けいすけ

大学院で現代政治の研究してます。別府と大分に9年と、東京に6年目。

けいすけ

大学院で現代政治の研究してます。別府と大分に9年と、東京に6年目。

最近の記事

最後の帰省

感情を垂れ流す。 なんの目的も持たせず、ただ思ったことを書いてみる。 いつのことだったか。どこかの国で会った人から「若くて色々感じられる時に、色んなとこに挑戦してみるといいよ。」と言われた。 日本人だったか、外国人だったか、 はたまた直接的にそういったことを言われたのか、その人の生き様を見てそのように感じたのかは覚えてない。 肝心なことは、多感な時期に経験を積むことを意識してきたということだ。 そして、20歳になり、憧れていた赤パスポートを持ってアイスランドに行った。

    • 禍と鬱とブルー

      パンデミックが起きてしまった。 2月後半イギリスに遊びに行った際、ブライトンで「コロナ〜!」と罵倒された時には、さすがにここまでひどくなると思わなかった。 幸いなことに、周囲でcovid-19により健康を害した方はいないが、経済・暮らしへの影響が少しずつ現れてきていることを感じる。医療/公衆衛生と経済の両立でさえ困難なのに、問題が政治化するものが多くひどくうんざりしている。 そんな中で、僕は就職活動を行った。 学部一年の頃から意識し、逃げ続けてきたが、結果的にはうまくいっ

      • 22年目の人間生活とその先

        修士課程2年間のおよそ半分を終えたので、新年の抱負を言語化しておきます 早いもので、大学院生になってから9ヶ月が経過してしまいました。 前期は両手で数えられるほどしか布団で寝れないような、非人間的な生活をしていました。後期は転じて、悠々自適に院生生活を楽しむことが出来ました。頗る元気です。お陰様で今月は大変になりそうです。どもっ。 とにかく、来月23歳になりますが、22年目の人間生活は過去一番の充実度でした。日頃親しくしてくれる、大好きな友人たちのおかげです。幸せ者で

        • 私立文系の微温湯から...。

          今回は個人的なことを書きます。 いわゆる“私文”として典型的なだらしない大学生活を送った人間が、ガチな大学院に進学すると、入学式の時点でこれほどまでに圧倒されてしまうのかと...。まぁ、前に進み続けるんですけどね。 昨日、大学院の入学式がありました。 父親の母校で、幼い頃から憧れていた学校であり、大学生活を通じて心から興味を持った政治学を修めるには至高の研究科でもあり、大いなる希望を持って入学式に参加していました。 私は政治学研究科 政治学コース 現代政治研究領域で学ぶこ

        最後の帰省

          論文と大学院。

          友人が、新入生向けにnoteを書いています。 そこで、僕は論文への意欲が高い学生に向けて、何かしらメッセージングできるかと言われたので、微力ながら書いてみようと思います。 まず書き手の僕についていえば、今でこそ、学問への関心が高いものの、学部3年までは全く勉強をしていませんでした。 大学受験で失敗した上に、地方の公立高校出身者にありがちな偏差値至上主義に陥っていたため、入学当初は反知性的な衝動に突き動かされていました。 バックパッカーを3年間続けて30ヶ国近く訪問し、学生

          論文と大学院。

          「決意」かな。人災と震災と。

          『きけ わだつみのこえ』を読みました。 戦没学生の手記がまとめられたものです。 彼らの多くは、今風に言うならば、将来が嘱望された優秀な学生たちです。 戦争で命を失った若者の中でも、彼らはこころを言葉で表す能力と精神力がありました。 そんな彼らの悲痛の叫びに、なんども本を閉じ、涙をこらえながら、なんとか上巻を読み終えることができました。 家族の支援のもと、期待を胸に、学生生活に励んでいた彼らが、戦争の時代に生きていなければ...。 そう思うばかりでした。 70年以上がた

          「決意」かな。人災と震災と。

          「国」という政治単位。

          毎朝ニュースフィードを眺めていると たいてい一記事は米国IT企業の記事を見る。 その類の記事の背景には「国家 vs 私企業」の構図が見える。 そもそも、国ってなんなんだ?とはしばしば考えてきた。 W杯など国の威信をかけて闘う姿は心を打たれる。 全世界の人々を、対等な「国」という単位に所属させることで、世界的な熱狂を生み出している。 その所属に関して(基本的には)生来決まっている者が多いため、一種の天賦的性質を持つ。 でも、別にその単位が「国」である必要はないし、人々が

