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【介入効果の要因分析🌈】「日本の為替介入の分析」:経済論文解説 No.19 2023/08/16
Introduction:卒業論文は早めに仕上げたい💛
私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍
何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました
これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍
論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います
だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖
今回の参考文献📚
今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍
『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003
前回の内容📖
前回は、為替レートの決定メカニズムにおける経済のファンダメンタルズがもたらす影響について考察しました
![](https://assets.st-note.com/img/1688972520278-rOSWS6UpOR.png?width=800)
1990年代の円・ドルレートは、80円から150円の間で、長期波動を繰り返していました
なお、為替レートの決定に基本的な考え方に従うと、自国通貨の増価要員として以下の要因が挙げられ
①経常収支黒字が大きいこと
②自国金利が高いこと
③経済成長率が相対的に高いこと
などが考えられています
前回の要点整理としては
①1991年から1994年までの円高は、ファンダメンタルズの動きと整合的であること
②1993-1995年上半期の円高が、マクロ指標と整合的であった考える理由は見当たらないこと、になります
為替レートは様々な経済のファンダメンタルズの影響を受けていることがわかりました
GDPや経常収支、金利といったマクロ経済を説明する変数の動向をしっかりと考慮していくことが大切になります
ここまでを前回のお復習いとします📝
今後は、この論文で研究されている内容について、研究意図やモデルなどを考えていくことにしたいと思います
介入効果の分析枠組み
今後の投稿では、いよいよ為替介入政策の分析手法や枠組みについてまとめていくことにします
卒業論文執筆において、分析手法や正しいプロセスを踏むことは非常に大切であると思います
だからこそ、このnoteにアウトプットしていくことで卒業論文の進捗を1%でも進めていきたいと思います
為替介入効果について
これまでの外国為替市場への金融当局による介入(以下、「介入」)についての実証的分析は、次のように分類することができるとされています
①介入の為替レート変動への効果の分析
介入がおこなわれたことによって、為替レー トの動向にどのような影響がでるか、を分析していることがこの論文のキーポイントです
そして、為替レートこのなかは、さらに次のように分類することができるとまとめられています
(1)レベルへの効果
(介入の意図した方向に事後的に水準が変化したか)
(2) Risk Premium への効果
(3) 期待へ働きかける効果
(サーベイ・データによる期待、ならびにRisk Reversal の評価)
(4)Volatility(変動リスク)への効果
(5) 介入により Profit(介入利益)がでるか
(=介入が安定的な投機となっているか)
これらの5つの効果について追って解説していきます
![](https://assets.st-note.com/img/1688975363320-RVmFtKTGdX.png?width=800)
まずは(1)レベル効果です
これは、介入の意図した方向に、事後的に為替レートの水準が変化したか、どうかということです
(2)Risk Premiumへの効果については、金利平価などで考察しますが、為替レートの変化に伴うリスクが存在します
これらの効果が、為替レートに対してどのようにインパクトを与えるのか、という点を考慮しなくてはなりません
(3)期待への効果、は(2)の効果と連動しているように考えられます
投資家が抱く外国市場における為替レートに対する期待や予想を変化させることができたら、為替介入政策が有するシグナル効果ならびに投資家などが実施するポートフォリオ・リバランス効果なども考慮できるということです📝
(4)Voratility への効果とは、為替レートの変動における標準偏差に対する効果ということです
すなわち為替レートの変動リスクに関係している視点になります
(5)介入が安定的な投機となっているか、どうかという観点においては介入利益の測定によって分析できると言及されていました
②介入に関連した仮説
続いては、介入を行う通貨当局の行動の分析、また、介入と金融政策と の関連についての分析において重要な観点となります
これらは非常に大切なので、どの観点に焦点を当てるのか、ということが卒業論文執筆における最難関であると思っています
(6)介入の政策反応関数
(どのような状況で介入が行われやすいか)の分析
(7) Signal 仮説🌟
(将来の金融政策の変更は
介入によって予知されたか)
(8)介入の不胎化(Unsterilize)の有無の分析
(国内信用は介入により変化したか)
本論文では、主に、レベルへの効果、介入の政策反応関数、介入利益の推定について、考察されているのでこのような論点を大切に取り組んで参ります
本日の解説は、ここまでとします
単独介入と同時介入の差異や考慮すべきことについてアウトプットできたと思います👍
今回、私が卒業論文執筆において取り上げる
24年ぶりの「円安是正」介入は本当にレアな経済政策
ということを再認識できたような気がします💖
私の研究テーマについて🔖
私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝
日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)
経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します
だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています
決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています
ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥
本日の解説は、以上とします📝
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺
マガジンのご紹介🔔
こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています
今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご愛読いただき誠に有難うございました!
あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏
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