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#日記

同志少女よ敵を打て(逢坂冬馬乗/講談社/直木賞候補受賞作品)

同志少女よ敵を打て(逢坂冬馬乗/講談社/直木賞候補受賞作品)

<著者について>

逢坂冬馬さん

埼玉県 所沢市 生まれ、 横浜市 育ち。 明治学院大学 国際学部 国際学科 卒 。 2021年、『同志少女よ、敵を撃て』で第11回 アガサ・クリスティー賞 大賞を、史上初の全選考委員が5点満点をつけて受賞し、デビュー 。

<直木賞とは?>

正式には「直木三十五賞」。単行本、各新聞・雑誌として出版された大衆小説の中で最も優秀な作品に贈る賞として、1935年に芥

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52ヘルツのクジラたち(町田そのこ/中央公論社/本屋大賞ノミネート受賞作品)

52ヘルツのクジラたち(町田そのこ/中央公論社/本屋大賞ノミネート受賞作品)

久々のアップです。引き続きよろしくお願いします。

<著者について>
町田そのこさん

福岡県生まれ。子供の頃に、氷室冴子さんの『クララ白書』を読んで、将来は作家になりたいと考えるようになったとのこと。学生時代から小説や学生演劇の台本を執筆を始め、2016年「カメルーンの青い魚」で新潮社が主催する第15回女による女のためのR-18文学賞の大賞を受賞。2021年、「52ヘルツのクジラたち」で本屋大賞

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テスカトポリカ(佐藤究/KADOKAWA講/直木賞受賞作品)

テスカトポリカ(佐藤究/KADOKAWA講/直木賞受賞作品)

<著者について>

2004年「サージウスの死神」が第47回群像新人文学賞の優秀作に選ばれる。 佐藤 憲胤(さとう のりかず)名義で その後2冊の単行本を刊行、執筆を続けるも「純文学の世界で十年以上を不良在庫として」過ごしていたとのこと。郵便局にアルバイトで勤務していた2015年「誰に頼まれたわけでもないゾンビ小説を書いて、知己の編集者にその作品の話をしたところ」江戸川乱歩賞への応募をすすめられる

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【読了雑感】一人称単数/村上春樹

【読了雑感】一人称単数/村上春樹

僕には人間関係において思い出すと胸が疼く過去が、いくつかあります。
大きなものから、小さなものまで。

決定的な何かがあったわけでもなく、なんとなく居心地の悪さを抱えたまま、なんとなく時間だけが過ぎ去って、なんとなくそのまま疎遠になってしまう。謝らなければと思いながらも、タイミングを掴めなかったり、いまさら・・・という気持ちでそのまま流してしまったり。

もう何年も、あるいは何十年も会ってない間

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少年と犬(馳星周/文藝春秋/直木賞ノミネート候補作品→受賞)

少年と犬(馳星周/文藝春秋/直木賞ノミネート候補作品→受賞)

<著者について>

馳星周さん

1965年、北海道生れ。 ペンネームの馳星周は本人がファンである映画監督・俳優の周星馳の名前を逆にしたもの。1996年、日本ミステリ界に衝撃を与えた『不夜城』でデビュー。金城武さんが主演で映画化もされましたね。

吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞する。 1998年、『鎮魂歌―不夜城II―』で日本推理作家協会賞を受賞。そしてこのたび直木賞を受賞されまし

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銀花の蔵(遠田潤子/新潮社/直木賞ノミネート候補作品)

銀花の蔵(遠田潤子/新潮社/直木賞ノミネート候補作品)

<著者について>

遠田潤子さん

大学を卒業後、専業主婦を続ける傍ら執筆した『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」第1位に輝く。苛烈なまでに人間の業を描きながらも、生の力強さ、美しさを感じさせる独自の世界観で読者を魅了。他の著書に『雪の鉄樹』『冬雷』『ドライブインまほろば』『廃墟の白墨』などがあります。

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