          「国」という政治単位。

          バス14時間の帰省➂

          13時間乗り続けて、ようやく九州が見えた。 そう。初めて九州を島だと実感した。 普段は概念として形式的に捉えているものを、実態として捉えることが出来た。 関門海峡を訪れるのは初めてではない。 一度、小学生か中学生の頃に学校行事で来た。 でも、その時に見えてた世界は本当に狭かったし、経験がないから、その一瞬の出来事をうまく捉えることが出来なかった。 それから10年前後が経過し、まだまだ未熟者には変わりないが、それでも、21歳にしては、色んな世界を見てきた自信がある。なんせ

          バス14時間の帰省➂

          バス14時間の帰省➁

          9時間乗り続けて、ようやく広島。 日が昇り、スマホも扱いやすくなったので、前回の続き。 地元大分と東京の違い。 そりゃ、ごまんとある。 でも、一番違うのは「空気」だ。 東京の人はせかせかしていて余裕がない。上京して間もない頃は、東京の人は冷たいなんて思ったけど、冷たいわけではない。ただ忙しいのだ。 地元に帰ると、突如として余裕が生まれる。 そりゃ、東京で大学生活を送る僕からすれば、地元での時間は非日常な訳で、やるべきことはさほど多くない。ただ、その事実を考慮しても、地元

          バス14時間の帰省➁

          バス14時間の帰省➀

          バスを使って帰省してます。14時間。笑 北極圏の街ロヴァニエミに行った時は、ヘルシンキから片道12時間だったから、僕の地元はそんなに日本の中枢から離れているのかと実感する。 家族をテーマに書いてたけど、3回目で少し躓いたので日記に変えます。 前回4月に帰省した際に、大学院進学を目指すことを伝えた。4ヶ月が経った。残り4ヶ月。 本当にあっという間だと思う。 だからこそ、1日1日を大切にする。 とか言いながらも、今回の帰省でも家族との時間を大切にする。東京で失

          バス14時間の帰省➀

          「個」の責任とは。

          直木賞受賞作品『ファーストラヴ』を読んだ。 本父親を殺した罪に問われる子供の責任について 臨床心理士のヒロインの視点から見ていく話だ。 『「家族」という名の迷宮に立ちすくむ。』という宣伝文句は中々正鵠を得ていると思う。 ネタバレになるので、詳細は省くことにするが 家庭の責任について、考えさせられるものだ。 人それぞれ、大人になるまでの経験は異なる。 それでも、成人すると社会的に大人として 共通のルール(法)のもとで生きることになる。 個人主義の中で、家庭の役割は軽視

          「個」の責任とは。

          家族の役割。

          今日から何回かに分けて、家族をテーマに書く。 今日は、「親密圏」という言葉が切り口だ。 政治を学ぶ者としては、「親密圏」と聞くと フェミニズム運動の成果だと即応してしまう。 家族を単位として、公私区分されていたのが 個を単位として、公私区分をすることによって 搾取されていた女性の姿が顕在化されたのだ。 実際に、以下参照する内田樹さんのブログでは 「親密圏とは、親密な関係を核として、ある程度持続的に互いの生への配慮を共有する他者と他者の関係性である」 と定義されており

          家族の役割。

          原体験。

          2年前のこの頃、ずっとある島のことを調べていた。 きっかけは一枚の写真。アイスランドにある’裏見の滝’の写真。 (裏見の滝とは、滝の裏側まで行くことができる滝のこと) 友達を巻き込み、家族には多大な心配と迷惑をかけたが 真冬のアイスランドを車で駆け巡った。最高の旅だった。 「うわー! すげー!」 「まじですげえわこれ」 って何回も言った。 最終日には、人生初のオーロラも観ること出来たのだが 「うわぁ、すげーー。。。」 って。それに続く言葉が見当たらなかった。 言葉に

          原体験。

          何をnoteするか。

          友人たちとnoteを書き始めることにしました。 まず、僕のnoteのテーマについてまとめます。 ですが、その前に軽く自己紹介を。 高校までは大分県で育ち、大学進学と同時に上京してきました。 大学では、憧れだったバックパッカーとして30ヶ国を訪問。 アイスランドの大自然を感じ、テロに揺れる欧州を旅し、 「自分の目で現場に足を運び、その経験を言語化すること」これが僕が生涯ずっとやっていたいことだと実感しました。 一方で、旅は消費的な側面が強く、大学3年間を費やす結果となり

          何をnoteするか。