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海外赴任:2つの暮らしを切り替える。

海外赴任をしてしばらく経ちます。
割とハードシップの高い国でのややこしい仕事なので、概ね1年に1回くらいは長めの休暇をいただいて日本に帰国します。でないと持たない。精神的にも肉体的にも。

そんな一時帰国は、1年分の「私生活」を1か月に詰め込むような過ごし方なります。家族親戚友人知人、お世話になった人やお世話したい人と会い、好きなお店や気になっていたお店に行き、海外で手に入らないものを買い集めるのです。

海外にいるときの自分と、日本にいるときの自分の両方を知っている人は少なくて、2つの別の暮らしをしているような感覚です。

とはいえ、二重生活というのとはちょっと違う。裏表があるとか、どちらかを隠しているとかいうわけではないし。ただ、1年に1か月くらい、ものすごく違う場所で、ものすごく違うリズムの過ごし方をするのです。使う言葉まで変えて。

海外に在留届を出している日本人は100万人以上いらっしゃいます。その方々がどんな割合で海外と日本を行き来されているのかは人それぞれでしょうけど、2つの別の暮らしを切り替える感じを分かっていただける方も多いんじゃないでしょうか。

旅には少し似てる。ただ、旅は日々の生活があっての非日常で、日常の暮らしから飛び出したところにあるのだけど、僕のような海外赴任者にとっては海外暮らしも日常の暮らし。海外と国内、どっちが主でどっちが従という差がない。2つの別の暮らし。

そんな2つの暮らしを切り替えながらもう相当の年月を過ごしてきましたが、それでもまだ、飛行機に乗っている時間だけでは2つの暮らしを上手に切り替えることができなくて、日本の家でも海外の家でも、帰り着くたびにぐったり、ぼんやりしてしまうんですよね。

ということで、一時帰国から海外の家に戻って、ようやく日本滞在の微熱も冷めてきたところです。

日本滞在中にお付き合いいただいたみなさま、ありがとうございました。また今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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