恐らく人生で最初で最後に「ひょえ?」って言った
受験モードのピリピリした教室の空気感に嫌気がさし学校をサボった。
今頃3限目だろうか。
両親は仕事に出てるので昼食が用意あるわけもなくコンビニへ向かった。
距離をショートカットしようといつものように公園の中を斜めに通ろうとした矢先、ブランコに座っているその人の存在に気が付いた。
榎本はるかだ。
高校で唯一3年間同じクラスの生徒が榎本。
遅刻は当たり前、朝から登校しても決まって早退。休むことも日常茶飯事。
教室では常に一人で、3年になってから彼女が誰かと話しているのを見たこ