俺荒ぶってます。

カウンセリングの日だった。
先月は妻がコロナ陽性者になったため行けなかったので2ヶ月ぶり。

この間にあった心境の変化などを報告しつつも箱庭へ。

最初に置いたのが右上の2体あるうちの中央側の仏像。

そしてそこを取り巻くようにガイコツを横たえさせる。

うん、今回は波乱含みだな。
そんな予感がした。

そのあと少し取り憑かれたように仏像の側の動物を猛然と配置し始める。息をしないで一気に置き、その後…なんかおさまりが悪く、壁のオブジェ棚を見ると…戦車！

これしかねぇ！

とりゃ！
ムフーいい感じ。

で、その後2体の仏像の後ろに茂みを作った。
ここまでけっこうな勢いで行った。

その後、右上のドレスの女性を手に取り、どこに置くかフラフラ迷いながら茂みの奥に配置。

で、レギュラー出演の女神様像をぽいっと放るように横たえさせ配置。

ひと段落。ふーっと息を吐く。

で、その後左下の家を置いた。
なんだか家を丘の上にしたくて砂を盛り、そこにピカチュウとバンビを。

で、その後馬に乗った男性を丘の下に置き、右下の十字架を置き、左下スペースがなんか寂しかったので花畑に。

最後にりらっくまと十字架を置いて完成。

うん。不吉だ。

どうした俺。

先生に最初に置いた仏像が誰か聞かれた。
「じいちゃんです。その後ろがばあちゃん。」

「動物たちは威嚇しているんです。」
「いやしかし、戦車は嫌だな、よろしくない兆候なのは解ります。なんだろうこれ。

先生「じゃあこのガイコツは？」

しゃがんで箱庭を見る。
「誰だろう。かーちゃんだ」

そこでふと頭をかすめる想い。

ガイコツになったかーちゃん。
「（包囲され砲撃されるのは）次はお前らの番だ！」と仏像に言った。

そしてニィっと川原正敏の漫画のように笑ったあとに「ハハッ」と乾いた笑いを。

出てるよ？
サイコなとこ出てるよ？

いやいやいや。ダメだろ俺。

どうしたインナーチャイルド。

「で、茂みの奥の女性は俺のアニマ（女性的側面）です。隠されてますね。」

「丘の上の家の近くにいるピカチュウは狡猾で弱くて人懐こい俺、バンビちゃんはガールフレンド、丘の下やばそうだなー、なんかあったら家の中に逃げよー、と思ってます」

丘の下の男性はこれまた俺で、ヤバそうなので哨戒任務中。

りらっくまも俺。

右上の騒動を
「やってるなー　やばそうだなー」
と風呂に浸かりながら苦笑まじりに見てる。
呑気に風呂浸かってんじゃねぇ　笑

先生「女神様、死んで、、倒れてますね」

口滑らすなよ、先生
「死んで」を言い直したろ

失言だって自分で気づいたろ　笑

悪いがそこは聞き逃さない。
「そう。神は死んだ！人間の時代なんです！」

ニーチェかて　笑
俺の内世界の女神様、暁に死す。
あ、あれ？
そう書いたらココロがもやんもやんしてきたぞ？
「死んじゃヤダ」と俺の中の誰かが言った。

どーしちゃったんだろうねー俺。
なんか今日は荒れてたみたい。

そこを冷静に見てる俺もいる。

唯一十字架だけがわからんかった。
まあ、大きな意味はない、と感じる。

最後に題名を聞かれたので

「今日の俺荒ぶってます！」

とした。

まあ、スッキリしたのでカタルシスが欲しかったのだなー、と。

帰りの車でインナーチャイルドが猛然とじいちゃんの悪口を垂れ流してたので、おそらく俺は親父以上の体罰をしたじいちゃんにも恨みがあり、それを傍観していたばあちゃんが許せなかったし、悲しかったのだろう。

味方がいない孤立感。

しかし一方で俺の中で殿堂入りしている慈母の象徴であるばあちゃんにネガティヴな感情を持てたのは良い事だと感じる。

彼女は女神ではなく人間なのだ。

そしてここまで俺に言及される事なく無視され続けている、左上の魚どもと柵。
こんだけスペースを取っているのに意識に登って来なかった。

おそらくこれが今回のキーになると思われる。
全体的に「死」が漂う作りであるのに、左上だけそうではない「異質さ」が感じられる。

いやー箱庭って本当に面白いもんですねー（水野晴郎チックに）