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なぜ私は立憲民主党に投票したのか?

どうも、国民民主党大好きな渡邉坊です。

さて、現在参院選の期間ということもありまして、
駅前やSNS上ではやたらとせわしない日常となっています。

投票日は7月10日となっていますが、
期日前投票も可能となっていまして、
現に私も既に、期日前投票を済ませたところです。

さて肝心の投票先となりますが、立憲民主党に投票しました。
参院選においても、選挙区、比例区の二つに投票できますけれど、
そのいずれにおいても、立憲に票を投じることとなりました。

いやいや、おかしいだろ?

冒頭で、国民民主党大好きと記載しましたが、
そんな私が国民民主党には投票せず、立憲民主党に投票するのはおかしいように思えます。というか、おかしいですよね。
しかし、私なりに理由があって、この投票行動に及んでいますので、
その説明をしてまいりたいと思います。

最初は「国民民主党」でいくつもりだった。

結果としては、今回は選挙区比例区ともに立憲民主党に投票することとなりましたが、当初は「国民民主党」と記載しようとしていました。しかし、それができない理由というものが、出てきてしまったのです。

選挙区に「国民民主党」候補不在

まず、私の投票する選挙区に、国民民主党候補が不在であったということが大きいです、しかしその代わりとして、都民ファーストの荒木代表が立候補なされていました。


本来、真っ当な国民民主党支持者であれば、ここで荒木代表に投票するとのでしょうが、私としてはどうにも、それに対して違和感がありました。

詳細は、以前に書いたこれらの記事に記載しておりますが、
まず、都民ファーストが国民民主党の理念である「中道」には相応しくないと感じた部分が大きいです。

荒木代表は、都民ファースト内のなんらかの民主的なプロセスによって決められた代表とは言えませんし、また、いわゆる「左翼批判」という意味では、旧来的な批判に終始している傾向も見られ、中道に必要な妥結の精神を見いだせなかったという部分が大きいです。

これらの点から勘案して、荒木代表は国民民主党の理念を体現できる候補ではないと確信し、選挙区での投票はあり得ないと考えました。
この荒木代表に白紙委任するということは、私にとって中道の理念に泥を塗ることを意味し、それは即ち、国民民主党の理念に対する冒涜であるとまで考えました。

国民民主党の現行路線への不満

選挙区については、先述の理由で国民民主党候補、あるいはその代替である都民ファーストの候補に投票しないということで、決意は固まりました。

そして比例区については「国民民主党」と書く余地は残っていることになりますが、これもまた、
投票に至ることができない理由が多くありました。

詳細は、上記の記事への記載がありますが、
国民民主党の最近の路線に対して、不満を感じる部分が多くありました。

国民民主党としては、与党にすり寄る気もなく、愚直に政策実現に邁進しているということは前置きとしますが、そのうえで、与党に取り込まれることに対するメタ認知が欠いてしまえば、構造的に、気付けば自民党に吸収されてしまうということもあると考えました。

与野党にとらわれず、政策実現をもって、国民に寄与するという考えそのものは否定いたしませんが、どうにも見ていると、構造的な、自民党への働きかけの危うさに対する警戒感が薄いし、これでは、自民党に代わりうる政権ブロックの構築も遠のくと考えました。

この点において、国民民主党の現状の路線を追認するということは、国民民主党の理念の存立を脅かすものであるし、自民党政治を変えるという一点においても、正しい選択であるとは思えませんでした。

結果として、比例区においても国民民主党、ないしは国民民主党候補の名前を書くということをしない道を選択しました。

比例票「民主党」

しかしそれでも、国民民主党に対して全く票を入れないということには抵抗がありました。
そのため、当初は比例票は「民主党」と記載することを考えました。

「民主党」というのがまさに肝の部分でありまして、参院選の届け出として、国民民主党と立憲民主党の二党が、略称を「民主党」としています。
そのため「民主党」と記載すれば、案分という形で、一票丸まるではなくとも、国民民主党に票が回るという算段です。

やたらと顰蹙が多い略称「民主党」というのも、使い方次第では、
適切な意思表示の方法になりうると考えました。
現状の国民民主党は追認できない、かといって一票も入れないのはどうなのかという思いは、略称「民主党」を投票する考えを形成するに至りました。

国民民主党の全てを肯定するために

しかし、それは中途半端であると考えました、
思うところがあれば、明確に否定を行うが正義と考えました。

また、国民民主党においては、なんらかの変化の兆しも見えませんので、
ここで五分でも肯定することは、国民民主党のためにはならないと考えました。

その結果、略称「民主党」で投票する選択肢も放棄して、国民民主党以外への投票が良いと考えました。
将来、国民民主党の全てを正しく肯定するには、現在、国民民主党への否定を行う必要があると考えました。

消去法で「立憲民主党」

さて、上述の理由を以て、国民民主党に対して投票する道は絶たれましたが、投票をしないというわけにもいかない。参政権は、国民に与えられた貴重な権利。これを行使しないという道はないと考えました。

