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【アメリカ・学校ボランティア日記Vol.4】こどもを守ることに対する意識の高さ

こんにちは。アメリカ駐在員主婦 Kayです。

今回は、アメリカの小学校やガールスカウト等
でボランティアをする際に必須となる
「誓約書」や「バックグラウンドチェック(犯罪歴等のチェック)」について、
ご紹介します。

「こどもたちを守ること」への意識の高さが
印象的です。


1.ボランティアをする際に必要となる誓約書、バックグラウンドチェックとは?


こどもの学校やガールスカウトで
ボランティアを始めると、こどもたちを守るため
の誓約書、自分の健康履歴を書かされたり、
バックグラウンドチェックがなされます。

ガールスカウトでは、指紋の提出まで求められ
ます。過去のこどもにかかる犯罪歴まで
事細かにチェックされるということです。

誓約書には様々な内容が含まれていますが、
例えば、
ボランティア中にこどもの身体には触れない
学校以外の場での個別面会を約束しない
こどものトイレには絶対に入らない
など、様々なこどもを守るための項目が
記載されており、それにサインすることが
求められます。

そして、ボランティアする際は、
事務局の受付で運転免許証をスキャンし、
自分の名前と写真が印刷されたステッカーを
胸に貼って校内に入ります。

数十年前に留学先の大学において小学校で
ボランティアした際にも求められたので、
アメリカの他の地域でもあまり変わらないの
だろうと思います。

ちなみに、保護者であっても、
学校の授業が始まった後は、ボランティア以外は
学校の中に立ち入ることは許されない。
忘れ物は、事務所に預けて、こどもが取りに来る
仕組みで、早退が必要な時なども教室ではなく 事務所までこどもが呼ばれてそこでお迎えとなり
ます。

2.こどもに対する犯罪やこどもを守ることへの意識


アメリカにおけるこどもに対する犯罪や
こどもを守ることに対する意識の高さは
素晴らしいと思います。

日本ではあいまいになりがちな性関係の対応に
ついても、
大人のトイレとこどものトイレを完全に分ける、保護者であっても学校内活動するにあたりこどもが性的虐待を受けないための誓約書を書かせる、
ボランティアをデータベース化し入退をシステムで管理する等
徹底しています。

ガールスカウトでは、こどもの虐待を報告する
ための研修もボランティアをするための必須
条件になっていて「知ることで行動できる」
ようになっています。

3.日本は本当に安全?


アメリカに来てから、
当たり前だと思っていた日本の「安全さ」を実感することが多く、
日本では、こどもたちが小学生になると、
「自分たちでも行動できる」のは
本当に素晴らしい環境だと思います。

一方で、安全な環境が故に、こどもに関わる
大人へのチェックが甘く、ベビーシッターや
保育士等で過去に哀しい事件を見聞きすること
が増えているように感じます。

安全な環境であることに甘んじず
「こどもたちを守っていくための手段」を講じて
いくことは大切だと感じます。

学校・保育園・学童・習い事、こども向けの
サービス・ベビーシッター等を運営している施設
等ではより厳しく、例えば、ガールスカウトの
ように、働く先生、スタッフやボランティアには
誓約書やバックグラウンドチェックを行えるよう
になっていくと良いなと思います。

そして、巧みな犯罪者からこどもたちをしっかり
守っていけるようになってほしいと思います。

今週は「こどもを守ることに対する意識の高さ」
に関して、ボランティア誓約書やバックグランド
チェックについて、ご紹介しました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

今週金曜日は旅行でインターネット環境のない
場所にいる予定のため、1週間早くアップ
しました。アメリカは今週末サンクスギビングの
お休みで、街中が賑やかです。

ではまた、来週金曜日に。良い週末を。

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