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「予測不能な未来」に備える2つの視点

未来はいつだって予測不能です。
人生には思いもよらない出来事が起こります。

でも、だからといって刹那的に生きるのが最適だとも思えません。
今のためだけに生きていたら、ほんの少し先の未来に「あの時ああしていれば」という後悔が生まれるかもしれません。後悔してからでは遅いのです。
とは言え、起こり得る未来の不安をつぶすことばかりを優先していたら、キリがないし、現在のために使うリソースが減るばかりつまらなくなるでしょう。

漠然とした未来は、あまりに掴みどころがなくて、私たちを呆然とさせてしまいます。私もそんな感覚に襲われ、ぼんやりとした不安に苛まれる日もあったりします。

そんな時は、未来をざっくりと2つのカテゴリーに分けてみます。

「望む未来」と「望まない未来」、です。そして、それぞれについてできることを考えてみます。

未来の方向性をザックリと認識して、「望む未来へのハシゴ」と「望まない未来に備える命綱」の具体的なアクションがわかれば、漠然とした不安は解消されやすいはずです。

私は一社にとらわれず複数の軸足を持つ「パラレルキャリア」というライフスタイルを推進していますが、私自身のパラレルキャリアも「望む未来」と「望まない未来」それぞれに備えるものです。

たとえば、私の「望む未来」は、「①言葉を使う仕事」、「②働く時間や場所を選べる」、「③“家族や仲間と過ごす時間”と“仕事の時間”を分断させない」などです。

①については、講演や執筆などを複業にしているので、実現済みです。
②については、今は本業との兼ね合いで個人の仕事につかえる時間の制約はあるけれど、少しずつ仕事が選べるようになり、将来的に働く時間や場所の自由度が上がる兆しを感じています。
③については、仕事全体のうちのごく一部ではあるもの家族や友人を複業に巻き込んだりして、オンとオフの融合を試みています。

こんな感じで、会社員だけを続けていた時より、複業をすることで「望む未来」に少しずつ近づいています。望む未来に一足飛びにはたどり着けないけれど、小さなハシゴをかけながら、理想のライフスタイルに向けてにじり寄っているイメージです。

一方、「望まない未来」も頭の片隅にあります。

今の私にとっての望まない未来の筆頭は「急に仕事や収入を失うこと」です。

だから、複業で収入が増えることや、稼ぐノウハウが溜まることで、自分で自分の命綱を用意しているつもりです。

会社の倒産や解雇は日本だと少ないかもしれませんが、育児休業を取得したり、高齢で雇ってもらえる企業がなくなったり、というライフイベントなら多くの人に当てはまるでしょう。

未来について考えるとき、ポジティブな「ハシゴ」とネガティブな「命綱」の2つの視点で考えると、必要以上に不安になったり、楽観視が過ぎて備えが不十分になったりする危険が減るはずです。

「予測不能な未来に向けて何をしようか?」と考えるとき、ついつい、手段から考えてしまう方も多いのではないでしょうか。

でも、何をするかの前に、「どんな未来にしたいか」「どんな未来を避けたいか」という自分なりのビジョンを持つことが必要です。

予想と違うこともあるでしょうし、予想通りの人生の方が少ないはずです。

大切なのは、ピタリと未来を当てて間違いのないルートを導くことではなく、「未来について考え続け、状況や自分の変化に応じてハシゴや命綱を微調整し続けること」ではないでしょうか。

パラレルキャリア研究所代表 慶野英里名

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