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【大学生の日常】【#38】笹かにかまとミルクボーイな朝食に満足する男子大学生。


「明日の朝、昼とみんな出かけてるからね〜」


昨晩、母にそう言われた。言い換えると、『寝坊せずにオンライン授業受けてね、ご飯は自分でやってね』ということだ。一人暮らしからだいぶ離れていたので、ちょっとめんどくさいかなという気持ちと、怠けた体を叩き起こさねばという気持ちが半々くらいだ。


朝9時けたたましくなる携帯のアラームを止め、僕は重い体を起こす。おはよう〜〜と声を出してみるも返事はない。そうか、誰もいなかったんだ。寝ぼけ眼の僕は洗面台で顔を洗い終えるとキッチンに向かった。


さて、今日の朝ごはんはどうするかな。


キッチンに立つと、ちょっとめんどくさいかなという気持ちはどこかに消えてしまっていた。頑張って料理しますか。僕は存在しない袖をまくった。


🐶


とはいうものの。今、我が家のコンロは壊れている。よって火を通す料理は作れない。朝の定番かつ僕の唯一とも言える料理である黄色いぐちゃぐちゃは作れないのだ。冷蔵庫の中から取り出した卵っちを元の位置に戻した。


どうしようか、と周りを見渡すとトースターが目に入る。これだ。食パンを焼こう。料理じゃないって??焼くという動作は僕にとっては相当な料理行動である。早速料理行動に取り掛かろうとすると、致命的な問題が発生した。肝心の食パンが、ない。買いに行っても良いけれど、いややっぱり良くないな。食パンではなく、ちょっとめんどくさいかなが再熱してしまう。


困りの境地に達した僕はついに最終手段を選択してしまう。今日ばかりは仕方がない。コンフレークである。家には安売りで買い溜めていたストックが沢山ある。ここで、コンフレークと牛乳を混ぜるだけでは流石の僕でも料理行動と見なせそうにないと思った僕は、チョコ味とシリアル味両方を手に良い塩梅で混ぜ合わせることにした。ズルいではなく建設的と言って欲しい。


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はて……


これで朝ごはんを頑張ったことになるのだろうか。


いや、なるまい。決してなるまい。


モヤモヤしながら出来上がったコンフレークを眺めていると、頭の中でエセミルクボーイが漫才を始めた。


「こういうときにバッチグーなおつまみ的料理をフォロワーさんが言ってはったと思うんやけど…思い出せへんのや」
『そんならね、俺がその料理なんなのか一緒に考えてあげるから、特徴を言ってみい』
「フォロワーさんがいうにはな、マクドで発売されて、定番メニューになっている味らしいんよ」
『ほぉ〜なら、もうそれはハンバーガーやないかい。マクドの定番メニューで売り上げの大きな柱になっているのは、ハンバーガーで決まりや』
「俺もそう思ったんやけどな、フォロワーさんが言うには、マクドに行かなくても、家で手軽に楽しめるらしいんよ。んでな、野菜メインらしいねん」
『おおん。それじゃ、ハンバーガーとちゃうがな。ハンバーガーを作るとなると、そもそもバンズが必要になるし、野菜はサブみたいなもんやからな。絶対ハンバーガーと違うわ。他にもっと特徴いうてなかった?というか、フォロワーさんって言うくらいやから、noteを見てみればいいんやないかい』
「いや、それが、フォロワーさんの名前を思い出せへんのよ。食べられそうで、食べられへんような……


ここで、幕が降りた。と同時に僕の脳は自我を持って営業を再開した。そうか、食べられそうで食べられない名前のフォロワーさん……


笹かにかま


やないかい。笹かにのnoteを読み返す。


おっ、これこれ。マックみたいな味を野菜で作り出している、大発明&大革命なnote!



エセミルクボーイと笹かにに助けられ、冷蔵庫に向かう。ある事情で僕の冷蔵庫にはちょうどきゅうりが山のように残ってたんだった。



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🐶


慣れない包丁捌きできゅうりを切り、ケチャップともしものとき用のマヨネーズを添えて、盛り付ける。ケチャップとマヨネーズを取り出したとき、冷蔵庫にかにかまらしきものと目があったので、笹かにに敬意を示す意味でそれも添えてみた。


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笹かにはあとにとっておいて、話題のマック風味を楽しんでみることにする。


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なんか違和感あるけれど、笹かにも顔を赤くして応援してくれているようなので、いざ実食。


う〜〜ん、意外と美味しい!!マック!!マック!?マック……??


意外性が後押しして、よりおいしく感じられてのは間違いないが、「マックですよね」と言われていたら「マックです…?」と答えられる感じ。確かに口に入れた瞬間はマックのバーガーを連想させるようなジャンキーな風味が口いっぱいに広がっていったのだが、徐々にきゅうりが勝ち始めるようになった。もしかしたら、ケチャップの量が少なかったのかもしれない。


舌のIQならぬ食Qが低い僕は不思議さに圧倒されて舌が取れてしまいそうだったので一度笹かにに癒されることにした。


おっと……!!


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笹かにかまーーーーーーーー!!!!


なんと僕の不注意により落下した笹かに(じゃない)はケチャップとマヨネーズに橋を掛けてしまった…。笹かには、今朝、ケチャップ界とマヨネーズ界を結びつけたヒーロとなったのだった。まさに『世界平和』が僕の目の前に爆誕した瞬間であった。


このまま笹かにを溺れさせておくわけにもいかないので僕はいそいそと口に運ぶ。


んん!?!?


……これは、逆に美味しい


口休めのはずの笹かに(だから、違うってば)が、口の中で暴れ出している。なんじゃこれは。クセになりそうだ……!意図せず、新しい発見をしてしまった。研究ってこうやって進展していくのだろうか。


このあと、僕は本当に口休めをすべく、お茶を飲んだのであった。


🐶


口が休まったところで、僕はやりかけの課題に取り組む。前回の反省点を生かし、きゅうりにべったりとケチャップを塗りたくることにした。


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そして、口に入場。


うーーーん、マックだこれ。調味料が強めの時のバーガーやないかい。


先ほどと比べきゅうりはきゅうりとしてではなく、ハンバーガーの一部ですよと言わんばかりに堂々と振る舞っている。お前たちは合うんだね、知らなかったよ。教えてくれてありがとう笹かに。


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笹かにに敬意を示しておいしくいただいた。


そして、全然手をつけていなかったマヨネーズにきゅうりをダイブさせて食べる。


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いやぁ〜〜〜安定の美味しさ。


美味しさに浸る僕は、マヨネーズの他にもう一つ、全然手をつけていなかったものがあることに全く気付いていなかった。


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🐶


Respect For 笹かにかま



















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