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イスタンブールのローカルフードを食べてみる

一昨日、ジョージアのトビリシから27時間半に渡る長い長い道のりを経て、トルコのイスタンブールに着きました。

昨日の投稿では、モスクを中心としたメインの観光地への街歩きについて書いてみました。

わずか一泊二日の滞在となったのは、来月日本へ帰るフライトをイスタンブールから取っており、再びこの地を訪れるからです。

しかし、せっかく来たのであれば、もう一度来るとはいえ、この街を満喫したい気持ちがあります。

イスタンブールは長きに渡り大国の首都を築いていた華やかな歴史を抱えた世界都市。昨日も引き続き、この街を散策し、いろんな風景を見てみました。

今回はその中から、実際に食べたローカルフードについて取り上げてみようと思います。

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イスタンブールは黒海とマルマラ海に挟まれた港湾都市。漁獲量も多く、食べ物には魚介類も豊富に含まれます。

特に、サバが有名で、サバを使った料理がいくつかあります。

今回、僕はそのうち気軽に食べられるものとして、サバロールとサバサンドを食べてみました。

泊まっていた宿からほど近い、ヨーロッパ側のカラキョイ(Karakoy)という地域は、細い路地に多くの飲食店が密集しています。個性豊かな個人店を見ていくだけでも楽しく、お店から漂う料理のにおいもまた楽しいものです。

そんな道を歩いてくと、今回行きたかったサバロールのお店があります。

サバロールとは、焼きサバにパプリカやキャベツなどの刻み野菜を入れ、独特のスパイスで味付けをしたものを薄いパンで包んだものです。

サバロール

食べてみると、材料からはあまりイメージがつかないかもしれませんが、香ばしく、とても美味しい一品でした。今まで食べたことのないような組み合わせに、上手く調合されたスパイスが際立って、クセになる味です。

たまたま同じ時間にお店に並んでいた、現地に住んでいる日本人の方とお話ししたところ、美味しいから頻繁に来るとのことでした。

友人からの紹介で食べてみましたが、あまりにも美味しかったので、また食べたいと思いました。

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土曜日だったため、平日以上にガラタ橋は混み合っていました。釣り人の多いこの橋は、二層構造になっていて、上は道路、下はレストランという奇妙な作りをしています。

二層構造のガラタ橋

上層階から長い釣り糸を垂らしている人たちの元には、ここで釣れたであろうたくさんの魚を見ることができます。こんな市街地の中心でも魚が釣れるくらい、この海が綺麗であることを知りました。

そんなガラタ橋の南側には、名物サバサンドのお店がいくつかひしめいています。

ガラタ橋南部のお店

どのお店も大繁盛。一個一個が小さいためお店の回転率も高く、多くの人たちがこれらのお店に吸い込まれています。

そのうちの一つのお店に入ってみました。サバサンドを購入し、空いている席に座って食べてみます。

サバサンド

美味い!

パンに焼きサバとキャベツなどの野菜を挟んだシンプルな商品ですが、シンプルゆえの美味しさがありました。硬いパンはご愛嬌ですが、海からの潮風が通り抜ける店内には開放感もあり、楽しい気分で食べることができました。

トルコらしくいろんな人から声をかけられたものの、それすらも微笑ましく感じてきます。

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その後は市場や路地を通り抜け、丘の上に立つスレイマニエ・モスクへ行きました。高台からの眺めは素晴らしく、遠くアジア側までくっきりと見えました。

スレイマニエ・モスクからの眺め

イスタンブールは坂の多い街であることがよくわかり、どこか日本(たとえば長崎や函館)にも近い感覚を持ちました。

西側に向かって金角湾沿いの道を歩きます。

ここにはコンスタンティノープル時代の遺跡が多くあり、その一部は現代アートの展示室として利用されている場所がありました。アートが好きな僕としては、とても興味深く、一度で二度美味しい展示に満足感が高まりました。

遺跡を現代アートの展示室に利用

その後、聖ゲオルギオス大聖堂に向かいます。イスラム教国トルコにある珍しいキリスト教会は、西欧のそれと同じく厳かな空間が漂っていました。

宗教に疎い日本人である僕でも、キリスト教の教会には馴染みもあり、異国ながらどこか懐かしい感覚も抱きました。

大聖堂の西側はカフェが多く立ち並ぶエリアで、勧誘が多かったものの、通り全体が楽しい雰囲気に包まれていました。

カフェが立ち並ぶエリア

その奥の坂を登ると、ポルフュロゲネトスの宮殿があります。コンスタンティノープルの遺跡をそのまま博物館にしたもので、発掘された出土品などがいろいろと展示されています。

ここの屋上は、とても開放感があり、イスタンブールの街並みがよく見渡せます。近くには、強風に煽られる大きな大きな紅の新月旗(トルコ国旗)が翻っており、トルコを象徴する画として映りました。

イスタンブールの街を見通しながらも、歴史を肌で感じられ、情緒深い気分になりました。

この街の歴史をもっと詳しく知ると、もっとこれらの体験が楽しくなると思い、無学の自分を少し後悔しました。

大きな新月旗

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宿の近くに戻り、早めの夜ご飯をいただきます。スープを食べたいと思い、注文。

残念ながら名前は覚えていないものの、まろやかでコクのあるとても美味しいものでした。豆を使っていることはわかるものの、そのほかがわかりません。

美味しかったスープ

トルコはスパイスで味を整えたものが多く、他の中東や西アジアの国と同様、独特の風味があります。

僕はスパイスには疎いため、解説はしづらく、これを機にスパイスの勉強をしてみたい気分になりました。

それだけ、料理のバリエーションはスパイスによって変わると思いました。

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その後、夜にバスに乗ってイスタンブールを後にしました。この続きについては、また明日の投稿に譲ります。

イスタンブールという街はどうもクセになりそうな予感があります。それは、この街が持つ歴史、文化、そしてにおい。大国の歴史とイスラム教の文化が混ざり、この唯一無二の空気感を出しているように感じました。

また来月この地に戻った頃、どのような感覚を持つかが楽しみです。




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それでは、また明日お会いしましょう!

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