マガジンのカバー画像

箱庭療法と心象風景

54
分析心理学をメインとした、イマジネーションを活性させるカウンセリングを受けた経過や箱庭療法による内世界の暴露など。 内世界のイマジネーションをなんの説明もなくブッこんだりするん… もっと読む
運営しているクリエイター

#箱庭療法

イガイガくん

イガイガくん

キャンプの後のカウンセリングは良い。
焚き火をすると軽トランス状態になるのかふんわりと雑念を抱かずただ火を見ながら無心なれる瞬間がある。

そんな時にふと頭をよぎったイメージや言葉は案外重要なものだったりする。

そんなわけで今回のカウンセリングは俺の物欲について。
焚き火の中で思い出したのは小学校2年の時のクリスマスの翌日。
クリスマスプレゼントに合体するロボットを買ってもらえた。毎年そんな豪華

もっとみる
箱庭:誰もぼくのいたみをわかってくれない。

箱庭:誰もぼくのいたみをわかってくれない。

本日カウンセリング。
ソロキャンプに行った帰りに直接寄った。
キャンプはいい。
大自然の中でそこらじゅうから聞こえる自然の音を聞きながら寝るのはEMDRと似た効果があるんじゃないかと思っている。

先月話し合った「答えを出さない勇気」と「感情を体験して行動化しない」の結果報告。

その後「どうしても顧客回りをしたくなくて手足が痺れるようなダルさを感じる」という最近の懸念事項。
年上の男性に邪険にさ

もっとみる
「行かなきゃいけない場所」

「行かなきゃいけない場所」

本日カウンセリング。

治療は終わってるしだいぶ「生き易い」のだが自分の認知の偏ってる場所がもはや自分ではわからんので心理学の初学者として自分の認知の不適応的な部分を「見つけ出す」ために通っている。
カウンセリングは治療のためだけにあるんじゃなくて「自分を超える」きっかけが欲しい方も行ったらいいと最近思う。

最初は前回の箱庭をながめて悩んだ結果を話す。
ここに書いてるけど「見えない世界」に開かれ

もっとみる
心象風景 最果てからの手紙

心象風景 最果てからの手紙

一般的に箱庭療法において時間は左から右に流れている。
そして上と下。
上=手が届かないもの
下=手に触れられるもの

上と下は
形而上と形而下
願望と現状
精神と肉体
神と人間
社会と個人

などを表しているとされる。

つまり左半分は俺が認識している形而上と形而下の「過去」であり「物語」であり「今はないがどこかにある世界」だ。

このカラフルなビニールのサッカーボールのようなもの。
これは俺の「

もっとみる
伝えたい事があるんだ。

伝えたい事があるんだ。

と70歳で歌っていた小田和正はやっぱり頭の中はコンプレックスだらけなのだろうか。

はい、箱庭療法やってきました。

ただいま頭痛、おかえり頭痛。
さ す が に 早 い わ。

今回はなんかわかんなかった。
止まってやめようと思っても、やっぱり置きたくなって置く、を3回やった。
キレが悪かった。
このまま行くと箱庭をミニチュアだらけにしそうなのでその前に終了。

ふわーとモヤモヤしてまとまりが悪

もっとみる
心象風景 蓮の花の剣

心象風景 蓮の花の剣

頭痛。
最近ずっとあった頭痛。

解離した記憶だと思っていた。
俺が忘れていたのはトラウマじゃなかった。

適応障害になる前の俺は不全感や人格のスプリッティング(分裂)気分障害やめまぐるしい気分変調を抑えながら、何かあればオーバードーズや自傷、深酒やモノに当たる、激しい浪費をするという行動化でもって対処していた。

または感情を別の人格に押しつけて解離していた。
抱える事が出来なかった。

それで

もっとみる
イシュタルの塔7 機織り女と老賢者

イシュタルの塔7 機織り女と老賢者

機を織る女性/女神はしばしば神話や民話に登場する。わが国では鶴女房や織姫などが有名だろう。
アマテラスやアテナ、西王母もまた「機織り」に関連のある神性である。
彼女たちは清められた場所で神の衣を織り、神々に捧げる存在であり大地の神に連なるであろうが、地母神とは性質が違う。
処女性を持った彼女たちは大地そのものである地母神ではなくシャーマンとしての権能を備えている。
禁忌に触れる事によって神話や物語

