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一匹も捕まえられなかった「小蝿がホイホイ」の気持ち
吾輩は小蝿がホイホイ。小蝿はまだいない。
小蝿を取ろうと意気込んだ初めの頃は今よりずっとプルプルしていたし、人が近づこうもんなら液体のりのような臭いを出していた。
臭いと赤で小蝿を寄せ付け、プルプルを食べたもんなら即お陀仏だ。小蝿は3大欲求に支配されまくりだから仏になれるから微妙なところだが。
ただそんな冗談を言っていられたのは最初の1ヶ月くらいだ。
小蝿が来ない。清潔感溢れる新オフィスということが原因なのか、影すら見当たらない。
このままでは僕がお陀仏だ。プルプルはカリカリになり始め、自慢の液体のり臭もほぼ無臭になりつつある。
役目を果たさずカリカリになる気持ち。それは芯の入っていないホッチキスの気持ちとちょうど同じだ。
それだけは避けたい。それだけは避けたいのでぼくは明日から足を生やして小蝿を捕まえにいく。
小蝿がホイホイがホイホイだ。
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