深圳・香港の旅⑥〜深圳大学院生の方々との話〜
こんにちは!あいでんです。
今回は深圳大学での話の続きからということになります。
(前回の内容はコチラ:深圳・香港の旅⑤〜深圳大学での話〜)
今回で振り返りは終わるかな・・・?
それでは、、、いってみよっ!
深圳大学院生との交流
創意園での話が終わると学内を少し移動。
深圳大学の商学部棟へ向かう。(むこうでは管理学院というらしい)
1つの棟にいろんな学部の研究室があるようだ。
入り口からすでにおしゃれ
今回迎え入れてくれたのは潘燕萍先生と院生の方々。
潘先生は以前、日本に交換留学生として訪問し、九州大学にて博士号を取得し、その後京都大学で研究に勤しんだとのこと。
現在は深圳大学商学部の教授を務めていらっしゃる。
まずは深圳大学の院生の方よりアントレプレナーシップ・エリート・クラスの取り組みについてプレゼンがあった。
このクラスには厳しい審査をクリアした30名が在籍しているとのことで、その名の通りエリート集団というわけだ。
流暢な英語すぎて、通訳なしには話を理解できない
プレゼンの後にはディスカッションの時間を設けていただいた。
ここで興味深かった話を少し書いていく。
まずは「なぜ大学院に行こうと思ったのか」という話でのこと。
答えてくれた院生の方曰く、”理論を学ぶためだ”と。
彼女は今までに2度の起業経験がある。いずれもうまくいかなかったとのことだが、その経験から理論の重要性に気づいたという。
実践で得たものをより深いものにするために、実践に生きる理論を学ぶために院に入り学んでいるという。
比較的そういう傾向が深圳大学の院生にはあるんだとか。
日本とは真逆なのが面白いと感じた。
どちらかというと日本では起業をするために、もしくはそれに近い働き方をするために理論を学ぶ。そしてある程度の理論と知識が身についてから行動に移すというのが一般的なパターンだと認識している。
しかし深圳大学では、まず先に行動してしまうのである。
これはもちろん大学という環境の違いもあるだろう。しかし失敗を恐れていない、許容されているということが大きいのではないかと思う。
日本では失敗に対して非常に敏感だ。
だから、いざチャレンジしようとするときも失敗を意識してしまい、チャレンジしないまま終わってしまう。
しかし、少なくとも深圳大学の人たちにとっては別のどうでもいいことなのだと話を伺いながら感じた。
”とりあえずやってみる”ことが大事、というよりも当たり前なのだろう。
その時のメンバーでの写真
続いて、「実際に起業したり、院に行ったり、教育プログラムに参加するモチベーション的なもの(行動力)はどこから湧き上がってくるのか」という質問。
これに対しては、”好きなことだから”と答えた。
あくまでも知的好奇心の探求であり、当たり前なんだという。
「好きだから行動できる、好きだから努力できる。」
大事だな、うん。恐らく彼女らは違う大学に属していても同様の行動をとるのだろう。もちろん制度の違いから多少の差はあるんだろうけど。
それでもやっぱり起業したりはするんだろう。院生の彼女が最初に起業したのは高校生の時だったのだから。
最後に「企業意識が高いメンバーだらけの環境でどういう風に仲間づくりをしてくのか。どういうバランスになっているのか」と質問。
まず、昨日の記事でもお話しした通り、協力意識・仲間意識というものは普段の生活、講義の中で培われている。そのため一人で何かするというよりもみんなで何かをするということの重要性や生産性の高さといったモノは根底にある。
だから複数人で起業するのは当然で、バランスは必然的に取れるという。
また、深圳大学の学生は社会課題に対して敏感で、ソーシャルビジネスという考え方が強いのだという。
そのためにできること=スキルでのつながりによって起業することが多いんだとか。
例えばデザインできる人とプログラミングできる人、マーケティングできる人といった謂わばある種の利害関係でつながり、そのメンバーで何をするのか、どういう社会課題をビジネスで解決していくのかを考えていくという。
そのため仮に失敗したとしても「じゃあ、またね」くらいの感覚で解散するという。
これもまた日本とは真逆だ。
日本では想いやビジョンを共有したがる。そこに共有してくれる人と手を取り合って起業する傾向が強いと思う。
どっちがいいという話ではないが、深圳(中国)のスピード感はこういうところが背景にあるのかもしれない。
プロジェクトのプレゼン
ディスカッションが一区切りついたところで、自ゼミの先生からプロジェクトのことをプレゼンしたらどうかと提案。
せっかくの機会なので、プレゼンさせていただくことに。
英語も中国語も喋れないので通訳付き
日本と中国の文化の違い、また中国では中国将棋やチェスのほうが主流のため中々上手く伝えることができなかった。
しかし、後々将棋を『ジャパニーズチェス』と表現し、将棋とチェスの違いは"取った駒を将棋は使える"ということを説明するとなんとなく伝わったようで、興味を持ってくれた。
市場規模や実情について話すと質問やアドバイスをいただいた。
「チームはあるのか」、「アプリは実際に作ってるのか」というような実現可能性、進捗状況についての質問が真っ先に飛んだ。
また、中国のゲーム関連のアプリはWeChatとリンクしていて、みんなでコミュニケーションを取りながらやるらしい。
そういう機能がこのアプリにも付いていると良いかもしれないとアドバイスを頂いた。
普段ゼミなどではない視点からのアドバイスは非常に貴重だった。
兎にも角にも「良いアイデアだからチームを組んで、ちゃっちゃとアプリ作りなよ」と有難いお言葉を頂いた。
やっぱり形にすることが大事だよな(深圳ではベースなのだが)というのはひどく痛感した。
何かと理由をつけて行動しない私にはぐさっとくる言葉だ。
ここまで真剣に向き合って、アドバイスをもらってこのままではいけないと今更ながらにスイッチが入った。
今はこのプロジェクトを進めていくために色んなことにチャレンジしようと思う。
この話も近々していきます。
とりあえず、とても貴重な時間になりました。
提案いただいた先生をはじめ、お話を聞いてくれた方々、通訳をしてくれた院生(同行者)には改めて感謝したい。
旅の締めは香港
タイトルには『深圳・香港の旅』としているが、実は香港は食事と寝るだけしかいなかった(笑)。
将棋をイメージして国境でこんなことをしてみた
ご飯はめちゃくちゃうまかった。
深圳はスパイスが強すぎて、日本人には少し苦手な味付けだと思う。
香港の料理は日本人でも美味しく食べられる味付けだ。
この日は最後の夜ということもあって、会話は非常に盛り上がった。
香港の話、深圳大学での話、先生がやっている研究の話 etc...
普段はしてくれないような話も聞けたし、勉強にもなったし、管理会計自体に少し興味をもった。(管理会計のゼミとしてはどうかと思うが)
たった4日間だったが、かなり仲が深まった
ホテルに帰ると、またまた泥のように眠ってしまった。
この日が1番学びも刺激もあった1日だった。
あとは自分がどう行動に移すか。そんなことを考えながら日本へ帰国した。
ちなみに4日目は美味しい朝ごはんを食べ、美味しいクッキーをお土産に買っただけなので特に書くことがありません(笑)。
だいぶ長くなってしまったので省略ということで。
ということで、今回の旅もこれにて幕を閉じました。
まとめるつもりがまとまらなかったので、次回で最終回にしようと思います。
ということで、今回はこのあたりで終わりにします。
それでは、また次回!
続きはコチラ:深圳・香港の旅⑦~旅全体の振り返り~
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