もっとみる
世界樹/ナラティブの終わり

世界樹/ナラティブの終わり

本日はカウンセリング。

境界性パーソナリティ障害の行動化をやめる事を当初の目的として約4年。
行動化がなくなってからは…妙にあった生きづらさの解消。

セッション数は62回だった。
第一回から領収書は宝物のようにとってある。今日正式に「治療は終結」という事になりました。

そんな事はしなくても良さそうだし、調子悪くなったらまた箱庭作りに行くだろうし、ユング心理学をもっと知りたいしな。

また行く

もっとみる
心象風景 鳳凰とムーンダスト

心象風景 鳳凰とムーンダスト

守るべきものがある。
より小さなものの祈り。
より大きなものの願い。

それが交わるこの世界。

何かを守りたかった。
俺が望まず誰かが傷つかないよう。
血を流すならこの呪われた血のほうがいくらかマシだし、受けた痛みはそのまま大地に流れ俺への裁きと浄化になるから。

傷つくたびに少しだけマトモになれた気がしたから。
自傷をしていたのも一方では俺の中のこうしたメサイアコンプレックスめいた一面だった。

もっとみる
俺荒ぶってます。

俺荒ぶってます。

カウンセリングの日だった。
先月は妻がコロナ陽性者になったため行けなかったので2ヶ月ぶり。

この間にあった心境の変化などを報告しつつも箱庭へ。

最初に置いたのが右上の2体あるうちの中央側の仏像。

そしてそこを取り巻くようにガイコツを横たえさせる。

うん、今回は波乱含みだな。
そんな予感がした。

そのあと少し取り憑かれたように仏像の側の動物を猛然と配置し始める。息をしないで一気に置き、その

もっとみる
心象風景 イシュタルの塔

心象風景 イシュタルの塔

俺は「母性元型(グレートマザー)」に強い影響を受けている。

乳幼児期の母親からのマルトリートメント。
俺が4才の時、妹が生まれ生後4日の妹に故意ではないにせよ俺がしでかしたアクシデントによって、祖父、父親、母親からシャレにならない叱責と折檻を受けたこと(妹は五体満足で普通に生きている、一応言っとく)

そのアクシデントで唯一かばってくれた祖母を母親視している事。
そしてそれによって俺はおそらく「

もっとみる

反転/ぼくのこころのカオス

なぜ箱庭のタイトルを思いついた時点で気づかなかったのだろう。

「ぼく」が俺の中のインナーチャイルドの一人称である事に。

そしてなぜ気づかなかったのだろう。
箱庭を反転させてみる事に。

過去のこだわりや傷つきなどの領域(左下)に理想としている俺がいる。

俺はずっと前からこうなりたかった。
女神の加護を得た調和的な人物に。

そして対岸にかけた橋。

箱庭を反転させる事で突如喋り出したインナー

もっとみる

理想の自分。



箱庭は左から右へ時間が流れていく。
そして手前にあるものは
「手が届き易いもの」
遠くのものは
「手が届きにくいもの」

つまり「川」の東岸(右側)にあるものは
「いずれ手を届かせたい自分」

その角に俺はアテナ神を意識した女神像とその眷属であるフクロウを配置した。

そしてそのフクロウを「親父だ」と言った。

俺の精神世界は女性への尊崇を基盤にしている。
そしてその眷属として俺が立ち回り、動

もっとみる
謎解き その2

謎解き その2

自分の箱庭で起こった物語の解釈 その2

今回はこの手前のリラックマから。

最初俺はこのリラックマを幼少期の俺だ、と認識した。
リラックマの背後にある三つの建物は
・実家
・学校
・母の実家

である。

俺は心理士に言った。
「俺はこうしてるしかなかった。様々なものから目を背けて、安心出来るものにこもっていなければ自分を保てなかった」

この風呂も見方を変えれば「壁」になっている。なぜか声が震

もっとみる