織戸 和葉

書店員。 読んだ本の紹介や感想とか、他にも何か色々と記事にしています。

織戸 和葉

書店員。 読んだ本の紹介や感想とか、他にも何か色々と記事にしています。

マガジン

  • 君と語りたい本がある。

    著者も時代もジャンルもバラバラ、ただただお気に入りの本を文章とイラストでご紹介していくマガジン。読書の面白さを少しでもお届け出来れば嬉しいです。もしも、ご紹介した本を読んでいただけたらご感想をぜひお聞かせください。きっと、私と君の感想は違うはずです。だから読書は面白い。

  • 毎日好きな本読んでのんびり暮らせればそれでいい

    最近読んだ面白い本をまとめてご紹介するマガジン。およそ月毎くらいに記事を追加していきます。個人的な読書の備忘録ですが、皆さんが本を探したりする参考になれば嬉しいです。

最近の記事

追込クリオグリとスコーピオ杯優勝したトレーナーの攻略ノート

ウマ娘、スコーピオ杯お疲れさまでした。 なかなかに荒れたチャンピオンズミーティングとなりましたね。個人的にチャンミは毎月とても楽しみにしているコンテンツでして、試行錯誤を繰り返しながらいつも育成に取り組んでいます。 ちなみに今回の結果はグレードA決勝にて、追込クリオグリが1着、先行ヤエノムテキが2着、差しグラスワンダーが6着となりました。 今回のチャンミに思うところもある方がいるのは承知していますし、すごく久々に、しかもウマ娘の記事を初めて書くくらい私も思うところがない

    • 2020年を振り返って

      2020年もいつの間にか過ぎ去り、気がつけば2021年。こうして記事を書くのもだいぶ久しぶりな気がします。 どーも、お元気でしたか? 私はあまり元気に過ごせた2020年ではありませんでした。新型コロナに感染こそしていないものの、生活や仕事のリズムが大きく乱れて、心身共にダメな一年を過ごしてしまいました。久しぶりに文章を書くリハビリも兼ねて、個人的な2020年を少し振り返ってみようと思います。 書店員に転職したはいいけれど 2019年10月に書店員へと転職しました。とは言

      • あなたはアラスカで『野性の呼び声』に咆哮する

        Hello! よくきたわね。ウイルスが蔓延するこのご時世ですもの、映画を観るために外出するヒトも少なく、誰も彼もがおうちでリングフィットアドベンチャーに励んで来たるべき戦いに備えているわ。街の空気は淀み、経済は冷え込み、ニンジャやスパイやナチスがよからぬことを考えている。世界は今、とても大変なことになっているのよ。でも、私はここに来たし、あなたも来た。そうでしょ? あのハリソン・フォードと大きなワンチャン。そのビジュアルを観た瞬間、頭のてっぺんからつま先まで電流が走ったはず。

        • 書店で1ヶ月働いて感じたこと

          どーも、新人書店員の織戸和葉です。 書店で働き始めて1ヶ月が経ちました。まだまだ不慣れな部分もたくさんありますが、それでも大好きな本に囲まれて働くのはすごく楽しくて、充実した日々を過ごしています。これまでも一般客として書店には足を運んでいたからこそ、書店員になったことで新たに見えてきたものや感じたことがたくさんあります。 この記事ではそんなあれこれを少しまとめていきます。私個人の感想ではありますが、書店に興味がある方への参考とかになれば嬉しいです。 『鬼滅の刃』がヤバイ

        追込クリオグリとスコーピオ杯優勝したトレーナーの攻略ノート

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        • 君と語りたい本がある。
          6本
        • 毎日好きな本読んでのんびり暮らせればそれでいい
          8本

        記事

          【読書録】本には、その本と出会うべき時がある - 2019年10月号

          書店員になってから早1か月。とにもかくにも覚えることはレジ操作なわけでして、ここ最近はひたすらにレジトレーニングをしていました。だいぶ手慣れてきましたが、やはりお客様のお金とお品物を取り扱うのはすごく緊張します。現金手数えですしね。セルフレジが欲しい。 でも何よりも、覚えることが多すぎて大変です。何ちゃらペイだの、商品券だの、ポイントカードだの……あーっ! お客様! 「支払い画面ってどう出すの?」とか言いながらスマホを見せないでください! 困ります!! 私も知りませんッ!!

