雑記1

・ダサい街が好きだなと気がついた。地名を聴くだけでお洒落なイメージがこびりついているような街よりも、どこか忘れ去られてしまったような、昔は賑わっていたような、そんな街の方が落ち着く。お洒落な街はよそゆきで着飾りたい時に足を踏み入れるべきで、そうでないときは少しダラけても許されそうな街にいた方が、性に合っている気がする。地に足をつけるとよく言うが、きっとそういうことだ。着地する地面がやたら小綺麗になっていたら緊張する。小汚くて雑草が少し生えているくらいでいいんじゃないだろうか。非日常と日常をきっちり分けるべきなのだろうという話。

・GWに名古屋に帰省した時、音信不通になった幼馴染の実家が空き家になっているのを見つけた。小中高と同じで、大学でもサークルが同じで二人でずっと音楽をやっていた。就職したころから様子がおかしくなり、いつからか連絡が取れなくなった。彼の家族が住んでいたマンションが空き家になっているのを見つけた時、「また会ってくだらない話でもできるだろう」などと心のどこかで思っていたことに気がついた。そんなことはもうないのに。こういうのが絶交ってやつなんだと比較的冷静に受け止めることができた。もう彼が連絡を絶って10年近く経っていた。私は高校生の頃彼と二人で自転車でなかなか遠いTSUTAYAまでCD旧作レンタル10枚千円目当てに通い詰めたあの夜の風景をありありと思い出すことができる。これがまさに想い出なのだ。

・引っ越しをした。が冷蔵庫やエアコンやを購入しなければならない。率直に言って購入したくない。大金を払いたくない…必要なのはわかるが…いや買わなきゃいけないよね…でもそんなウチ迷うわ…家電量販店あたりに行って一気に決めてしまえばよろしいが何せ何一つ踏ん切りがつかない。冷蔵庫もエアコンもなしにこのまま夏に突入してはいけないのはわかってはいるのだが。つべこべ言わずにさっさと買ってしまえという話。

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