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TOEIC900オーバーでも話せない

今回は、瞬間英作文を通じて、英語脳を鍛えようというおはなしです。
私は日常的に英語を使って仕事をしていますが、スピーキング、ライティングの基礎は、間違いなく瞬間英作文を通じて培ったものです。というより、瞬間英作文なくして今はないと言えるほどです(おおげさ)。
その高い学習効果から、いまは中国語習得にあたり、同様の勉強法を実践しています。
 
まずは、経験談、瞬間英作文を通じて得られたもの、メリットなどについて書いていきます。
 

1.TOEIC900オーバーでも話せなかった、、、


 
「TOEICが高得点でも話せない人も多い」という話を聞いたことがある人は多いと思います。
私はまさしくそれでした。。。TOEICで900点以上を獲ってから、ベル〇ッツの体験授業を受けた際に、あまりに話すことができず愕然としました。自己紹介もできないし、相槌の打ち方もわかりませんでした。
当時の私は、海外派遣という目標を達成すべく、TOEICで高得点をとることに注力していたため、スピーキング、ライティングが出来ないであろうことは自分でもわかっていましたのですが、それでも、それなりに勉強をしてきた自負はあったので、「こんなに話すことが出来ないものか…」とショックを受けました。
体験授業が終わった後、スタッフの方にTOEICのスコアを聞かれたのですが、900以上獲っているとは、口が裂けても言うことができず、「最近は受けていないですが、600くらいだったと思います。」とウソをついてしまいました…(入塾を前向きに検討します!と言っておいて、結局行かずじまいでした。)
 

2.瞬間英作文との出会い
 

そこで「文法知識もあるし、並び替え問題もできるのに、なぜ話せないのだろうか?」と自分なりに考えたのですが、その結果、「頭に浮かんだ日本語を英語に変換するスピードが遅いから。」という結論に至りました。
そこで英作文に取り組んでみようとなり、そんな折に、たまたま手に取ったのが『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』でした。それから同シリーズの書籍版、英語版を何度も繰り返していきました。
 
その後、次第にオンライン英会話へと、英語学習の柱は移っていくのですが、米国赴任後もしばらく使っており、毎朝通勤時、車を運転しながら瞬間英作文のトレーニングをしていました(退勤時はラジオを聞くようにしていました)。オンライン英会話を200時間くらいやっていますが、瞬間英作文はそれ以上長い期間継続してやっていましたので、400時間くらいはやっていたのではないかと思います。
 

得られた効果1:文法知識がアウトプットできる状態になった。
 


特に受験勉強を通じて、数多くの文法知識をインプットしていましたが、実際に使おうとしても使えないものでした。中学1から2年で習うような複数形、三単現のsなどについて、知識としては持っているものの、実際に文を作ってみようと思うと、悩んだり、時間がかかったりするのが実態でした。あやふやなものは現実世界では使えない(使いたくないですし)、知識としてインプットはされていたものの、すぐにアウトプットできる状態ではなかったのです。瞬間英作文を通じて、あやふやな部分が解決され、実践に耐えうるものになりました。
今振り返ってみると、大学受験、TOEIC学習としてやっていた単語学習、文法学習も、瞬間英作文を併用していれば、より効率的に進められたのではないかと思います。


 
得られた効果2:文章を組み立てる力が身についた。
 

上記と共通する話ですが、単語、文法の知識がインプットされていても、それを文章に組み立てるには訓練が必要です。
日常会話は、定型表現さえ覚えてしまえば、あとはSV、SVOくらいの短文を組み立てる能力さえあれば、それなりに何とかなってしまうものです。
その一方で、例えばビジネスシーン等の、誰かを説得しなくてはならない、または誰かに指示を出すような場面では、定型表現だけでは対応できず、状況に応じた、条件節や仮定法などを使いながら、ある程度長い文章を組み立てることが求められます。(このレベルになってくると「英語が出来る・出来ない」より、「何を伝えるのか」「論理的か否か」という話でもあります。)
 

得られた効果3:英語を英語のまま考える思考回路が鍛えられた。


 
瞬間英作文とは、日本語の文章をひたすら英語に訳していく学習法です。つまり日本語で思考することを前提とした学習法なのですが、不思議なことに、繰り返しているうちに、英語で考え、英語でアウトプットする思考回路が鍛えられていきます。これは私個人の感覚ですが、アウトプットを繰り返しているうちに「表現と思考が一致してくる感覚」になってきます。さらに進むと「英語でいうと〇〇だけど、日本語だとなんていえば良いのだろうか?」となることも増えていきます。
 

得られた効果4:リーディング、リスニングが伸びた。


 
思わぬ副産物だったのですが、瞬間英作文をはじめてから、リーディングスピードが上がり、リスニングスキルが向上したと感じました。これは英語のセンテンスを作り続ける中で、英文の構造をとらえ、処理する速度が自然と伸びたのではないか、と推測しています。
 

まとめ


今思いついただけでも、以下のような効果を得ることができました。
・インプットしていた文法知識が、アウトプットできる状態になった。
・文章を組み立てる力が身についた。
・英語を英語のまま考える思考回路が鍛えられた。
・リーディング、リスニングが伸びた。

 
実際の活用方法などは、今後改めてまとめていきますが、インプットをアウトプットに繋げていくという点において、瞬間英作文は、最も効率が良く、効果的な学習方法の一つではないかと思います。
アタマの中にある文法知識を引っ張り出してきて、それを組み合わせて文章化するため、かなり疲れます。
さらに一見簡単な文章に取り組むのは、何とかなくモチベーションが上がらないものです。それでも抜群の効果があります。
 
英語のアウトプット能力を鍛えたい人、改めて英語を勉強し直したい人、ぜひ瞬間英作文に挑戦してみましょう!というおはなしでした。瞬間英作文の恩恵を受けた身として、瞬間英作文については、引き続きアピールしていきたいと思います!
 
ではでは

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