          【読書録】本には、その本と出会うべき時がある - 2019年10月号

          君と語りたい本がある。四冊目『群青ロードショー』/ 著・半田畔

          個人的な2019年のベスト小説に推したいのが、半田畔さんの『群青ロードショー』。4人の映画好き女子高生たちがオリジナル映画の撮影に挑む青春小説です。 主人公で語り部の朝宮陽は、「視聴覚文化歴史資料研究同好会」という活動内容の分かりづらい同好会を隠れ蓑に、友人たちと映画鑑賞を楽しむ高校生活を過ごしていました。 恋愛や青春ものが好きな陽。お嬢様なのにホラーが好きなミーコ。サスペンスや深いテーマ性のある作品が好きないおり。ど派手なアクションが好きな学校一の問題児ナツ。 メ

          君と語りたい本がある。四冊目『群青ロードショー』/ 著・半田畔

          【読書録】書店員はじめました - 2019年9月号

          2019年10月から書店員として働くことになりました。出版業界の末端、下っ端のペーペーもいいところですが、これからは生業として好きな本と関わって生きていきたいと思います。どうぞよろしく。 正直、給料は安いしパートだし、街の書店もいつまで続けられるのか分からないご時世ですが、やれること、そしてやりたいことは今の内にチャレンジしたいと思います。ちゃんと働けるか少し心配だけど、楽しみなこともいっぱいです。 ではでは、2019年9月の読書録。 『とどけるひと ~別れの手紙の郵便

          【読書録】書店員はじめました - 2019年9月号

          【読書録】健康って素晴らしい - 2019年7月&8月号

          ここだけの話。夏の初め頃に左手の肘を負傷してしまいました。おまけに神経を痛めたようで左手の指にも軽度の痺れが残っています。日常生活に大きな支障はないけれど、PCのキーボードをカタカタするにはコレがもの凄いストレスで、記事を書くのに集中できない日々が続きました。 今ではだいぶ回復したので、これからたくさん記事を書いていきたいと思っています。ストレスなく指が動かせるってほんと素晴らしい。 そんなわけで2ヶ月遅れですが、7月と8月の読書録です。夏は繁忙期で忙しかったから冊数も少

          【読書録】健康って素晴らしい - 2019年7月&8月号

          【読書録】本を読む前にエアコンの掃除をすべし、です! - 2019年6月号

          最近、自室エアコンの内部清掃をしました。 うっすらとカビの匂いが漂っていたので、本格的な夏のシーズン前に済ませておきたかったのですが、これがまた、なんかやべーくらい汚れが出てきてびっくりです。かなりガチ引きする汚さでしたので、これからはもっと頻繁に清掃すべきだと思いました。想像の10倍くらいは汚かったね。 「本当に大切なものは目で見えない」なんて、言うじゃないですか。エアコンも目で見えない中がヤバイです。まさか、あんなにも黒いなんて……。 でも今は、ぴかぴかで爽やかな涼

          【読書録】本を読む前にエアコンの掃除をすべし、です! - 2019年6月号

          小説『群青ロードショー』の良さをだらだらと語りたい

          この記事は、2019年5月17日に発売された小説『群青ロードショー』について、ネタばれ満載で感想を書いていくレビュー記事です。ネタばれが嫌な方は今すぐ回れ右で『群青ロードショー』を買いに行きましょう。ほんとに面白い小説だから! 小説『群青ロードショー』とは著者は1993年生まれの半田畔さん。2015年に『風見夜子の死体見聞』で第3回富士見ラノベ文芸大賞で金賞を受賞して作家デビューされた方です。 『群青ロードショー』は集英社オレンジ文庫より2019年5月17日に発売され、電

          小説『群青ロードショー』の良さをだらだらと語りたい

          【読書録】ここ最近のベストヒットは『群青ロードショー』 - 2019年4月&5月号

          4月と5月はヤバかった。なんか色々とタイミングが重なって、3月の末に職場の人が半分も辞めちった。離職率50%とか全然嬉しくないぞ。 そのフォローで毎日しんどいし、すぐさま地獄のGW10連休。正直、生きた心地がしなかったですね。連休が続けばそれだけ仕事は増えるし、別に平日お店が休みになるわけでもないので、疲労だけがたまっていく。おかげさまでGW終わってから風邪で体調を崩してしまいました。これだからサービス業は。ぐえー、温泉行きたいーッ! そんなわけで2ヶ月分の読書録です。買

