抽象化できないのは、具体例にしか目がいかないから

こんにちは！あいでんです。

今日のゼミは偶然なのか設計されているのかわからないが（おそらく意図している）、最近ゼミ内ではホットワードである「具体化と抽象化」についてのワークでした。

ちょうど昨日の記事で抽象化やらモデル化やらが苦手だと話していた時だったので「なんてこった」という感じでしたが、とりあえず振り返っていきましょう。

まずはワークでも使った以下のツイートをご覧ください。

貧困層てのは、高級なご飯が食べられないことじゃないんよ。もちろん、食べられないけど。

現実的には、鍋と包丁があれば安い「食材」を「調理」して安く食費を抑えられるが、鍋と包丁にまとまって初期投資する蓄えがない状態を言うんだよ。

ちなみにこれは「極端なたとえ」だからな。

— Maiko Kissaka (@kissaka) May 20, 2019

たとえば、鍋と包丁を買うには2000円必要です。
でも、今晩使えるお金は１食あたり800円です。

それなら、750円の割高のコンビニ食を買い続ける。
貧困が続くと言うのはこう言うことですよ。

割高の出来合いハンバーガーだのピザ買ってるから貧困じゃないとか、そう言う話じゃないんよ。

— Maiko Kissaka (@kissaka) May 20, 2019

これらのツイートから「Maikoさんが主張したいことはなんだったのか」という現代文のテストみたいなことをやりました。

ざっくりとした説明をすれば、1つ目のツイートが抽象化された話。2つ目のツイートがその具体例ということになります。

つまり1つ目のツイートにこそ主張したい内容が書いてあるというわけです。恥ずかしながら私は読み取ることができず、変に勘ぐってしまいました。

このワークからわかることは、人はいかなる時も「具体化と抽象化」を使いながら頭を整理したり、考えたり、相手に伝えたり、それらを理解しているということ。

逆に言えば、これができない人は相手との齟齬が生まれやすくなるということです。

物事の理解度が高く、理解が早く、そしてわかりやすく説明をしてくれる人は「具体化と抽象化」を使いこなせているからこそだと理解できる。

現に「要するに〜でしょ」と端的に伝えてくれるし、「例えば〜でしょ」という風に僕らのカルチャーに合わせて説明をしてくれる。

それは、抽象度の高い状態で物事（本質）を理解できているからだし、理解できているからこそ具体例に落とし込むことができる。そこから要素を抜き出し抽象化することもできる。「具体化と抽象化」の行き来ができる、というわけだ。

私は「抽象化が苦手」と自覚しているわけだが、それは具体例に目がいきがちだということかもしれないし、帰納法的考えが苦手だということかもしれない。まあ両方なんだけれども、おそらくゼミ全体でも言える話なのだと思う。

「大学の授業（1コマ約5,000円）分の何かを得られているのか」という話になった時に、「1コマ約5,000円」という具体例に目がいきすぎていたのが如実に物語っている。これはディスっているとかそういうことではない。

たまたま私が冷静になれてて気づいただけで、おそらく日常的には同じような思考回路になっているのだろう。

ここで今までのゼミ活動を見返してきた時に、ゼミとはいつだって「具体化と抽象化」の行き来を促されていた空間だったと気づいた。

T先生からの意図や目的という「抽象化されている何か」をもとに我々はそれを具体的なプロジェクトとして取り組む。そして振り返りなどのタイミングで再び抽象化された何かにたどり着こうとする。そして、また具体的な何か（日常）に落とし込むという繰り返し。

が、本当にこれができていたのだろうか。具体的な"創P"に、"プロジェクト"に、"経営者たちの講演"に目がいきがちになっていなかったか。

語弊が生まれそうなので念のためにいっておくと、具体的なものに目がいくこと自体が悪いというわけではなく、そこから帰納法的に考えて重要なポイントを整理するという行為をしないことがよくないという主張。

だってゼミ募集の時に「創Pがしたい」という2年生に対して「なんで創Pしたいの？」って抽象化されたものを求めてるんだから。答えれないとマルをもらえないのに、それを求める側の私ができていないなんて「なんだそれ」って話ですよ。

何はともあれ収穫はあった。それはこのnoteの話にもつながることで、最近「もう少し精度を上げたら…」、「もう少し踏み込んだ話を…」というお言葉をいただくことが増えた。

正直私は「よりアカデミックってこと？より専門的にってこと？」という風にわかっていなかった。でもそうじゃなくて、私は具体的な話しかできていなかったのだと今回気づいた。

「〜があって、こう思った」で終わるのではなく、より抽象化することで本質的な話をしていくことを期待されている（自意識過剰）のではないかと勝手に感じている。

それができるようになればもうひとつステップアップができるはずだ。

おそらくこれは何回もやっていくことで訓練していくしかない。

noteを書く意味がまたひとつ増えた。

っていうか、今気づいたことだけど「世の中は単純明快、シンプルにできている」ってそういう意味か。先週の講演からといい、普段のゼミ活動といいめちゃくちゃ設計されとるやんけ（決まり文句）。入り口と出口が違うだけで本質は一緒ってそういうことか。

なんやそれ、めっちゃおもろいやん（笑）。

まだはっきりとではないけど、点と点が徐々につながっていきそうなそんな感覚がある。けど、まだまだ薄い。

そして来週はプロジェクト報告会。なんちゅう流れや。やっぱゼミっておもろい。

夜のテンションでそろそろやばそうな展開になりそうなのでこの辺りで締めとしましょう。

それでは、また次回！