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趣味は暇つぶしでしかない。でもそれは仕事であってもいい

 比較的新しい娯楽であるゲームは暇つぶしと捉えられることもあるが、古今東西、趣味は暇つぶしでしかない。その是非はおいておくにしても、つまり人間は古来よりずっと、その人生の「暇」をいかに退屈せずに過ごすかということを考えているのである。
 だからあらゆる趣味は、結局のところ暇をつぶすためにあるのだという結論になってしまう。しかし、それをさらに追い求めることを人間はやってきた。暇つぶしを極める。趣味を極めるということ。それはつまり、趣味そのものを人生の目的にするということである。

 暇つぶしが目的の趣味と、それそのものが目的の趣味は確かに意識からして異なる。それは場合によっては「仕事」だ。だから人間は、趣味を2つにわけているのである。それは暇つぶしか、仕事か。手段か目的か。これは、ただ1つしか持てないものではなく、大抵の場合は手段となる趣味と、目的となる趣味の2種類を持つことになる。
 そして、この2つに優劣の差はなく、単に機能の違いとして私達の人生に関わってくる。とすれば私達は、この2つをきちんと持っておくことが良い。健康に良い。心の平安に良い。なぜなら生きることにおいて、目的ばかりを求めることも、色々な手段を取り揃えることも、どちらも楽なことではないからだ。

 特に趣味というジャンルにおいて、私達はもっと気楽にそれに取り組みたい。そうしつつ、手段的な趣味と、目的的な趣味をどちらも持っていたい。

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