慶野英里名Keino Erina|パラレルキャリア研究所

パラレルキャリア研究所 代表、(一社)パラレルキャリアマネジメント協会 理事。複業につ…

慶野英里名Keino Erina|パラレルキャリア研究所

パラレルキャリア研究所 代表、(一社)パラレルキャリアマネジメント協会 理事。複業についてお酒を片手にトークする「パラキャリ酒場」開催、働き方に関する執筆・講演を実施▼編集した「馬上の旅人」Amazon海外旅行部門1位▼早大政経2013年卒▼東京都Startup Hubで月1講演

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  • 読むパラキャリ酒場

    副業解禁時代の働き方について考える「パラキャリ酒場」が、マガジンになりました! 「パラキャリ酒場」はパラレルキャリア研究所が主催するトークショー。2018年の立ち上げ以降、シリーズ累計70回開催し、雑誌・WEBメディアなどにも50回以上取材された人気イベントです。 その中でも特に反響が大きかったテーマについて、パラレルキャリア研究所代表の慶野英里名が執筆します。

最近の記事

「成長実感」と成長が比例するとは限らない

意外と多い、資格の持ち腐れ 2018年から、数千人にキャリアについてお話してきました。その中で、気になっていたことがあります。 それが、資格を活かせていない人の多さ。 「〇〇の資格を取りましたが、マネタイズできません」 「〇〇の資格を活かすにはどうすればいいですか」 という相談は、講演の質疑応答でも、個別の相談でもよくいただきます。 印象値ではありますが、「独学で目指せる国家資格」と「趣味と実益を兼ねる資格」が人気のように思います。 資格勉強は、頑張り屋さんと相性

    • 「ロールモデルがいない」はピンチではなくチャンス

      諦めるより、挑戦する最初の世代になりたい 自分らしいキャリアをデザインしたい、と考えたときに「ロールモデル」や「ベンチマーク」を探すことは効果的な第一歩です。 完全な手探りで進む道を探すより、先人の成功や失敗から学んだ方が、無駄が少ないはずです。 「こんな風になりたい」と思った人の仕事や経歴を調べたり、可能であれば会って話したりするうちに、真似したくなる具体的な一手が見つかりやすくなります。 一方で、「ロールモデルが少ない」という悩みを持つ人も多いですよね。 ロール

      • 「0→1」で心が折れない人は、目盛りを刻む力がある

        スモールビジネスやプロジェクトを立ち上げる時に、「0」を「1」にすることが必要になります。 似たような前例や成功体験がない限り、最初から成功への道筋が見えていることの方が少ないでしょう。 方向性が合っているのか分からないまま、成果が出るのか見えないまま、リソースを使い、人を巻き込み、努力を続けるのは大変なことです。 早々に諦める人も多いですが、挫折を乗り越えて、「1」にたどり着く人もいます。 諦める人と、うまくいくまで続けられる人に、どんな違いがあるのだろう?と考えて

        • 上昇志向より、「可動性志向」

          仕事をがんばる=上昇志向? キャリアデザインの仕事をしていて、正社員×フリーランスの掛け持ちをしているせいか、「仕事に人生を捧げてる」「上昇志向が強い」なんて思われがちだったりする。「バリキャリ」と呼ばれることもある。 たしかに、仕事は好きだし、仕事をしている時間も日本全体の平均よりは多いかもしれない。 でも、「上昇志向とはちょっと違うんだよな」とも感じる。 社会的ステータスが何より大事とは思えないし、仕事のために他の全てのことを犠牲にしてもかまわない、とも思っていな

        「成長実感」と成長が比例するとは限らない

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          「予測不能な未来」に備える2つの視点

          未来はいつだって予測不能です。 人生には思いもよらない出来事が起こります。 でも、だからといって刹那的に生きるのが最適だとも思えません。 今のためだけに生きていたら、ほんの少し先の未来に「あの時ああしていれば」という後悔が生まれるかもしれません。後悔してからでは遅いのです。 とは言え、起こり得る未来の不安をつぶすことばかりを優先していたら、キリがないし、現在のために使うリソースが減るばかりつまらなくなるでしょう。 漠然とした未来は、あまりに掴みどころがなくて、私たちを呆然

