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禍と鬱とブルー

パンデミックが起きてしまった。
2月後半イギリスに遊びに行った際、ブライトンで「コロナ〜!」と罵倒された時には、さすがにここまでひどくなると思わなかった。

幸いなことに、周囲でcovid-19により健康を害した方はいないが、経済・暮らしへの影響が少しずつ現れてきていることを感じる。医療/公衆衛生と経済の両立でさえ困難なのに、問題が政治化するものが多くひどくうんざりしている。

そんな中で、僕は就職活動を行った。
学部一年の頃から意識し、逃げ続けてきたが、結果的にはうまくいった。
就職活動やキャリアについて真剣に考え行動してきた友人が多いこと、またコロナ禍でオンライン就活となったことが要因だろう。再現性はない。本当に運が良かった。

ただ、一ヶ月ほどひどい不安に駆られ続け、外出自粛が拍車をかけた。定期的に鬱状態が見られるようになった。
重ねて、いわゆる内定ブルーというものを経験している。

人と違う何かになりたいと考えて行動してきたのに、来年からはただの社会人。
辞表を叩きつけることが出来るほどには独立した人間になりたいと思ってきたが、福利厚生の手厚さに加え、結婚や育児、心身の健康といった不確定要素を鑑みれば、窓際族という言葉が思い浮かんでくるのが正直なところだ。

せっかくなので深いところまで沈んでみたいと思ったが、来週から(ようやく)講義が再開される。
修論とRAとTAと、とても悩んでる暇はない。

そういうわけで、さしずめこの2-3ヶ月を思いを残しておいた。
思考を放棄してはならないが、しばし現実から目を背けて、研究に専念したいと思う。

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