かつ江

新宿二丁目系シンガーソングライター

かつ江

新宿二丁目系シンガーソングライター

最近の記事

雑記20231123

・他に何もできないくらい働いている。 ・睡眠はできているし食べ物の味もまだわかる。イラつきも今のところ大丈夫。○○は罪だし人は○○してはならない。そこだけ気をつければどうにか仕事になるだろう。大学研究室時代にあまりにもポンコツな自分に対して研究室で悪口大会が行われていた時、教授が陰で「まあ大丈夫でしょう。彼は明るいからね」と言っていたと悪意ある友人から聞かされたときは自分の能力のなさを突きつけられた気持ちだった。が、振り返ってみると存外明るさは大切なような気がしている。一つ

    • 雑記20230927

      ・春と夏が気がついたら終わっていて秋になっていた。誕生日もいつの間にか過ぎていて、特になにもしなかった。友人づてに「かつ江ちゃんってホントそういうとこあるよね」と言われていたときいた。だけれどもバンドメンバーにそんな話をしたら焼き鳥屋に連れて行かれ、そのままご馳走になりとてもありがたかった。ありがとう。あの焼き鳥屋また行こうね…… ・最近は相対性理論しか聴いていない。聴いてて疲れない音楽、正確に言えば少しだけ快適で不快さが極小まで少なく、どんな感情でいてもいい音楽、を追い求

      • ロフト名古屋と私

        名古屋には何もないといろんな人が言う。海外アーティストの公演も、有名なブランドショップも、だいたい名古屋という場所はスルーされ、第一に東京、第二に大阪、第三に福岡、横浜、神戸、札幌、とにかく"名古屋以外のどこか"といったチョイスの仕方をされる。そういうことが物心ついたころから何度も何度も繰り返される中すくすくと大人になると、名古屋のことを懐疑的に感じる大人ができあがる。名古屋が蔑ろにされているのを、どこよりも近い視点で見てきたからだ。挙句テレビをつければ名古屋が魅力度ランキン

        • 雑記20230603(新幹線移動メモ)

          こんにちは。新宿二丁目系シンガーソングライターかつ江です。 東京に住んでいます。 さて、このたび2023/06/03「In A [A-Z]+ Tone」という神戸のイベントに出演するはずが、出演辞退する羽目になってしまいました。原因は大雨による交通機関の乱れの影響で、東京から兵庫県神戸市の元町alwaysというライブハウスへの移動が間に合わないことが明白だったためです。 このnoteでは「今後似たような事態が起こった場合にこうするべきだった」という学びをまとめておこうと思

        雑記20231123

          正しさとは麻薬だ。 正しさをまとっただけで、さも自身に免罪符が与えられたように錯覚し、いろんな権利や文化や芸術を脅かす時代になった。当人は正しいことをしているからと気持ちよくなれるし、安心する。被害者はそれが正しいのならと渋々了承する。たったそれだけで、いくえの犠牲を伴ってようやく勝ち取った権利や、何十年も続いた伝統や、比喩に比喩を重ねた強烈な美術が、一瞬で塵と化す。 もうここには『粋』という概念がなくなったのだろうか。相互に監視して監視して、誰しもが何もから正しくあろう

          雑記20230317

          「10枚集めて下さいね。」 サウナ大人と書かれたチケットを番台のおばちゃんに渡すと、そう優しく語りかけてきた。疲れ切った私は煮え切らない表情でタオルを受け取る。ここの銭湯は3/31で約40年の歴史を終える。それを受け止め切れなくて、1時間電車に揺られてとうとうやってきた。ネオンライトが車窓を切り裂いていくのをぼんやりと見ていた。 「10枚集めると、一回タダで入れるんだよ」 元彼はそう教えてくれた。元彼の地元はここから二駅くらい離れた住宅街で、そこでうん十年とすくすく大人

          雑記20230317

          雑記20230120

          ・最近は本業が本当にすごいことになっていて、朝日が昇る前に家を出て、終電で帰るのがザラになっている。おかげで時間が過ぎるのがとても速い。周りにはあっという間におじさんになったんだろうなという人物ばかりで、恐ろしい。早くクビになりたい(なっても全然かまわないと思ってしまう)ので、結構雑な態度で働いている。その時は、その時だ。死ぬよりは、いくばくかマシさ…… ・すごく働いているけどDTMもやっている。いつ?前のアルバムを作った後、作業がとんでもなく速く終わることに気がついた(そ

          雑記20230120

          雑記20221216

          ・宇多田ヒカルのBADモードを一曲目から再生して電車に揺られていた。秋葉原で帰りに外食しようと電車を降りてふと再生中のスマホ画面に目をやると、歌詞が表示されていた。私はすぐさま危ない!と思い再生を止めた。危なかった。「一人で生きるより 永遠に傷つきたい」と歌われてしまうところだった。あまりにも危機を感じたので、危ない、と声に出てしまっていた。周りの人からちらっと視線をよこされた。申し訳ない。あぶなかった。歌われてしまうところだった。 ・仕事帰りのもう日付が変わりそうという時

