2000年生まれの週末作家

keeneです。 筋トレをして体を鍛え、茶道をして心を鍛え、本を読んで知識を溜め、音楽…

2000年生まれの週末作家

keeneです。 筋トレをして体を鍛え、茶道をして心を鍛え、本を読んで知識を溜め、音楽を聴いて今世を楽しんでいます。来世も楽しみです。エコロジー経済学で博士を取る予定。

最近の記事

茶道部における思想の形骸化と永続性

茶道部に入って約3ヶ月。週1で朝準備をするのと先輩に稽古を付けてもらうのを繰り返した。僕の入った茶道部は何十年もの歴史があるそうだが、その時代を超えた日常の茶室や庭、茶器と対話しながら時間を忘れる美しさに魅了され、今後100年は続けていこうと決めた。 そんな中、少しマイナスな面も見えてきた。「思想の形骸化」だ。僕は環境問題に対処するためのキーワードとして茶道を学ぼうと決めた。茶道の言葉でいうところの「道・学・実」の「学」の部分をある程度明確にして入部したので、歴史や茶道の美

    • なぜ大学2年生の秋に茶道部に入ったか

      2021年10月、大学の茶道部に入部した。全くの未経験で、靴下の色は絶対に白だったり、畳の通ったら行けない淵、踏んだら行けない場所、物を持つときは一度正座する、物は1つずつ運ぶ、などの数多くのルールに圧倒され縮こまっている。 どっちかというと何かしらのルールにがんじがらめにされることは好きではないし、効率的に無駄なくいろいろなことをこなす方が良いと考えるタイプなので、何かとめんどくさい所作の多い茶道は真逆にあるはずだ。 ではなぜ急に茶道を始めたのか、理由を一言で言うなら、

      • エコロジー経済学における物質代謝論の可能性

        今回は博士論文をまとめていく。 マルクスのエコロジー的な意義については理解が不十分であった。しかし、マルクスは資本主義の矛盾を「物質代謝の撹乱」つまりエコロジー危機だと見出していることから、エコロジー的な視点がむしろ核心をなしていると言える。そこで、マルクスのエコロジー経済学にとっての意義と可能性を示す。 マルクスとエコロジー経済学従来、マルクスは商品、貨幣、資本に関しての分析は行ったが、エコロジー経済学が重視する自然的世界に対しては十分な関心を持っていなかったというのが

        • エコロジカル・フットプリントとは【論文要約】

          今回は、「エコロジカル・フットプリント指数分析の方法論的進歩と最近の論点」について、エコロジカル・フットプリントの基礎的な知識を主に要約していく。 エコロジカル・フットプリントとはまずそもそもエコロジカル・フットプリントとは、1991年カナダのブリティッシュコロンビア大学で開発されたもので、現在の経済活動を続けるために必要な資源の量を土地面積で考えることにより、経済活動の資源消費量が適切であるのか、持続可能であるのかを判断する指標である。 この指標は政府が公式に継続的に計

        茶道部における思想の形骸化と永続性

          資本主義の問題点と解決策をサクッと

          今回は斉藤幸平さんの紀要論文「人新生の環境危機とマルクスの脱成長コミュニズム」についてサクッと要約する。 ワークショップの要点をまとめたものらしいので、詳細はメタ科学技術研究プロジェクトwebサイトスライドを参照されたいということだ。 まず現状起こっている環境問題の原因について、資本主義においては資本の価値増殖を第一の目標としているせいで、社会的論理と自然的循環の緊張関係が生じ、その結果として本来的な人間と土地の物的代謝が撹乱された。 その資本主義の中でも問題なのが、人

          資本主義の問題点と解決策をサクッと

          この夏、論文を100本読む

          2021年8月4日、大学2年生の夏休みが始まった。大学で未だ1人の友達も作っていない僕は予定が2つのみ。 8月15日に「天竺鼠川原・ゆりやんレトリィバァのポップアップトークショーin 和牛川西第二弾」を予備校友達と2人で見にいくことと、8月16日〜18日に帰省することだ。 それ以外は週3の塾のバイトと暇である。塾で生徒が書いて校舎に貼る「夏休みの目標」の紙を僕も渡されたので立てた目標がそれである。 論文に関してはメンタリストDaiGoさんのDラボで参考文献に挙げられている

          この夏、論文を100本読む

          粒子的輪廻

          夢をかなえるゾウ4の中で、全てのものは形を変えて生き続けるという記述があった。 石を構成する粒子も、水を構成する粒子も、鳥を構成する粒子も、人間を作る粒子も、どこかで交わっている。 高校時代の生物の先生が「皆さんを形作ってるアミノ酸は織田信長のものかもしれないし、今日の私を構成する水分子は、明日のあなたを構成する水分子になるかもよ」と言っていたのを思い出した。 それはヤってるだろと思っていたが、意外と本質に近いことを言っていた。 仏教において、輪廻転生は霊性的、精神世

          自分語録は「温故知新」で作る

          自分なり言葉や自分なりの分類をして話をしている有名人や知識人を見ていて、どうやって自分の言葉を作っているのかと疑問だった。 急にできるものではないのは確かだが、天才では無い僕が長く考え続けてできるものなのかと考え続けていて、今日おそらく答えに近いものを見つけた。 NHKオンデマンド「100分で名著」で論語を解説した回の中で「温故知新」が出てきた。 簡単な意味は、古いものを求めてそこから新しい知見を生み出すこと。 ここでの孔子の教えは、「自分の言葉を0→1で作り出すこと

