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「雑誌」の可能性

Quick Japan(クイック・ジャパン)にて実施された水溜りボンド特集の感想を、2回のnoteにわたって書きました。

ただ実は、Quick Japan vol.142で特集されていたのは、水溜りボンドだけじゃなかったんですね。

第2特集として『グレープカンパニー』というお笑い事務所が取り上げられ、そして第3特集として『King Gnu(キングヌー)』というバンドが登場しました。

ぼくはお笑いコンビの『サンドウィッチマン』が好きなので、彼らが所属しているグレープカンパニーのことは前から知っていたんですが、King Gnuのことは全く知りませんでした。

ただ、今回せっかく何かの縁でKing Gnuと出会うことができたんだからと、雑誌を読み終わってからYouTubeで彼らの音楽を聴いてみることに。

そしたら、めっちゃカッコいいじゃないか!と。

例えば、この『白日』という曲。

300万回以上も再生されてて『すげー!』と思ったんですが、動画の概要欄を見てみると、いま日テレでやってる『イノセンス』っていうドラマの主題歌だったんですね。。。

最近もうほとんどTVを見なくなったので、全然知らなかった.......

それで、今日はなにが言いたいかっていうと『雑誌って、セレンディピティを誘発する装置として、めっちゃ可能性のあるメディアだな』ということ。

セレンディピティっていうのは、『偶然に起こるステキな出会い』みたいな意味です。


「情報の蛸壺化」の功罪

ぼくたちは、インターネットないしはSNSの恩恵をとても受けていますが、それらの副作用として『情報の蛸壺化』が進行したということがよく言われます。

情報の蛸壺化というのは、自分の興味ある情報、自分に都合の良い情報ばかりに触れてしまって、ものごとを考えるときの視野が狭くなってしまう現象のことです。

これは別に絶対的に悪というわけではなくて、情報を効率良く深掘れる点ではプラスなんですが........

ただ、アイデアの源泉は『組み合わせ』であったりもするので、縦方向ばかりでなく横方向にも情報のアンテナを立てることは大事です。

特にこれからの時代は、AI(人工知能)がぼくたちの過去の情報を分析して『ぼくたちが好きそうなもの』をどんどん表示してくれるようになるので、意識的にセレンディピティを誘発する必要があります。


雑誌の「セレンディピティ誘発装置」としての役割

そういう意味で、雑誌はこれからも可能性のあるメディアだなと。

昨今は出版不況が叫ばれて、雑誌が一番モロにその影響を受けてるようですが、ぼくはQuick Japanという雑誌を読まなければ、KIng Gnuに出会うこともなかったわけです。(出会ってたとしても、絶対にもっと後だった)

インターネットやSNSが情報の蛸壺化を進めたというのは、言い換えるとコンテツが細切れになったということ。

『URL』の発明はコンテンツの細分化を引き起こしたわけですが、これからの雑誌は逆に『パッケージ』になっていることを強みにしていくべきです。

単なる『セット』ではなく『パッケージ』されていることの意義は、『思わず出会っても、全く興味がないことはない』点。

情報の受け手が持っている興味の分野から、仮に外れていたとしても隣かその隣くらいなのです。

例えば今回だと、どの特集も『Quick Japan編集部』というフィルターをくぐり抜けていて、且つぼくはそのうちのひとつである水溜りボンドに興味を持って買ったので、そこで一緒に特集されているグレープカンパニーやKing Gnuに全く興味がないということは、まずないです。

実際、グレープカンパニーはもともと知ってましたし、King Gnuも聴いてみてカッコいいー!となったので。


まあ、今日の話はメディアや出版業界ではけっこう耳タコな話なんですが、ぼくが普段ほとんど雑誌を読まないので、これまでその意味を体感できてませんでした。

それが今回、自分の肌で直接『雑誌の可能性』を感じることができたので、備忘録的に書いておくことにしました。

これからも、なんらかの雑誌を定期的に読んでいきます。

あと、逆にぼくもブログを書いてる側として、そういったセレンディピティを誘発できるようなメディアを作っていきたいなあと思いました。


▼今日はどちらかというと、受け売り系の話でしたね


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