SF研究会(慶應義塾大学公認学生団体)

慶應義塾大学公認学生団体、設立1971年のSF研究会の広報アカウント/SF、FT、ポス…

SF研究会(慶應義塾大学公認学生団体)

慶應義塾大学公認学生団体、設立1971年のSF研究会の広報アカウント/SF、FT、ポストモダン、サイバーパンク、純文学、ラノベ、アニメ、アイドル、ガンダム、漫画、映画、エロゲ、機械学習、百合等ジャンルは様々/部誌発行、映画制作、合宿/毎週火曜対面、土曜オンラインの読書会が主な活動

最近の記事

SF研 名乗り口上アンケート(2024年3月集計)

はじめに新歓に向け現会員の素性がわかった方が良い、でも大まかな会員紹介はもう終わってる……ということで、「好きな名乗り口上は?」というちょっと捻ったアンケートをしてみました。本当は投票結果をランキングみたいにしたかったのですが、驚くほどに意見が一致しなかったのでひたすら結果を羅列していきます。一応ジャンル分けして掲載していますが、順番には意味はないです。趣味が合いそうだと思った方は、是非活動に遊びに来てください! 変身ヒーロー/ヒロイン・魔法少女 etcチャージングGO!!

    • SF研会員紹介(2024年3月現在)

      編集:奧乃 慶應SF研究会の会員紹介記事になります。学年は2024年3月現在のものであり、今月卒業する会員も含まれています。 アンケートの結果を簡単にまとめただけですので、作品情報の記載方式が統一されていません。ご了承ください。 トマト(経済学部経済学科) 好きなsf作品十選: ARMS(皆川亮二)、宇宙戦艦ヤマト2202、銀河鉄道物語(松本零士)、Godzilla プロジェクト・メカゴジラ(大樹連司)、ゴジラ-1.0(山崎貴)、死都日本(石黒耀)、終戦のローレライ(福

      • 君はSteamのAIエロゲを知っているか

        文責:みん 注意本記事はセンシティブな内容と軽微な皮肉を含んでいます。 本記事ではSteamでAI使用作品の配信が許可される前に、無断でリリースされたAIゲーム群について言及しています。 はじめに「AI」という言葉が、近未来的な魅力を失ったのはいつ頃からだろうか。ヒトとロボットの違いなどを問いかけてきたSF的ガジェットとしての「AI」は、今やパターン学習に基づくコンテンツ生成ツールの代名詞として、意識の高い人々の空虚な合言葉となってしまった。その一方で「AI」が、今この

        • revisionsを再観測するnote。

          執筆:仮屋 こんにちは、かつて若さゆえの苦い日々を過ごした仮屋です。 今回は2019年に放送されたテレビアニメ『revisions リヴィジョンズ』について考察していきます。ネタバレを含みますのでご注意下さい。 Q.なぜ今更? A.ふと思いついたから。最近コロナにかかってぶっ倒れていた間に暇つぶしに考えていたら、なぜか読解力がバチクソ上がって色々と説明がつく気がしたので文章に書き起こしてみました。このアニメすげぇ好きなんですけど、今まで今一つ納得のいく説明が自分に対し

        SF研 名乗り口上アンケート(2024年3月集計)

          俺が好きなロボット100選

          執筆:仮屋 今回は私仮屋が独断と偏見で選ぶ好みのロボットをジャンル問わず100体くらい選んでだらだらと語ります。新歓企画のnote記事ということで、当SF研にはこんなロボット好きもいるよ、というアピールが今回の主な目的になります。『水星の魔女』2期もいよいよ始まるので、リアタイで一緒に語り合える仲間が増えると嬉しいです!! PRは程ほどに、記事本編をどうぞ! 注意 ※モードチェンジ、部分換装などは、基本総じてまとめて1つとカウント(例:ガンダムAGE-1ノーマル、タイ

