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「何か面白いことしましょう」を社交辞令で終わらせないテクニック

「何か面白いことをしましょう」と、いいご縁を感じたときにいう人は多いですよね。

よく飛び交う言葉ですが、これが成就する確率って、1割くらいだと思うのです。

あまりに成就の確率が薄いので、「面白いことをしましょうは一律で社交辞令」「面白いことをしましょう、とか言うのは口先だけの軽薄な奴だ」くらいに思っている人もいるのではないでしょうか。

手前味噌ですが、私は「面白いことをしましょう」の実現率が高い方だと思います。そして、私の周りにも実現率の高い人はたくさんいます。

「面白いことをしましょう」を実現させやすい人が何をしているのか、考えたときに4つのアクションが浮かびました。

①その場で自分と相手のワクワクがクロスする点を見つける

「何か面白いことをしましょう」という時って、少なくとも言い出した方は相手の何かに魅力を感じているはずです。

自分が言われたときは、相手が自分のどこにワクワクしてくれたのか、掘り下げて探ります。自分から言ったときは、自分がどこにワクワクしたのか言葉で伝えます。

二人のワクワクがクロスする落としどころを見つけられそうだったら、次のアポの日時を詰めるか、どれくらいの規模感なら実現できそうかなど詳細を軽く詰めます。

「ぜひやりたい!」と思ったときには、別れ際には次のアクションが見えているくらいの状態に仕上げておくように心がけています。

②「小さなこと」からはじめる

相手が初対面だったり、仕事をしたことがない友人だったりする場合は、「小さなこと」からはじめるようにしています。

仕事をしてみると相手のことをよくよく理解できますが、最初から大型案件に着手して失敗するとロスが大きいじゃないですか。

なので、なるべく手間がかからず、すぐに実現でき、失敗しても損失が少ないことを、一緒にやってみるようにしています。

私は講演やパネルディスカッションを企画する仕事をしていますが、大手企業や自治体での大きな企画に呼ぶのは「一度、対談したことがある人」にオファーすることが多いです。

やはり、失敗できない場所で試して、ダメだったら傷が大きいので。

なので、はじめての方とは、参加費無料で講演費用もないイベントなどでまず軽いトークセッションをやってみて、「この人、こういう語り口なんだ」「こういうテーマが得意なんだ」というのを実践の中で確認しておきます。

相手にとっても、労力を割かずさくっと小さな仕事をすることで、私のことも知ってもらえます。

③SNSでつながる

「この人と何かやりたいな」と思っても、「今は忙しい」「すぐに思いつく仕事がない」ということもあります。

なので、名刺交換だけで繋がらずSNSを交換するようにしています。

名刺を持っているだけだとどんな人かは忘れてしまうし、その人が今何をやっているのかWEBサイトをわざわざ検索するなんて、稀です。

SNSなら、相手も自分も軽い負荷で、お互いの近況をアップデートできます。

最初に合ったときは特にかみ合う点を見つけられなかった人も、数年後に状況が変わった時に、「この人にプロジェクトに入ってほしい」「これを手伝いたい」と、とっかかりが見つかり数年越しにご縁が実を結ぶこともあります。

④自分の気持ちに敏感になる

それから最後に、「自分の気持ちに敏感になる」ことも大事だなと思います。つまり、「いま、私はほんとにこの人と何かやりたいと思っている?」と自分に問いかけ、即答できる状態を目指すということです。

本気で「この人と何かしたい!」と心が動いた時にしか、そう言わないように心がけています。

「面白いことやりましょう」と言われて、「ちょっと違う」「なんかモヤモヤする」「今は無理だな」と思ったら、相手を傷つけない表現でなるべく伝えるようにしています。

相手の肩書や事業内容が魅力的でも、自分が本気でワクワクしていなければ「面白いことをしましょう」と“とりあえず”で言いません。

20代の時は、これができませんでした。後からよく考えると「私、そんなに魅力を感じてなかった」と思う場面でも、テンション高めに「やりましょう!」って言いがちだったと思うのです。

少しずつ、自分に合うもの、合わないもの、今必要なこと、手放すべきことが、年齢と経験を重ねるごとにわかってきた気がします。

逆に、自分のワクワクに鈍感な人もいると思います。本当は欲しかったチャンスが目の前に来ても体が動かない、ワクワクしているか自分でもわからない…。そういう方は、ほんの少しでも心が動いたら、目の前の人に伝えてみるといいと思います。

ワクワクする気持ちも、筋肉と同じで、動かさなければこわばってしまうと思うのです。

自分のワクワクに敏感になると、要らないものと必要なものが、自然と見分けられるようになる、そんな気がします。

※追記。「一緒にこんなことやりたい」と持ちかけてみて、相手の反応に熱量を感じなかったら、特に積極的に詰めません。肯定的な返事でも「悪くないですね」くらいだと、引っ込めちゃいます。内発的なモチベーションが薄い方の心に火をつけるのは、ものすごい労力がかかるので。そういう人には「何かやろうと言われたけど、その後なにも起きないし連絡も来ない。やっぱりあれは社交辞令なんだ」と思われているかもしれません。「ほんとは私もやりたかったのに」と残念に思う人は、自分からガツガツ詰めるか、それができないなら熱量を高めに伝えるだけで、何か前進するかもしれないな〜と思いました。

パラレルキャリア研究所代表 慶野英里名

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