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「問い」とは何か?


こんにちは!あいでんです。

「具体と抽象」についてのワークをやったゼミも、村口さんの講演を聞きにいったのも1週間前かと思うとあっという間の1週間。

この1週間は「具体と抽象の1週間」といっても過言ではないくらいに考えさせられました。


さて今週のゼミはプロジェクト報告会だったのですが、ここでも「具体と抽象」に頭を悩まされることになりました。

しかし、ゼミ冒頭で先生が話してくれた内容で少しスッキリしたこともありました。今回はそれについて話していこうと思います。


▷「問い」とは何か?

これは後輩からも聞かれることが多かった質問だ。
「”問い”ってなんなんですか?」と前回のプロジェクト報告会以降はよく聞かれた気がする。

自分の中ではこういうものなんじゃないのかというものがありつつも、それを言葉にできないという状態だった。
要は理解するまでに至っていなかったということだ。

結論から言えば、今の「問いとは何か?」という質問に対しての答えは「具体的なものを抽象化をするために必要なフィルター」だという風に理解している。

もう少し噛み砕いて整理していこう。


具体的なものは”目に見えるもの”であることが多い。
それらは具体的な現象=事実だからだ。

一方で抽象的なものは”目に見えないもの”であることが多い。もっと言えば概念的な場合が多い。
しかしそれは大切なものだ。人はこれを「本質」と呼ぶ。

人は目に見える具体的なもの(事実)を観察することで目には見えない本質を抽出する。
「この観察するとき」と「抽出するとき」には必ずフィルターが存在する。このフィルターは切り口といってもいいだろう。

このフィルターになるものが「問い」だ。


タピオカの行列に並んでいる人たち(事実)を例に考えてみよう。属性というフィルターをかけて観察してみると、「JK」、「20代のカップル」などが浮かび上がってくるだろう。
ここからタピオカは「若い女性に人気がある」ということが抽出できるはずだ。

しかし、フィルターをかけずにただ見るだけでは”行列ができている”というような事実としての認識にとどまる。

だからフィルターをかけて考えるわけだが、このフィルターをかけるという行為が「問いを立てる」ということなのだと思う。


▷「深い問い」ってなに?

これをもとに考えれば、問いの立て方次第で見え方は当然変わって来る。つまり「本質」が変わってくるということだ。が、一度で解決の糸口になるような問いを立てることは極めて難しい。

だから「問いを深めていく」ということが大事なのだろう。

しかし、問いを深めていくことも簡単なことではない。
深掘りをしていく必要もあるし、違う問いを立てる必要があるかもしれない。


”なんで?”、”なぜ?”と縦軸での抽象化は意識できているのかもしれないが、いろんな視点から見るという横軸での抽象化は意識ができていない気がする。少なくとも私はあまりできていないし、苦手だ。

ゼミの最後に先生が見せたTED Talksの内容はそういう話だと思う。深掘りという行為が縦軸での本質を探る行為であれば、この話は「いろんな問いを立ててみましょう」という横軸のフィルターのかけ方に近い。

であれば、「問いを深める」ためには縦軸で深めていくことももちろんだが、その前に横軸で広げていくことも大事なんだと思う。


直線的に本質を探るよりも焦点に集約するように本質を探っていくことでより「問い」深めていくことができるのかもしれない。

また、集約するように問いを立て深めていくことで面白いアイデア(ソリューション)が浮かびやすくなるということだと思う。


▷最後に

このことからもわかるようにフィルターのかけ方=問いの立て方は極めて重要なわけであるが、フィルターをかけるためには知識や情報が欠かすことができない。
正確には、「問いを深めていく上でのフィルターをかけるために」であるが。

分かりやすく言えば"センス"ということだが、そらを研ぎ澄ますために情報収集が必要だし、調査が必要だということ。


この時期に『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』を課題図書にしているのはそういうことだとT先生は話していた。

恥ずかしながらそういう意図でこの本を読んでなかったし、読んだ今でもその話がこの本にどう描かれているかも皆目見当がつかない。

これは読み直す必要がありそうだ。読み直すことで再整理ができればその時はまたブログに書こうと思う。

それでは、また次回!

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