世の中はプロフェッショナルだけが求められている
世の中にはいろんな仕事があります。
その選択肢の多さゆえに、自分はなんの仕事をしていこうか、と悩むことになります。
一言で仕事と言っても素人がいきなり就けるものがあれば、何年も訓練や実践を重ねた人でしか就けない仕事もあります。
求人に「初心者歓迎」と書かれていると自分でもできるかも、という感情が湧くことがあります。しかし、それは同時に「誰でもできるレベルの低い仕事」であることも指します。
もちろんそういった仕事を否定することはしません。
ただ、目の前の簡単そうに見えるものばかりを選択して難易度の高い仕事に挑戦していかないと、今後もずっとステップアップできません。
それが同じ会社・同じ仕事なのか、別の会社・独立なのか、という手段に関する選択肢はありますが、上を目指さないとどこかでキャリアの突き当たりに直面してしまうという点では共通しています。
日本では特に、物価が上がりながらも賃金が上がらない現状があるため、ステップアップを目指さないとずっと貧しい生活を強いられることになります。
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一度しかない人生をどう生きるか。
日本でも大ヒットとなったリンダ・グラットンの著作『LIFE SHIFT』では、私たちの生き方に新たな選択肢を与えました。
従来の「教育→仕事→引退」といった3つのステージの人生は、人々の寿命が延びるにつれ、仕事のフェーズが長期化していきます。
そのような時代では、一生涯「変身」を続ける覚悟を持って人生をどのように計画していくかを考えていく必要があるとしています。
そこで新たな選択肢として「教育→仕事→教育→仕事」といった幾重にもステージを変えていく人生を提示しています。時代の変化に合わせて、自らもその時その時点で必要なスキルを学び直すのです。
そうすることで、長く社会に貢献できる自分を設計することができ、人生の計画がしやすくなります。それが生きやすさや充実した生活につながっていきます。
日本でも最近、「リカレント」(個人主導の学び直し)や「リスキリング」(企業主導の学び直し)など新しい概念が浸透しつつあります。
社会人の再教育はこれからも時代に浸透していく概念となっていくでしょう。
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僕はまだまだこれからの人生に悩んでいます。
最近はフリーランスから海外就職に考えをシフトし、企業の採用案件をいろいろと眺めていました。
海外、特に欧米の求人には「初心者歓迎」の仕事は皆無です。というより、全ての仕事に実績が求められています。
日本と海外では、学校を卒業後の働き方に大きな違いがあります。
日本は新卒一括採用をとっており、基本的に初心者が会社に入ってからいろいろと仕事のことを学んでいきます。
しかし、海外では、学校を出てからどこかの会社でインターンという形で無給もしくはアルバイト並みの給料をもらいながらその仕事を学んでいき、実績がついてから就職をします。
海外での就職は「実績重視」なのです。
加えて、「コネクション」も大事になってきます。海外では、実績があるのにわざわざ留学をしてくる人がいます。留学によってコネクションをつくるためです。
実績やコネクションがないと、安定した仕事に就くことはとても難しいものです。
今その現実に直面し、僕はひるんでしまいました。
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僕はITエンジニアとして5年間働いてきました。その内実は、サーバー管理の仕事を4年、アプリケーション開発を1年です。フリーランスとしてはWebデザインを半年程度していました。
この中で「使える」実績は、サーバー管理のみです。
僕はこの仕事を嫌で辞めた経緯があるため、この業界に戻ることには抵抗があります。
ただ、企業の採用条項を見ていくとどれも「○○の実務経験△年以上」となっており、僕がサーバー管理以外で就ける仕事が見つかりません。
就職むずい!!!
海外で働きたいと思ったものの、大きな壁にぶち当たってしまいました。入れる会社が見つからない。
この世の中はプロフェッショナルだけが求められていると実感しました。
自由奔放に生きていく人生に憧れているし、実際にそうやって世界を渡り歩いてきた人はたくさんいます。ただ、今僕はそういった人生になる土俵にすら入れていません。
日本に帰ろうか、と弱音を吐きたくなります。
でもそんな時は「若いうちにより多くの海外経験をしていくことが自分のためになる」と僕自身の軸を再認識するようにしています。
難しい壁に挑戦しているのだから、つらいのは当たり前。自分にとっての最適な方法をこれからも模索して未来に進んでいこうと思います。
プロフェッショナルが求められている社会では、実績を積んだプロフェッショナルこそが生きやすいものです。
決めた軸をもとに自分の人生を生きていくと決めた以上、社会に適応しながら、自己実現を果たしていきたいなと思います。
甘ったれた人生はここでおしまい。また頑張らねば。
僕のことは以下の記事で紹介しています。
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それでは、また明日お会いしましょう!
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