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海外暮らしと日本の暮らし

24歳まで九州の地元から引っ越したことがなかったけど、就職して上京したら日本人に馴染みの薄いマイナーな国への出張を繰り返すようになり、30歳を過ぎた頃に最初の海外赴任。中東。

赴任を終えて帰国するも転職を繰り返し、やがてアフリカ赴任の話をもらってそこで5年。

いい加減、転職は難しい年齢になってしまったけど、今は訳あって南洋の島暮らし。

とはいえ、年に1回くらいは帰国し、東京と地元九州でしばらく過ごすという休暇を取っています。今回も約1か月の一時帰国。この時ばかりと日本の友人知人たちに会い、食べたいものを食べています。

人生のいい時期をかなりの間、変な途上国で過ごしてしまい、東京や地元のよさを十分に味わえなかった一抹の後悔を、一時帰国のときに感じます。それを埋め合わせるかのような1か月です。

しかし後悔はするかもしれないけど、後悔をするのも、海外に出て日本の良さを知ったからなんですよね。

時間には限りはあって、ずっと日本で暮らし続けることと、海外暮らしをすることの両方を満たすことはできなかったのです。これでよかったとしか言えない。「ずっと日本で生活するという選択肢もあったよな」と思うのは、後悔とさえ言えない、郷愁や懐古に近いのかも。

時間、エネルギー、若さ。限られた資源をどう使うか。トレードオフ。
年を重ねるということは、限られた資源をどこに使い、ありえた選択肢の何を捨てるかを決め続けることだったのでした。


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