いかにプロダクト戦略を定義するか - by Gibson Biddle
この記事は、NETFLIXで最高製品責任者(CPO)を務めていたGibson Biddle 氏によるエッセイ、 How to Define Your Product Strategy の翻訳記事です。
※ 翻訳許可取得済み
How to Define Your Product Strategy
私はプロダクトリーダーのキャリアにおいて、早い段階でゲームや子供向けソフトウェアを、素早くつくり、成功に導くことの重要さを学んできました。
しかし、ある2つの出来事により、戦略的思考の価値が、プロダクトを成功に導く上で、さらに重要なことだと気づいていきました。
1. よかったこと:戦略的に考えることで、世の中の進歩を加速させることを学びました。子供向けのソフトウェアをつくりあげていく際、私はブランドの価値を重要視し、長期的な市場の独占のためにブランドをつくりあげていきました。また、学校や学年に基づくポジショニング(エルモの幼稚園、リーダーラビットの1年生のように)の価値と、それらによって、新たに出現するインターネット市場からも恩恵を受けることを学びました。
2. 悪かったこと:私はThe Creative Company(TLC)に売却したCreative Wondersの共同創設者であり、その後TLCをMattelに35億ドルで売却しました。しかし、2年後、MattelはTLCから10分の1の価値で、再びスピンアウトしました。私たちは長期的で永続的な価値を構築することに失敗したのです。
時を経て、Netflixに入社した2005年。 私は顧客を満足させることから、顧客を喜ばせることに自分の焦点を移していきました。また、顧客の喜びと利益のバランスをとる行為や、製品が真似されにくい理由についても学びました。そして、製品戦略を明確にすることを学びました。
これらの学びは、他社にコピーされにくく、利益を高める方法で、かつ顧客を喜ばせる方法でプロダクトをつくりあげていくための、一連の仮説となっていきました。
2010年、私はこれらのアプローチをCheggという企業で適用しました。教科書レンタルと宿題を手助けするスタートアップです。今となっては、Cheggは時価総額45億ドルの公開企業です。Cheggは、Netflixが過去10年間で成長したのと同じように、その企業価値が大きくなっていくと思います。
テキパキとした実行や、テンポよく実験していくことは重要ですが、明確な製品戦略を持つことは、あなたの努力をさらに強化し、結果に繋げていきます。戦略的思考によって、未来を考え、効果的に四半期を通過し、永続的な価値を構築することができます。
以下は、製品戦略を定義するための段階的なアプローチを提供する一連の短いエッセイです。
0. いかにプロダクト戦略を定義するか
1. DHMモデル
2. DHMモデルから製品戦略へ
3. 戦略からメトリクス、戦術へ
4. 事業仮説を正しく測るプロキシメトリクス
5. 戦略を実現する施策の出し方
6. Netflixにおけるパーソナライズ戦略
7. 戦略からロードマップへ
8. 製品ビジョンを探索する強力なチームづくり
9. 組織のフォーカスを決めるGEMモデル
10. 戦略を議論する場の設計について
11. プロダクト戦略のケーススタディ:Chegg
12. プロダクト戦略作成の手引き
これらのエッセイがお役に立つことを祈っています。
以下より、最初のエッセイを読んでください。
Gibson Biddle
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