          俺が好きなロボット100選

          ある読書会の風景 J・G・バラード『ハロー、アメリカ』

          執筆:二階堂庸太郎 ご挨拶  新入生の皆さん、それからSF研究会に興味を持ってくださった方へ、初めまして。我々が慶應義塾大学公認サークルのSF研究会という者です。毎週読書会というのをやるのですが、この文章ではそこで使ったレジュメと会員の反応なんかを載せて、我々がどのような活動をしているのかを知ってもらおうと思います。この会ではJ・G・バラードという作家の『ハロー、アメリカ』という作品を扱いました。多分、ほとんどの新入生はこの作家について知らないでしょうが、心配する必要はあ

          ある読書会の風景 J・G・バラード『ハロー、アメリカ』

          慶應SF研卒業論文少女☆歌劇レヴュースタァライトにおける異世界性 ~監督・古川和宏が掲げる取捨選択の先にあるモチーフ・テーマとしての「舞台」世界と、そこで結ばれる物語の結末についての論考~

          2022年度卒業生 朝霞 敦 1.はじめに  読者諸君に言っておこう。私はスタァライトが大好きだ。 心の中に住んでいるハーケンクロイツを担いだ小太りの某少佐の定型文が頭を駆け巡っているが、残り少ない理性をもって割愛したことを褒めて欲しい。きっと、これが私の理性が正常に働く最後の機会だろうから。 弊サークルの奇妙奇天烈な記事に興味を持ち、私のこの拙い論考にも足を運んでいただいた読者のことだ。『少女☆歌劇レヴュースタァライト』という21世紀日本が誇る最高傑作のミュージカル

          慶應SF研卒業論文少女☆歌劇レヴュースタァライトにおける異世界性 ~監督・古川和宏が掲げる取捨選択の先にあるモチーフ・テーマとしての「舞台」世界と、そこで結ばれる物語の結末についての論考~

          『すずめの戸締まり』とアナキズム――ムスビをつないで生きるということ

          執筆&写真:古泉函数 はじめに昨年11月11日、新海誠監督の新作アニメーション映画として公開された『すずめの戸締まり』は、新海監督(以下、新海)が初めて、東日本大震災を直接あつかった映画としても話題になった。その是非については、いまは置き、本稿では、新海が『君の名は。』において提示した「ムスビ」という概念を軸に、『すずめの戸締まり』を読み解くことを試みる。  そのためにまず、『すずめの戸締まり』を含む『君の名は。』以降の新海作品における「ムスビ」にまつわる演出を、いくつか個

          『すずめの戸締まり』とアナキズム――ムスビをつないで生きるということ

          読んでいないSFについて懺悔する回【死ぬまでに読みたい本リスト】

          執筆:桶屋閉 はじめに  本の紹介をするにあたって、どうにも気の利いたリストが思い浮かばない。なにか面白そうな題材を思いついても、紹介すべき本を読んでいないという事態に直面してしまうことがしばしばあります。つべこべ言わず気合を入れて読めば良いだけの話なのだが、どうにも力が入らない日もある。私は昨日がそうだった。一日に何冊も本を読める人が羨ましい。  しかし読んでいない本を紹介するとなれば、これらの問題は全部解決だ。今回限りのインチキのようなものですが、どうか堪忍してくださ

          読んでいないSFについて懺悔する回【死ぬまでに読みたい本リスト】

          『水星の魔女』を終着点とする、百合作品の変遷、および作中における恋愛観(セクシャリティ観)の変遷

          執筆:久方楸 序論 2023年になった現在、百合と呼称される作品は10年前と比べて遥かに増加しており、またその内容についても非常に多様化している。実際、女の子同士の緩い日々を描く所謂「日常系作品」から、現実世界のホモフォビアやミソジニーに切り込む社会的な作品まで、「百合」と言う呼称は非常に広がりを持った作品ジャンルとして存在している。そのため、現在「百合」の最も広く受け入れられる定義は「女性同士の関係性を描いた作品群」という曖昧なものとなっている(むしろ曖昧なままここまで来