          「予測不能な未来」に備える2つの視点

          「プロボノは搾取されている!」と嘆いて怒るor消える前にしたいこと

          プロボノで揉めるのは、実はあるある 私は複業を推進する仕事をしていますが、お金が稼げない「プロボノ」「ボランティア」をすることにも大いに意義があると考えています。 まず、活動の報酬は金銭だけとは限りません。人から感謝される喜び、やりがいや生きがいを感じることに、金銭的なリターン以上の価値を感じるなら、無償の活動をどんどんした方が人生が豊かになると思います。 それに、現時点で無報酬だとしても、活動の中でスキルや知識などの人的資本や、ネットワークなどの社会関係資本が溜まること

          「プロボノは搾取されている!」と嘆いて怒るor消える前にしたいこと

          「自分らしく」をマジメに考える

          私はパラレルキャリアを推進する講演や研修をしています。パラレルキャリアの魅力の一つは、「自分らしい働き方」を実現しやすくなることにあると思います。 会社員は、自分で仕事や働く仲間を選びにくい場合がほとんどです。会社以外に自分で選んだ軸足を持つことで、自分らしい働き方を実現したいと、パラレルキャリアをはじめる方は多くいらっしゃいます。 だから、質疑応答の時間などに「自分らしく働きたい」「自分らしく暮らしたい」「自分らしく在りたい」という言葉を頻繁に耳にします。 ただ、この

          「自分らしく」をマジメに考える

          目標が見つかったら「最初の曲がり角」を探そう

          複業を諦める人にありがちなパターン 最近、考えさせられることがありました。 以前、何度も講演に来てくださった方に「最近どう?」と声をかけたら、「複業、やめることにしました」とのこと。 理由を聞くと、「儲からないから」。テーマを決めて、必要な道具もそろえて、案件マッチングのサイトにも登録して…と行動はしていたのですが、その後、スキルアップや営業の大変さの壁にぶち当たり、「忙しいばかりで稼げない」という理由で諦めてしまったそうです。 複業に挑戦してみて、「忙しいのは性に合

          目標が見つかったら「最初の曲がり角」を探そう

          「オンとオフ」と言うけれど、会社のために休んでる訳じゃない

          「オンとオフ」という表現がある。 私もよく使ってしまうのだけど、実はしっくり来ていない言葉だ。 たいていの場合、オンが仕事、オフがプライベート、という意味で使われる。会社員だと「オフの時間に英気を養って、休暇明けの生産性に繋げて…」みたいな表現をされがち。 でも、こういう表現をする限り、仕事が主役で、プライベートが脇役みたいに扱われていて、モヤモヤするのだ。 「仕事が本番、仕事以外は仕事に向けてチャージする時間」と捉えると、無意識のうちに仕事以外の時間の優先順位が下が

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          「プロボノばかりで稼げない」を解消するには

          パラレルキャリアをしている人、したい人の相談に乗っていると、「プロボノ案件ばかりで稼げない」なんて悩みや、「私の周りは、無償や低予算で搾取しようとしてくる人ばかり!」なんて憤りを耳にすることがあります。 どうも、プロボノと言う言葉が人口に膾炙したことで、「無償の案件=プロボノ」と雑にくくっているような印象があります。 「無償の活動」を、耳障りがいい「プロボノ」という言葉でまとめるまえに、しっかり「なぜ無償なのか」「なんのために無償なのか」を検証するとよいと思います。 今