しかしどうにも、積極的に投票したい政党は存在しない。
私が積極的に投票したい政党は、国民民主党だけです。

そこで、消去法での投票を考えました。その結果が以下の通りとなります。

自民党    →与党のためあり得ない
公明党    →与党のためありえない
立憲民主党  →不完全ながらも、共産党からの脱却傾向が見えるし、野党第一党という公器の役割を認識できている。
維新の会   →口だけの「改革」に対してお灸を据えたい(代表選挙もやらずに何が「改革」か)
社民党    →それなりに規模ある政党に投票したい
共産党    →共産党の野党共闘路線に賛同できない
NHK党    →流石にガラが悪い
れいわ新選組 →流石に品がない
その他    →それなりに規模ある政党に投票したい

与党はまずありえません。野党を育むのが私の信条です。
維新もあり得ません。代表選挙もやらない政党が「改革」を語るのはおかしいし、政権担当などできるわけがない。

立憲については、正直万全の状態ではない。しかし、先の衆院選を受けての共産党からの脱却傾向が見える。
社民やその他の政治団体については、そこまで否定的ではないが、規模ある政党に入れたいという思いが強い。
共産党についてはその路線に賛同しない。
NHK党やれいわは、流石に無秩序すぎる。

これらを俯瞰したところ、奇しくも、立憲民主党に投票するという選択肢が湧いて出てきました。

上記の記事にもある通り、私はかつて、立憲民主党と対峙した人間。
いわば、宿敵ともいえる存在でありました。ここに投票することは、本来であればあり得ないことです。

しかし、立憲民主党は不完全ながら、共産からの脱却の姿勢を示し、また、旧国民民主党が持っていた空気を持つような状態となっています。
旧国民民主党を支持した私としては、旧国民民主の気風を継承する現在の立憲民主党に対しては、そこまでの嫌悪感は無かったのです。

また、野党は反対ばかりと言われて久しいですが、野党の仕事は反対です。明確に、与党に対峙し、異なるビジョンを提示すること。これが、野党の、野党第一党という公器の役割です。

提案路線も必要と考えますが、これは反対プラスアルファの話でして、反対色を薄めてまでするようなことはないと考えます。反対があればこその提案だし、提案は反対の中からしか生まれないと考えます。

反対という土台の上で、いかに「新しい答え」を示すのかが、自民党に代わりうる公器としての至上の役割であると考えます。これをもって、私は選挙区比例区共に、立憲民主党で行くことを決断いたしました。

しかし、立憲民主党の現状を追認しない

ただ私としても、現状の立憲民主党を追認することは、その矜持に反します。そこで、ただ闇雲に立憲民主党に投票するのではなく、考えて投票をしようと思いました。

蓮舫議員を選ばない

私が属する選挙区は、東京選挙区です。
東京選挙区に立憲は、現職の蓮舫議員と、新人の松尾あきひろ候補の二名を擁立しています。
蓮舫議員の全てを否定するわけでもないですが、
蓮舫議員は、立憲民主党の「旧」を象徴する存在。
この方にそのまま投じるという選択肢は、私には全くありませんでした、

そうなると、選択肢は一つ。
蓮舫議員ではない立憲候補、すなわち松尾あきひろさんへの投票です。
若い力を立憲に送り込むことによって、立憲に何らかの変化を生じさせる可能性に賭けました。

私は、ただでは転びません。これが私なりの意地です。

全国比例「くりした善行」

さて、次は比例区となりますが、
ここでもただ「立憲」と書くことはできないと考えました。
参院選の比例区は、政党名と個人名のいずれも記載できますが、
政党名で書いてしまうと、あまり支持しない候補を利する場合もある。

立憲に投票することにしたとはいえ、立憲の全てを肯定しない私にとって、この選択肢はあり得ない。となれば個人名での投票になるわけです。

最終的には「くりした善行」候補への投票を決意しました。
くりした候補は、いわゆる表現の自由を守る候補、
創作を嗜む私としても、申し分のない選択です。

また、立憲自体の空気を換えるという意味もあると考えました。
ただ単に、盤石な立憲候補に投票するよりも、
立憲を変化させる可能性は大きいと考えました。

投票、行かない?

さて、長々と投票の理由を書いたわけですが、
これはあくまでも、私なりの理由。
人それぞれ考えは違うと思います。

その考えはどうあれ、有権者として自らの意識を示すこと自体が尊いものです。

私はそうしませんでしたが、自民党に投票してもいいし、公明党に投票してもいいし、国民民主党に投票してもいいし、維新の会に投票してもいいし、共産党に投票してもいいし、社民党に投票してもいいし、NHK党に投票してもいいし、れいわ新選組に投票してもいいし、参政党に投票してもいいし、新党くにもりに投票してもいい、維新政党新風に投票してもいいし、幸福実現党に投票しても良いんだと思います。もちろん、他の選択肢もあるでしょう。

大事なのは、普通に、カジュアルに、投票に行くような、
そんな風景だと思います。どこに投票するのも、その決断自体が得難いと思います。あなたは、誰と共に歩みますか?

【自作の選挙啓発ポスター】
自作小説「共に歩む恋路」のヒロイン「神楽坂・アースキン・芽愛」をビジュアルとしています。

良ければ、自作小説「共に歩む恋路」もちょっと読んでみてください。後悔はさせません。私の全てを込めています。

それでは、以上となります。ありがとうございました。

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