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プロダクトアウトの怖さ

こんにちは!あいでんです。

先日、『ソーシャルビジネス』という考え方を勉強されている大学生を中心に催されたイベントに参加してきました。
本日はそのイベントとそれを通して私が感じたことを書いていきたいと思います。


それでは、、、いってみよっ!




ソーシャルビジネスとは

あまり聞きなれない言葉ではないですか?

私自身、最近まで言葉も意味も知りませんでした。まずはこの言葉について整理をしておきます。

『ソーシャルビジネス』・・これまで出てきた社会課題を解決するビジネスアイデア(その1)・さまざまな社会問題の解決を目指して事業を展開し、社会貢献を目指す取り組みのことです。ビジネスを手段として社会問題に取り組むことで、事業収益を上げ、取り組みの持続・拡大を目指すという点が最も大きな特徴です。(Beyondより参照

つまり、身近な問題や不満をビジネスを通して解決していこうという考え方かなと思います。

この言葉を知ったのは最近なのですが、実はこのソーシャルビジネス的な思考はゼミでプロジェクトとして取り組んでいました。
(その取り組みについてはコチラをご覧ください:Tsutomu TOBITAさんこれまで出てきた社会課題を解決するビジネスアイデア(その1)


さて、この一年間プロジェクト内でもひたすら問われる続けたことがあります。

それは『Why:なぜ?』です。

「なぜ、それが社会問題といえるのか」、「なぜ、その問題を解決しないといけないのか」 etc...

そのあとに問われるのが『How:どのように?』です。

「どのような人を救いたいのか」、「どのような方法で解決を試みるのか」 etc...


これの思考はソーシャルビジネス的思考においても重要だと思います。

このように問い続けることで社会問題としているモノゴトの本質を見つめ、求められる価値の本質を見失わないようにします。

考え方的にはゴールデンサークル理論に似たものがあるかもしれません。
(よろしければその記事もご一読ください:私がジョブズになるために


このソーシャルビジネス的な思考の理解をより深めるのにうってつけの本がありますので、気になる方は読んでみるといいかもしれません。




イベントでの話

そのイベントでは、「公園」をテーマに活動をしているソーシャルビジネス科の方々やイベントに参加した人と”どのようにして公園に人を集めるのか”ということについてグループワークを行いました。

今回はグループワーク内で起こった詳しい内容については割愛させていただきます。


そこでのイベントを通して私が感じたことがあります。それは、「プロダクトアウトになってしまう怖さ」です。

『プロダクトアウト』・・・企業が商品開発や生産を行う上で、作り手の理論や計画を優先させる方法のことです。買い手(顧客)のニーズよりも、「作り手がいいと思うものを作る」「作ったものを売る」という考え方です。(J-marketing.netより


さきほどの話を参考にすれば、『Why:なぜ?』 や 『How:どのように?』 よりも 『What:何を?』 を重要視している考え方です。

これでは問題を解決するのに考えた解決策が有効な手立てにならない可能性が高くなります。

ビジネスで言えば失敗に終わるということです。


そのため『マーケットイン』という考え方が重要だとされています。

『マーケットイン』・・・ニーズを優先し、顧客の声や視点を重視して商品の企画・開発を行い、提供していくことです。プロダクトアウトの対義語であり、「顧客が望むものを作る」「売れるものだけを作り、提供する」という考え方です。(J-marketing.netより


この考え方を中心に据えておけば、問題と解決策のミスマッチを減らすことができます。

つまり『Why:なぜ?』⇒ 『How:どのように?』 ⇒ 『What:何を?』の順番で考えていくということになります。


今回のイベントではプロダクトアウトよりの思考になっていました。

そのため提案者側(今回で言えばイベントの参加者)から出てくる意見の大半は「これやったら面白いんじゃね?」という実際の使用者側(その町に住んでらっしゃる人たち)のことを考えていない意見でした。


顕著なのは「公園にWi-Fiを設置したら人が集まる!」というアイデアでしょうか。

確かに人は集まるかもしれません。

ただ、「もうそれ公園じゃなくてもいいよね」という話です。

”公園としての魅力”を活かしたうえで人が集まる方がやっぱり中長期的にもいいと思います。
(公園の定義とは?という手厳しい問いは今回は無視します(笑))


そしてなによりプロダクトアウトで出てきたアイデアはたいていが派手です。一方、マーケットインで出てきたアイデアは地味です。

それ故にプロダクトアウトのアイデアが注目され、思考も段々とプロダクトアウトに陥ってしまうことも怖いなと感じた部分です。




まとめ

プロダクトアウトが『ソーシャルビジネス』においては気をつけたい思考であることはお話しした通りです。


そのためには「目的を見誤らないこと、そして見失わないこと」が重要だと今回のイベントを通して感じました。

つまり『Why:なぜ?』を問い続けるということかと思います。

ここがプロダクトアウトとマーケットインの分かれ道だと思うのです。

今回のイベントでは「そもそも、なぜ公園に人が集まらないといけないのか」、「そもそも公園は必要なのか」というもっと根源的な『Why:なぜ?』を問う必要があったのではないかと考えています。


こんなことを言っていますが、自分のプロジェクトではプロダクトアウト過ぎて何度もご指摘をいただきました。

その意味を自分の肌で身をもって感じたことが今回のイベントの最大の収穫かなと思います。

これをその場その時に発言できるようになるために、もっと理解を深めていきたいと思います。


今回はこのあたりで終わりにします。

それでは、また次回!

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