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アメリカの小学校で驚いた「日本と違うこと」

こんにちは。アメリカ在住2年目主婦のKayです。

こどもたちが楽しそうなアメリカの学校で、
「先生たちの余裕」を支え、コミュニティを
作っている「学校ボランティア」
日本でも広がり、愉しい学校が増えると良いな
と思い、アメリカでの学校ボランティア経験
について発信しています。

今回は、夏休み中の番外編として、
ボランティアをしながらアメリカの小学校を
みてきた中で、
「驚いたこと=日本と違うこと」
を書いてみたいと思います。

良いことも悪いことも、
まるっとまとめて書いてみます。



1. 先生の「働きやすさ」を大切にしているので、先生にもこどもたちにも余裕がある。

先生の働きやすさの具体事例をあげると
以下のような感じで、
ワークライフバランスがとりやすい、
働きやすいように工夫されています。

① 先生の「教える」こと以外の雑務が少ない

まさに、上記の学校ボランティア日記で
ずっと書いてきたことなのですが、
地域や保護者ボランティアをうまく巻き込んだ
クラス・学校運営ができているため、
先生はランチの休憩時間及び
朝、子供たちをクラスに受け入れるまでの間に
雑務を終わらせてしまい、
残業は基本ない状況になっています。

勤務時間は、朝7時45分位〜15時位。
授業が終わるとすぐに、
自分のこどもと一緒に帰宅する先生も
多いです。

② 先生の裁量が大きい

・曜日毎の時間割などはなく、
朝学校に行って今日の時間割(スケジュール)
が共有されます。よって、科目毎の
進度に合わせて、時間割を作っていくことが
できます。
・同じ学年でも使っている教材や本が異なる
ことがあり、その先生の教え方で教えることが
できます。

・裁量が多いことから、こどもの興味関心や
学習レベルに合わせた対応も可能となり、
プロジェクト等をやる際も、
柔軟に対応することができているようです。

③ 先生への尊敬(リスペクト)があり、感謝を示す機会が多い

・基本的に、先生に対するリスペクトが高く、
保護者もリスペクトを持って先生に接して
います。
・先生の多様性やミスに対する理解も
ある(おおらか)ので、クレームじみたことや
先生の悪口を聞くことは少ないです。
(ママ友と話をしていて、先生の悪口や批判を聞く
機会がないわけではないのですが、
日本と比べると少ないなと思います。)

・先生の誕生日、クリスマスプレゼント、
先生の感謝週間などがあり、
先生へ感謝を示す機会が多いことも印象的です。
感謝の機会があることで、
リスペクトにもつながっているように感じます。

⭐️先生の感謝週間について書いた以前の記事

④ 先生の子供が学校にいる

・日本の感覚だと信じられないと思いますが、
先生の子供は基本的には同じ小学校にいますし、
先生自身のクラスにいることもあります。

・日本だと「贔屓されるのでは?」と公平性
の観点で問題になりそうですが、
絶対評価なので問題になりません
(そもそもアメリカだと当たり前のことなので、
問題にならないというのが正しいかもしれません)。

先生の働きやすさから考えたら、
帰りにこどもの送迎も楽で安心で、
理にかなっているなあと思います。

2. 学校がおおらかで楽しい場所になっている

基本的に先生も学校スタッフおおらかで、
人を傷つける等の悪いことをしない限り
「怒られる」ということがありません。

パーティやイベントも多く、こどもにとって
「学校が楽しい場所」「行きたい場所」
になっているように感じます。

⭐️パーティボランティアについて書いた以前の記事


3. こどもの安全への意識が高い

・トイレが子供用、大人用で分かれている
ので、大人と子供が同じトイレを使うことは
ありません。 

・そして、性犯罪者排除に対する意識が高く、
教職員、スタッフは前科もチェックされます。
ボランティアも誓約書を書かされますし、
場所によっては前科チェックも行われます。

⭐️こどもを守る意識の高さについて書いた以前の記事


4.  基礎学習は、あまりしっかりしていない

・これは学校にもよると思いますが、
算数の計算、英単語のスペル、文法ミス等、
基礎学習に関して、こどもができなかった時にも
そのままになってしまうことがあるように
思っています。

こどもができなかった箇所について、
先生がフォローするというよりは、
保護者がフォローすることという意識が
あるように思います。

5.地域によって、教育差が大きい

・技能4教科(図工・音楽・体育・家庭/技能)
というのは、義務教育ではなく、
オプションとなっています。
やるかやらないかは、その学校への寄付の
集まり具合によることとなります。
(寄付を使って、専門スタッフを雇ったり、
機材を買ったりするためです。)
・よって、寄付が集まらない地域では
技能4教科は行われません。
・技能教科もですが、主要教科についても、
先生の裁量が大きいため、教育の地域差が
非常に大きいようです。 

・我が家は2つの学校を経験しましたが、
同じ校区でも、先生や、やっている教科、
イベント等の差がありました。

6. 掃除の習慣がない

・掃除は用務員さんがやってくれるもので
あるため、掃除の仕方や片付けをする習慣が
学校で、身につきません。
・アメリカのトイレや道路などが
汚く感じるのは、小学校に掃除の時間が
ないことから、汚すことへの罪悪感が小さい
こともあるのかもしれないなと思うことも
あります。

今回は、ボランティアをしている中で、
アメリカの小学校で驚いたこと
「日本と違うこと」について、
良いことも悪いこともまとめて書いてみました。

良いところは日本でも取り入れられたら
良いなと思うし、日本の小学校が恋しくなる
ことも正直あります。

来週は日本の小学校が恋しくなることに
ついて、書いてみたいなと思います。

今回もここまでお読みくださり、ありがとうございました!

それでは、また来週金曜日に。
みなさん、良い週末をお過ごしください。


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