          自分語録は「温故知新」で作る

          受験生応援メッセージ

          今回伝えたいことは、「自分の力で道を切り開いて欲しい」ということです。 僕はかっこいい事を言うのは苦手なのでアレクサンドロス大王の逸話を引用して話します🙋‍♂️ 神殿の支柱に固く結びつけられてた伝説の戦車があり「この結び目を説いたものがアジアの王になる」と言われていました。 多くの腕自慢たちが結び目を解こうと挑戦しましたが誰も解けませんでした。 しかし、アレクサンドロス大王はその結び目を固いと見るや短剣で一刀両断に断ち切って、 「運命とは、伝説によってもたらされるも

          受験生応援メッセージ

          一匹も捕まえられなかった「小蝿がホイホイ」の気持ち

          吾輩は小蝿がホイホイ。小蝿はまだいない。 小蝿を取ろうと意気込んだ初めの頃は今よりずっとプルプルしていたし、人が近づこうもんなら液体のりのような臭いを出していた。 臭いと赤で小蝿を寄せ付け、プルプルを食べたもんなら即お陀仏だ。小蝿は3大欲求に支配されまくりだから仏になれるから微妙なところだが。 ただそんな冗談を言っていられたのは最初の1ヶ月くらいだ。 小蝿が来ない。清潔感溢れる新オフィスということが原因なのか、影すら見当たらない。 このままでは僕がお陀仏だ。プルプル

          一匹も捕まえられなかった「小蝿がホイホイ」の気持ち

          大学は因数分解するところ

          「大学は」というより、「学習は」の方が適切なのかもしれないが、最近そのように思う。 経済について学ぶ際は、今まで関わることなどないどころか聞いたこともない企業の経営などのことを知ることができる。 これによって、「企業経営」が「直接金融」と「間接金融」、また「BtoB」「BtoC」などと分解されていく。 つまり学ぶということは因数分解することであり、より明晰に世界を捉えることということがわかる。 いいね。

          大学は因数分解するところ

          「いつ恋」に感じる「切なさ」と「強さ」

          5年前、中3のときににっしーが出るからと見ていた「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」が再放送されている。 この作品はめちゃくちゃ好きだ。中3の時に感じた作品の大きな質料感のようなものが今も心に残り続けているからだ。 僕は恋愛に関してはあまりおもしろいと思っていないので「いつ恋」の恋愛性に関してはよく分かっていないが、そこに表現されている人間性の深みに集中している。 主人公の音と練はとても優しい。優しすぎる。 「GIVE&TAKE〜与える人こそ成功する時代〜」

          「いつ恋」に感じる「切なさ」と「強さ」

          「無知の無知」の恐ろしさ

          昨日「人新生の資本論」の1章を読んだのだが、自分は何も知らなかったと恐ろしくなった。 SDGsは大衆のアヘンだという衝撃的な話から始まり、データやエビデンスに基づいて環境問題の本質を1つ1つ解説されていて、何度目を見開いただろうか。 最近色んな本を読んでいく中で、同世代で僕ほど環境問題について考えている人はいないだろうと驕り高ぶっていたところだった。 そんな中次々と僕の考えが甘かったと指摘されていき、鼓動が早くなっていった。 無知の無知によって、知らない間に加害者にな

          「無知の無知」の恐ろしさ

          役に立つ知識か面白い知識か

          大学の授業は全てオンラインで受けられるので、その空いた時間の9割を読書に割いている。 今日も本を3冊買った。「人新生の資本論」と「脱成長」と「人生を変えるモーニングメソッド」だ。 前半2冊は最近ハマってるエコロジー経済学の知見を増やしたいから、もう1冊は朝をさらに有効に活用できたら最高だなと思ったから。 このように知識を貯めていくのは何か明確な目的がある訳ではない。ただ面白いからだ。 ぼくの好きな言葉の1つに、落合陽一さんの「明日と明後日で考える基準を変え続けろ」とい

          役に立つ知識か面白い知識か

          出来杉くんにファンはいない

          全出来杉くん関係者の皆様に謝罪しなくてはならないタイトルだ。 頑固保守派の人とのコミュニケーションについてグルグルしてるときに思いついた比喩だ。 もちろん出来杉くんは別に頑固保守派というわけではない。 頑固保守派の人の1つの特徴である、「今あるものが完璧であり、それを続けていくべきだ」ということを表しているのだ。 出来杉くんが映画に連れて行ってもらえないのは、完璧が仇となって親近感が湧きづらい、ドラマチックな展開になりづらいからだ。 それは頑固保守派の人にも言える。

          出来杉くんにファンはいない

          頑固保守派とのコミュニケーションがわからない

          緑と鳥の鳴き声と子どもの泣き声の中にいる。 アルバイトスタッフの中に頑固保守派の人がいる。 自分は正しい。失敗はしたくない。今までこうだったからこれからもこうしよう。みんな一緒にこうしよう。目立ったことはしない。 ざっくり言うとそんな人間。 他人からの指摘は攻撃と捉え、言い返せない場合はひどく落ち込んだり怒ったりする。 対して僕は革新派だ。失敗を覚悟で突き進むタイプ。 単純な保守派の人は尊重できるし会話も建設的だ。 しかし頑固保守派は相手の意見を跳ね除けてくるの

          頑固保守派とのコミュニケーションがわからない