          雑記20221216

          リリースしました

          リリースしました。 アルバム「おもいでの街」曲目 ・想い出の街 ・夜を歩く ・透明な男の子 ・想い出になろう! ・素晴らしい人生 ・夜を取り戻せ! ・#ラブソング ・彼者誰 ・別れ話 全9曲 当初描きたかったテーマは「カミングアウトしなかった、できなかった人」でした。そこから考えを掘り下げていったら段々と「同性愛者自身が抱いている同性愛に対する差別意識と対峙する」ことになりました。カミングアウトができなくなってしまったことは、すなわち、本人が同性愛に対する差別意識を強く抱

          リリースしました

          レッド

          「たった今この阿佐ヶ谷駅で人身事故が発生しました。中央線は運転を見合わせします。復旧の時間はめどが立っておりません」とアナウンスされた時、私はまさに帰路の途中阿佐ヶ谷駅の中央線上り電車で座って出発を待っていたところだった。いままさにこの場で人が亡くなった(であろう)ことを考えると一刻も早く駅を離れたくなった。さっさと降りてしまって丸の内線の駅まで歩くことにした。 電車を降りホームから改札まで歩いていると、向かいに止まっていると思っていた中央線下り電車が実に中途半端な位置で止

          リリースします

          「おもいでの街」というアルバムをリリースします。 アルバム「おもいでの街」曲目 ・想い出の街 ・夜を歩く ・透明な男の子 ・想い出になろう! ・素晴らしい人生 ・夜を取り戻せ! ・#ラブソング ・彼者誰 ・別れ話 全9曲 11/19 0:00より、各種サブスクリプションサービスでの反映が逐次なされると思います。 絶対聴いてね! 告知まで。

          リリースします

          夏の終わりには

          ずっと家にいる。DTMしたり、古民家DIYのYouTubeを観たり、日本の半分を使って鬼ごっこするYouTubeを観たり、DTMしたり、ゴミ屋敷をひたすら片づけているYouTubeを観たり、くらいのスパンで過ごしている。YouTubeがこんなにコンテンツ充実していることを最近まで普通に知らなかった。Twitterもきな臭くなってきてしまってからYouTubeを観ているような気もする。友人にはあんまり会っていない。そうしていたら、30代の夏が一つ終わっていた。 YouTube

          夏の終わりには

          価値のある人生

          価値のある人生なんてないと思っていたし、そんなのみんな当たり前にわかっているようなくだらないことだろうと感じていたのに、実際はそうでもないらしい。人生に価値があると信じている人がいるようだ。  価値とは。あなたが価値があるという判断をされた瞬間、あなたは絶対的なあなたという存在を失い、あなたは誰かと相対的に比較された結果として価値を獲得したということになる。そして、あなたに価値があると認めた人物が何かの形で得をする。ここまでがある人を価値があると判断する一連の手順である。例

          価値のある人生

          ルイボスティー

           新宿駅の某チェーン喫茶店で一人でお茶をしていたら、隣の席の見るからに20代前半の髪の毛にメッシュを入れている若者が必死そうになにやらノートにメモをしている。何の勉強しているのかなと思ってそれとなく見てみると、理解不能な右肩上がりのグニャグニャの線と、その隣にもう一つグニャグニャの線と、なにやらぐりぐり押し付けるような丸が描かれているのが見えた。かと思えば彼はページを捲り、そこには「FX 9勝 1負」とまま書かれているのがまた見えた。私は落ち着きを取り戻すために美味しくもない

          ルイボスティー

          私と母と時々モーサムトーンベンダー

          ・私が広い部屋に引っ越したとききつけて、すぐに母がやってきた。宿泊用の布団まで送りつけてきた。ありがとう。母を、スカイツリーと浅草寺と、新宿と銀座の資生堂パーラーと、夜にお台場までドライブに連れて行った。カップルか?まあ母とデートなど小っ恥ずかしいことうけあいだが、このくらいの年齢の息子であれば大体家庭を持っているのが大多数で、逆になかなかできないことだし母も喜んでいたからよかったとしよう。母にはセクシャリティのことは話している。月曜日の朝のバスで帰ると言うので新宿駅まで一緒

          私と母と時々モーサムトーンベンダー

          雑記1

          ・ダサい街が好きだなと気がついた。地名を聴くだけでお洒落なイメージがこびりついているような街よりも、どこか忘れ去られてしまったような、昔は賑わっていたような、そんな街の方が落ち着く。お洒落な街はよそゆきで着飾りたい時に足を踏み入れるべきで、そうでないときは少しダラけても許されそうな街にいた方が、性に合っている気がする。地に足をつけるとよく言うが、きっとそういうことだ。着地する地面がやたら小綺麗になっていたら緊張する。小汚くて雑草が少し生えているくらいでいいんじゃないだろうか。