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【物価高が家計を圧迫】1.8%減少する実質賃金について👛

本日の英語ニュース📝

Japan Real Wages Fall at Fastest Pace in 8 Years in FY 2022

厚生労働省が23日発表した2022年度の毎月勤労統計調査について、賃金率や物価水準の動向から読み取る足下の景気感について一緒に確認していきましょう👍

Japan's inflation-adjusted real wages fell at their fastest pace in eight years in fiscal 2022, which ended last March, as price increases outpaced growth in nominal wages, the labor ministry said Tuesday.
Real wages fell 1.8 pct in fiscal 2022 from the previous year, the fastest decline since they dropped 2.9 pct in fiscal 2014, when a consumption tax increase lifted prices.
Nominal monthly wages rose 1.9 pct to 326,308 yen on average, their steepest increase since fiscal 1991. The consumer price index, excluding imputed rent, used to calculate real wages, climbed 3.8 pct due to soaring food, electricity and gas prices.
Of the total nominal wages, regular pay including basic salary went up 1.1 pct. Overtime and other nonregular pay increased 4.1 pct and special pay including bonuses grew 4.5 pct.
Total nominal wages for full-time workers gained 2.3 pct to 430,392 yen, and those for part-time workers grew 2.8 pct to 102,791 yen.

https://sp.m.jiji.com/english/show/26429

英語トピックス🌟

inflation-adjusted  インフレ調整済みの

nominal wages    名目賃金(額面)

real wages       実質賃金(購買力)

fall-fell-fallen      落ちる、下落する

decline      減少する

consumption tax    消費税

steepest increase   最も急な増加

excluding    ~を除外して、除いて

imputed rent         帰属家賃

gain      ~を得る、~増える

この記事に対するコメント👏

厚生労働省が23日発表した2022年度の毎月勤労統計調査について取り上げてみました📰

要点をまとめると、コロナ禍からの経済活動の正常化を背景に名目賃金は増加したものの
物価の伸びに追い付かなかった
ということですね💦

実質賃金の算出に用いる22年度の消費者物価指数「CPI」(持ち家の帰属家賃を除く総合)は3.8%上昇しているそうで
これはかなりのインフレーションと認識していいでしょう

私たちの身の回りの生活にかかるお金が増えたことですね😭
具体的には、食品価格や電気代、ガス代などが高騰したことによって、名目賃金の伸びを上回ったのです💰

経済学解説🌈

名目賃金と実質賃金について

名目賃金(=月給25万/月)をWと表記します
ここで物価水準(CPI)をPとしましょう

この2つの関係から
実質賃金(ω)は、ω=W÷P・・・①となりますね📝
すなわち名目賃金額を物価水準でデフレートしてあげることで
算出されるのが、実質賃金(ω)です

経済学において、名目変数ではなく、実質変数で考えることは非常に大切なことになります🌟

では、ここで①式を、変化率の形に表してみましょう
①式の両辺から対数(InXt)をとって、時間(t)で微分すると

In(ω)t = In(W)t -In(P)t ・・・②
Δω=ΔW-π・・・③ と変形できます

※ここで、インフレ率を(π)と表記します
π=(Pt-Pt-1)÷Pt」となることを念頭においてください

では、ここから実際の動きを数値と合わせて考えましょう
いま、経済のインフレ率が3.8%とします
すなわち、π=3.8と数値を代入できます

また、名目賃金率の伸びは、1.9%であると記事で言及されています
すなわち、ΔW=1.9となりますね!!

では、実質賃金の変化率はどうなるでしょうか??
③式の関係性より【Δω=ΔW-π】・・・③が成立していますから
「Δω=1.9-3.8=-1.9< 0」ということになりますね
すなわち実質賃金の変化率は減少してしまうのです💦

本日取り上げた記事と、解説した経済理論は
ほぼ整合性があると思って良いでしょう💖
※これはあくまで私個人の見解です🤲🏻

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