「スローシャッター」への共感と嫉妬。
学生の頃からバックパッカーもどきの旅行を繰り返し、社会人になってもその癖は止まず、いつしか海外出張や赴任を繰り返す生活になりました。自分で旅をして自分で未知の土地を歩いてきたので、あえて他人の旅日記を読む気にはならず、旅行記や紀行文を読むことはあまりありませんでした。
思えば僕は、業種は違えど、この本の著者の方と同じようなことをやっています。もちろん同じ経験をしたわけでもないし、訪れた町も違うけど、日本人がほとんどいない町に出かけ、こんな仕事をしてなければ決して出会わなかっ