          【読書録】ここ最近のベストヒットは『群青ロードショー』 - 2019年4月&5月号

          君と語りたい本がある。三冊目『春や春』/ 著・森谷明子

          今回ご紹介したい本は森谷明子さんの小説『春や春』。全国高校俳句選手権大会、通称「俳句甲子園」を目指す女子高生たちの奮闘を描いた青春小説です。2015年に単行本、2017年に文庫本が出版されています。 ~ あらすじ ~ 須崎茜は文学好きの父の影響で幼い頃から俳句に親しむ、私立藤ヶ丘女子高校の一年生。俳句が好きだからこそ、ある日の授業で「俳句は文学ではない」と言い放った国語教師の富士真砂子と対立してしまいます。俳句を否定されたことで茜は闘志を燃やし、友人の加藤東子にも背を押さ

          君と語りたい本がある。三冊目『春や春』/ 著・森谷明子

          【読書録】一人は個人、二人だと親友で、三人なら仲間だ。 - 2019年3月号

          日ごとに冬の空気が和らいで道端の草花も芽吹き、日暮れの時間も少しずつ遅くなってきました。もうすぐ春がやってきます。けれど、いつからでしょうか。春を迎える喜びよりもまたこの季節が巡ってきたと、ため息ならず“くしゃみ”をするようになったのは。 花粉です。花粉の季節がやってきました。もうダメです。無理。死にたい。 部屋から一歩も出ずに本を読んで生きていたいと、この季節は切に思います。けれどそうも言っていられないので、今日も鼻をムズムズさせながら生きていますが、集中力を欠くのが困

          【読書録】一人は個人、二人だと親友で、三人なら仲間だ。 - 2019年3月号

          君と語りたい本がある。二冊目『ハクメイとミコチ 1』/ 著・樫木祐人

          『ハクメイとミコチ』は樫木祐人によるマンガ。2012年から連載が始まり、2019年3月時点では第7巻まで発売されています。 物語の主人公は身長9cmのふたりのこびと、ハクメイとミコチ。森の中にある楠木の根元に家を建てて一緒に暮らしていました。この世界では動物や昆虫たちも文明的な生活を営み、例えば郵便配達のバッタや大工のイタチなど、それぞれが自分の仕事をしながら日常を過ごしています。 まるで絵本のようなファンタジー溢れる世界を舞台に、住人たちの楽しい日常が描かれていく物

          君と語りたい本がある。二冊目『ハクメイとミコチ 1』/ 著・樫木祐人

          【読書録】次はキョウトのザイバをKILLでゴザル!! - 2019年2月号

          どーも、織戸和葉です。 年明けて冬本番のこの季節、いかがお過ごしでしょうか。こちらはちらりと雪が降りましたが、例年に比べればだいぶ暖かい気がします。朝に家を出るときも凍えるほどの寒さはあまり感じません。天気もずっと快晴続きで、なかなかに過ごしやすい冬ではないでしょうか。 あとは財布の中身が温かくて本がたくさん買えれば最高ですが、現実はなかなかに厳しく寒いです。けれども、本を買うことはやめられない! ここ最近は何と言っても、無印ニンジャスレイヤーの新刊、そして武田綾乃さんの

          【読書録】次はキョウトのザイバをKILLでゴザル!! - 2019年2月号

          君と語りたい本がある。一冊目『旅をする木』/ 著・星野道夫

          詩情のある穏やかな文章に耳を傾けたとき、著者の旅したアラスカの広大な自然がスッと目の前に現れ、頬を撫でる優しい風も、皮膚を貫く冷たい風も、まるでその場に自分が立っているかのように感じることができました。 星野道夫さんの『旅をする木』、私の一番好きな本です。 あの頃、ぼくの頭の中は確かにアラスカのことでいっぱいでした。まるで熱病に浮かされたかのようにアラスカへ行くことしか考えていませんでした。磁石も見つからなければ、地図も無いのに、とにかく船出をしなければならなかったの

          君と語りたい本がある。一冊目『旅をする木』/ 著・星野道夫