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よりよい学級経営のために

2022.5.19【112限目】

学校での子どもの居場所

新学期がはじまって1ケ月が過ぎ、参観日・家庭訪問を経て、子どもたちもそれぞれの居場所が出来、学習面でも生活面でも充実した学校生活が送れるようになる時期です。

この頃になると、子どもたちの性格や様子が分かってきます。色々なタイプの子供がいます。すぐなじむ子、なかなか反応を示さず、自分の気持ちを表に出せない子もいます。

学級をスタートする時は、子どもたちとゆったりとした気持ちで接していくことで、学校は安心・安全なところであることや、授業を通して学ぶことの楽しさを経験していきます。そして、一人一人の子供の発達が保障されて、学校は楽しい場所になっていきます。


楽しく学ぶ

【7限目】で、授業で大切にしたいことを書きました。

学校は、集団の中で人間性を豊かにし、生きる力を育てる所です。自分で考え、自分で行動できる。仲間を大切にできる子を育てたいです。そのためには一人一人の子供がたいせつにされる学級経営(学級づくり)から始まると思います。


子どもたちを育てる学級経営

学級経営の中心は授業です。授業を通して子どもたちの持っている力を伸ばしていくこと、そのためには、十分な教材研究と準備をし、子どもたちが分かりやすい授業をする事が重要です。

分かるということは、喜びでもあり、学習意欲も高まり、自分の考えを発言し、先生や友達に認めてもらい、褒めてもらうと、自信になります。友達に褒めてもらい、理解してもらうと、子どもたちのつながりも出来て、活発な意見交換もできるようになり、学級としてのまとまりが出来ていきます。

教師が、子どもの意見を受け入れ、良い所を認めていくと、思ったことを安心して話すことが出来るようになります。

集団の中で、自分の考えを、話すことができることは楽しいことで、それを機に子供たちの意見がどんどん出てきて、考えを認めてもらう事、聞いてもらえることが嬉しく、子ども同士のつながりが強くなり、集団として育っていきます。

これが学級経営の中心になって、一人一人が大切にされる学級になっていきます。


授業で気を付けている事

教師のワンマンショーのような授業や、正しい答えだけを求めていくと、シーンとした授業になり、萎縮して何も言えなくて固まっている子、1時間が過ぎていくのを我慢している子などが出てきます。

分かっている子の意見だけを取り上げて、授業を進めていると、早い時間に授業が終わり、分かっている子だけが理解し、分からない子は取り残されてしまいます。

集団としてのまとまりも育たず、一人対先生の関係で終わり、子どもたちの横のつながりが育たず、それが原因で、分からない子が差別されるような学級になる場合もあります。

1時間の授業の中で、教師は一人一人をよく見て理解しながら、安心して自分の意見を発表できるような発問をして、みんなが主人公になれる授業を考え実践していくことが、よりよい学級経営に繋がっていくと思っています。


私達の生活の中でも

日常の生活の中で、認められたり褒められたりすると、一日が楽しくなります。大げさに言うと、生きる力にもなります。

先ず身近な人に、いいなあ、素敵だなあと思ったことは、言葉で伝えていくことが大切だと思います。これは家庭づくりの基本かもしれませんね。

私は一番身近な夫には、思った事や考えたことは言葉で伝えるようにしています。あまり考えずに伝えてしまうことがあり「それは前に聞いたで、思ったことをすぐに言葉にしないで、一度頭で考えてから、しゃべる方がいい。」と、注意されることもよくありますが、思ったことをすぐに伝えられる、聞いてくれる人がいるという環境に感謝しつつ、日々楽しく暮らしています。

気持ちを伝えることは難しい時もありますが、あいさつから始めると、話が始まります。あいさつは話の第一歩になると思います。

庭に咲いたポピー
可愛いポピー


【編集担当より】
チームや組織の運営というのは、これという正解がないものです。母の学級運営に関しての記事を読むことで小学校の先生の大変さが垣間見えるように思います。クラスや授業への事前準備や想定すべきことなど相当幅広いものなのだろうなと思うところです。

また分野は違いますが、飲食店や物販店なども若くから店長になられる方も多いです。店舗運営も同じく幅広い知識が必要になります。販売や接客のみならず、人事、マーケティング、デザイン、経理、財務など1つのお店を繁盛させるためには、運営だけではなく経営をしていかないとなかなかうまくいかないものです。

経験が浅い間は、先生も店長も1日1日の運営で一杯いっぱいになることかと思います。またお休みの日も仕事をしているかもしれません。組織としてそういった方々が、業務の意味理解、ソリューションや知見の獲得、知識習得などに取り組む時間を継続して取れるように環境を作るとよいかもしれません。たとえ1週間に1時間でも意味のあることかと思います。

その際に、先輩や上司のアドバイスなどあるとより良いかもしれません。経験が豊富な方が当たり前に考えずとも出来ていること(=無意識的有能)な部分を言語化し伝えることで、後輩や部下にとっては目に鱗となることもあるかもしれません。また教えるほうにも学びがあります。(コミュニケーションの設計は必要でしょうが)

このnoteもそういったことが少しでもあればいいなと願います。

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