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〜別荘用地の売却〜売り時ってある⁇注意するべき点とは⁈

今回の依頼者は、、
昔に購入した首都圏近郊の別荘用地を処分したいとの相談です。

実はこのような話しは、現実的に少なくないのではないでしょうか。
他人事ではないのかもしれません、、

1970〜1990年頃には、普通にあった話しですが、「土地の値上がりを期待」しての不動産(別荘地)購入をしたケース。

相続対策を考えるなかで基本でもあるが、まずは現状把握が大事です。

この年代に子供時代を過ごした方は、ご両親に確認してみてください。
「実は〜」みたいな事は多々あります、、、

さて、早速ですが実例をもとに書いていきます♪♪

〜背景〜
⚫︎家族構成
→70代の両親と40〜50代の娘が2人
⚫︎現在は、都内在住(持ち家あり)
⚫︎娘様より、両親の年齢からも「相続対策を考えないとならない時期」と思っている。そのような理由から相談を受けることになった。
早速、両親へ資産状況などをヒアリングしていたところ、、、
→首都圏近郊の旧別荘地(○○ニュータウン)に、約38年程前に購入した土地を持っていることが発覚
⚫︎以前は、地場の不動産会社が管理してくれていたが、いつしか連絡を取り合えなくなった
⚫︎所有者(父)は、利用しない土地のため、以前に売却をしようと試みたが不動産会社より「広告宣伝費」をいただけないと販売活動が難しいと言われ断念→そこから長い年月が、、、
●娘達は、小学生時代に現地へ連れていかれたようだが記憶にないとのこと

~相談内容~
●前述の背景からも認知症や相続発生してからの対応では困ると、、
いま父が元気なうちに処分しておきたい
●所有者である父は、不動産会社に騙されたとの受け止め方をされている為、娘さま主導で打ち合わせ中 ※心情面を考慮しながら
●父の意向も確認をする(自己所有での土地利用をする予定があるのか再確認)
→父・母、相続人になる娘達で話し合いをし、売却をする方向へ

~懸念点~
●手元にある謄本(38年前の為)が古いため、再取得をする
●公図と測量図が手元にないため、再確認(要調査)をする
●取引事例を確認(2年以上売却中??もあり)したが、実取引が非常に少ない
●中古物件は上物次第(建物の状態次第)で売却実績はある。しかし、今回は更地とのことで厳しい結果を見越している
●固定資産税の支払い通知が来ていない??近年支払っていない、、

~解決策~
●測量図が不明または境界確認をされていないケースも想定して、調査を開始する→売主様には取引において「測量」の必要性について承諾をもらう
※現況測量または確定測量(一般的な売却は確定測量)
●購入側の土地再活用方法にマッチングしないと、売却そのもの自体が厳しい。その現実について承諾をもらう→ジモティや空き家・空き地のマッチングサイトなどの検討も視野にいれることも、、
●固定資産税の支払い通知について
→個人が所有する土地において、固定資産税の課税標準額が「30万円未満」だと固定資産税はかからない。課税標準額の確認をおこなう。
※建物がある場合には「20万円未満」など、免税点があります。

出典:総務省

~まとめ~
今回の相談事案は進行形というよりも、これからまさにスタートを切るところです。
土地の調査、整地、境界確認(測量)などを整理していきますが、旧別荘地の買手を見つけることが一番の難関でしょう。

まだ、結果が見えていない状況ですが、今回の依頼主様も「相続対策」という意識から親子間の突っ込んだ会話に発展し、まさか、という状況でした。
このような立場の人を、一人でも多く救えれば良いのではないか、何かのきっかけになればということで、今回のnoteブログに書かせていただくことになりました。

所有者である父が認知症や相続が発生してしまっていたら、更に大変な思いをされていたことでしょう。
私も依頼主の方と同年代なので、、
「親世代の、何とかなるだろう~」は止めていただきたい、、我々世代も忙しいのです(笑

今回の話しは、40~50代の子世代から動いた実例ですが、みんなが元気なので多少ゴタゴタしつつも、家族内の会話が増えたようです!!

引き続き、住宅業界の現場視点で書いていきます。
※この話の結果は、依頼主様からOKをいただければ書きたいと思っています。

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