          「プロボノばかりで稼げない」を解消するには

          道後温泉でワーケーションをしてみたら

          このシルバーウィークに、香川、愛媛を旅しています。 まず、こんぴらさんで有名な琴平へ。お参りと「うどん教室」を楽しみました。続いて、松山で大街道や松山城を散策。 そのあと、路面電車で15分ほどの道後温泉に来て、3泊4日。いまは3日目の夜です。 今回は、道後温泉で「ワーケーション」も取り入れてみました。 私は、昨日の午後と今日の午後は、複業の打ち合わせなどのテレワークをしました。一緒に来た夫は、昨日と今日が1日テレワークです。 仕事と余暇を組み合わせた「ワーケーション」を

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          「何か面白いことしましょう」を社交辞令で終わらせないテクニック

          「何か面白いことをしましょう」と、いいご縁を感じたときにいう人は多いですよね。 よく飛び交う言葉ですが、これが成就する確率って、1割くらいだと思うのです。 あまりに成就の確率が薄いので、「面白いことをしましょうは一律で社交辞令」「面白いことをしましょう、とか言うのは口先だけの軽薄な奴だ」くらいに思っている人もいるのではないでしょうか。 手前味噌ですが、私は「面白いことをしましょう」の実現率が高い方だと思います。そして、私の周りにも実現率の高い人はたくさんいます。 「面

          「何か面白いことしましょう」を社交辞令で終わらせないテクニック

          個人で仕事をするなら、匿名はもったいない

          「ライターのお仕事を紹介してくれませんか」と、知人に相談されました。 その人は数年前から副業でライターをしていて、細々とながらプロとしての受注経験もあるそう。 「いまいま、紹介できそうな編集部はないのですが、どんな文章が書けるか知りたいのでポートフォリオを送っていただけますか?」と連絡しました。 すると、「署名記事ではなく、名前を外に出せない記事ばかりなのでポートフォリオサイトはない」とのことでした。 たしかに、名前を出せない仕事もあります。私も、講演の実績はすべてサ

          個人で仕事をするなら、匿名はもったいない

          NewssPicksに慶野英里名の取材記事が掲載されました

          JobPicksにパラレルキャリア研究所代表の慶野英里名の取材記事が掲載されました。姉妹サイトのNewsPicksにも掲載されています。 副業で失敗しない「始め方と続けるコツ」コミュニティ主催者に聞く、というテーマでお話しています。 この中でも重点的に紹介された「タイムマネジメント」は、講演の質疑応答では必ず1度は聞かれるので、悩んでいる方が多いのだと思います。 人生の幸福度を上げるために「パラレルキャリア」という生き方を選んだので、人生の構成要素をクロスオーバーさせる

          NewssPicksに慶野英里名の取材記事が掲載されました

          【2/2(水)】サンリオピューロランドの小巻亜矢社長、登壇決定!

          パラレルキャリア研究所代表の慶野英里名です。 明日、東京都が運営する創業支援拠点「Startup Hub Tokyo丸の内」で、株式会社サンリオエンターテイメントの小巻亜矢社長と対談します。 低迷期のピューロランドをV字回復させた凄腕経営者として有名ですが、彼女の人生は決してずっと順風満帆だったわけではありませんでした。 離婚、次男の死、乳がん罹患など、特に30代は地獄のような日々だったといいます。そんな中でも、前を向いて、自分なりにキャリアの糸口を探し、50代で大学院

          【2/2(水)】サンリオピューロランドの小巻亜矢社長、登壇決定!

          メリハリをつけて「複業モード」に突入するには

          日本に急激にテレワークが普及して、こんな声を聞くようになりました。 「通勤の時間がないと、仕事モードに切り替わらない」 「自宅だと気持ちが緩んでしまう」 大真面目にこういうことを言っている人が意外と多くて、本当に驚きます。 そんなことを言ったら、在宅で仕事をしているフリーランスは、みんな生産性が低くダラダラとした気持ちで働いているのでしょうか?そんな訳はない! 会社員は、通勤→働く→通勤というサイクルが出来上がっているからそう感じやすいだけで、要な慣れの問題のはず。

          メリハリをつけて「複業モード」に突入するには