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何でも無いものを撮る


こんにちは、kazukame12 の KAZU です。


カメラを使い始めると、ついつい、何でも無いものが、ファインダー越しに美しく見える瞬間があることに気が付く。




これは不思議だけど…

綺麗な写真になるはずのスマートフォンでは、あまり感じない「 心の変化 」です。


例えば、ほったらかしの…切り株。

スマホの写真ホルダーの中に、あるでしょうか?

僕は、無いですね。 笑

綺麗な切り株の上に、落ち葉で可愛くデコレーションしてあるなら…撮ると思います。

でも… カメラだと…
光や雰囲気が良ければ、撮りたくなる…
と、思います。

こんなのを撮りました。



この場所で、何度目かの太陽を染み込ませながら、他の木々を見守り、ゆっくり土の香りに変わってゆく。

きっと、何年…
何十年も前からここにいるはず。

止まった時間と、刻み続ける時間を繋ぐように感じた切り株。



そんな風に感じて撮りました。



何でも無い物の存在を美しく感じることが、できる大切さ。




写真は、感性を技術で表現する物。

なので、感性が無ければ、どの技術を使うのかを迷って、イメージした写真にならなかったりしますよね。

きっと、スマートフォンで、“何でも無いもの”を撮らないのは、イメージした写真にするための技術を使えないから、撮らないだけだと思います。


カメラだと、簡単な操作でこのくらいの表現力は出せるので、つい…撮っちゃうのでしょうね。


カメラだと、心の変化ができるのは、表現力が自由だからだと思います。


それに、カメラの質感、質量、音、シャッターの振動。
撮影そのものが、感情と連動しながら写真になる感覚です。


これは、使わなければ感じない、カメラの物としての影響力。

カメラを持つという行動が、心理的な変化も与えてくれるので、視点も変わり、感情が動いて、美しさを見付けやすくなるのかもね。

それに、美しいと感じた、雰囲気だから…

わざわざファインダーを覗くのは、カメラとの、一体感で写真を撮れるからでしょう。


もちろん、スマートフォンでも、綺麗な景色に感動して、僕も撮りますが…

スマートフォンでは、「何でも無いもの」に、同じテンションにならないですよね。

なぜかな?と考えたときに…
少し、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラは、質量が軽いので、カメラとしての一体感が、足りないのです。

そこに、物としての影響力があるように…感じます。

写真は綺麗に撮れる、スペックや解像度があればよくて…
質量は、写真とは関係ないと思う人が、居るかも知れないですが、写真は解像度だけでは、ただ写りがいいだけの写真になりかねないのです。

写真は何に感動して何をどう撮るか?
その場所の空気感からカメラに取り込む光全ての「フィーリング」が影響すると感じています。

カメラの写真、スマートフォンの写真、同じように綺麗に撮れても…
やっぱり、一体感から出る構図の意図は、違いが出るように思います。

綺麗な見え方というより、写真の見せ方が、表現力のある写真に変えるように思いませんか?


そこに、スマートフォンと、カメラとの大きな違いを感じます。

もちろん個人的な感覚ですがね。



解像度がAIで、カメラを超えても…
その…たった、一部分だけでは、見えてこないのが…



写真の本質の部分…だったりしますよね。




カメラだと…自然と、自由なままで、シャッターを押しているように、僕自身が感じています。


撮る瞬間って、良い写真を撮りたい…では無くて、もっと純粋な、見た瞬間の「わ〜」って、気持ちがメインなんですよね~。

これも、物としては、石と、苔と、土…
そこに光が降りてきただけの“何でも無いもの”です。


もちろん、画角、露出、被写界深度、振れ、空気感、湿度感、色温度くらいの表現のバランスは同時進行できるくらいの、操作慣れがないと、「感情で撮る」…とは、いかないですが…


初心者さんも「一つ」でいいので…
「よし被写界深度(ピントの合って見える範囲)は、コントロールして、他はオートで撮ろう!(Aモード)」
とか、表現力の違いを楽しんでみるのも、面白いと思います。

そこから、感情と写真の繋がりが見えてくると思うので、苦手意識のあった技術も、好奇心が使いこなす未来に、連れて行ってくれます。

一つを自分で設定するのも、2つ3つ設定するのも、あまり変わらないですので…笑。


( A (Av)モードが、被写界深度を理解しやすいので、最初のステップですね。 露出を考える人には、Mモードを…笑)




かなり撮っただけ感は、強いですが、葉っぱ綺麗〜やん。

って、だけの写真です。

とは言っても、上に白い部分を増やして、下は葉の多い場所を撮ってます。


(考え方として… 明るい部分が多いと、軽さを感じて、色が濃い部分が多いと、重く感じます。
明暗差と同じように、色にも無彩色との関係性で見え方が変わります。
色として考えると、上の白い空、下の陰の黒が少し入ることで、重量バランスを感じやすいかな?

この写真は、葉っぱの緑色の同一調和になっているので、色の濃度でも下側を重く感じさせて、安定感を作っています。

下に安定感があることで、木がしっかりと立って、生命の強さも感じられるようになる。
同時に、心理的にも、写真が安定して見えますよね。)

感じた世界観は、表現力で少しだけ多く伝わるように思います。



特別なことだけが、特別ではない。

特別だと感じることが、特別なんだと、僕は思います。





それでは、良い写真ライフを!








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