          『水星の魔女』を終着点とする、百合作品の変遷、および作中における恋愛観(セクシャリティ観)の変遷

          シルバニアファミリー アニメ(2016〜2022)全話レビュー

          文責:みん はじめにシルバニアファミリーは、エポック社から販売されているドールハウスおよび人形のことである。動物達が、欧米の田舎のような世界で生活する独自の世界観が形成されている。海外向けには何度もアニメ化されている他、2007年には日本向けにOVAが販売されている。 この記事では、2016年公開のWebアニメ「シルバニア村のたからもの」を起点としたシリーズ(Webアニメ全3話、ミニストーリー全4期、2022年アニメ全1期)の全話についてレビューを行った。本記事における批

          シルバニアファミリー アニメ(2016〜2022)全話レビュー

          手塚治虫のSF~「漫画の神様」が描いた未来

          文責:おむしす 前書き手塚治虫といえば、「漫画の神様」とさえ称えられる、日本で最も高名な漫画家の一人です。紹介したい作品は色々ありますが、SF研究会のnoteということで、ここでは彼の多様な作品のなかからSFというテーマに絞って幾つかを選び、少し解説したうえで感想等を述べたいと思います。 ※「作品紹介・あらすじ」では核心に迫るネタバレはなるべく避けますが、感想部分には本編の内容が少なからず含まれるので、前情報なしで読みたい方はご注意ください。 ① 『火の鳥 未来編』(1

          手塚治虫のSF~「漫画の神様」が描いた未来

          【ドブネズミみたいに】ネズミSF4選【美しくなりたい】

          執筆: ボブマン ネズミ,いいですよね.『トムとジェリー』のジェリーのような可愛らしいイメージがある一方で,深夜の渋谷をうろつくドブネズミのような不衛生で醜いイメージやねずみ男のようなずるがしこいイメージもある.魅力的な生き物です. この記事では,そんなネズミの魅力を感じることができるSFネズミ作品を4つ紹介します. なお,様々なバージョンがある作品は,自分が読んだものを紹介しています. 1. ジョージ・オーウェル 『一九八四年』(早川書房, 2009) (原書初版:

          【ドブネズミみたいに】ネズミSF4選【美しくなりたい】

          『宇宙戦艦ヤマト2199』

          By おむしす ・前書き  「宇宙戦艦ヤマト」の名は、日本のSFアニメの中でもよく知られている。放送当時こそ視聴率の低迷に悩んだが、再放送や総集編映画などによって再注目されるようになり、アニメブームのきっかけになったとの評価も根強い。アニメを見ない人の間でも、同名のささきいさお氏によるopテーマは応援歌などとして知名度がある。本作は1974年放送のTVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト』にはじまり1983年の『宇宙戦艦ヤマト完結編』でいったん終わったかと思いきや、2009年には続編

          『宇宙戦艦ヤマト2199』

          慶大生がグリッドマンを考察してみた:なぜグリッドマンは裕太に憑依したのか?

          執筆:仮屋  はじめまして、仮屋です。先月僕の大好きなアニメ『SSSS.GRIDMAN』及び『SSSS.DYNAZENON』の続編映画『グリッドマン ユニバース』の公開が決定されました。イィヤッターッッッ!ちょうど当サークルの読書会で僕がグリッドマンを紹介したすぐ後の時期に発表があり、この偶然に驚きを隠せないのとともに、あの名作の続編、それも映画という情報に胸が高まりました。  今回のnoteでは、僕が読書会で発表したグリッドマンについての考察を文章にまとめたものを共有させ

          慶大生がグリッドマンを考察してみた:なぜグリッドマンは裕太に憑依したのか?

          ラノベとSF、100タイトル挙げてジャンル小説について考えてみた件

          執筆:古泉函数 はじめに  みなさんは、以下のような2ちゃんねるのコピペをご存じでしょうか。  ……ブラウザバックするのは、もう少し待っていただきたい。いにしえの2ちゃんのコピペは決して、決して私がマニアックなネット知識でイキるために引用したわけではないのです。私はそんなキモい人間ではありません。ほんとうです……ほんとうです!  では、こんなネットの遺物を持ち出してきて、私は何がしたいのか。ここにご注目。 「ラノベとしてのハルヒでなくメタSF作品として見ているちょっと変

          ラノベとSF、100タイトル挙げてジャンル小説について考えてみた件