【#4】就活を辞めるまで③~発見~
こんにちは。就活を辞めた21卒大学生のくりすです。
辞めたよりも逃げたに近いと思います。
このマガジンでは世間の普通に苦しんでいる方の支えになれればと思い連載しております。
就活を辞めたその後の心情をリアルタイムで更新していこうと思っているので、フォローしていただけますと嬉しいです。
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簡単なあらすじ~就活が本格化する中、僕は就活に対して違和感を感じた。自己分析をしても自分がわからない、誇れることがない、やりたい仕事がわからない…。悶々としたまま、東京へと飛ぶのだった。
東京到着~3月23日~
僕は成田空港にいた。2週間ぶりの東京である。
実は、コロナの影響で説明会の半分はオンラインになっていた。
それでもわざわざ東京に来たのだ。
なぜなら、自分の足で稼ぎたかったから。自分の目で見て、直接話を聞いて、判断したかった。
もちろん、中止ならば聞けないのだけど。
家にいると、どうしようもないほどの不安が襲っていた。
将来とコロナの不安が重なり合い、押しつぶされそうだった。
ES添削~3月25日~
この日はESに記入する自己PRとガクチカが完成した。キャリアセンターに添削をお願すると、特に直すところはないとのこと。
やる気が上がる一方、必死にひねり出したこれらには価値があるのかと考えていた。
ゆるく生きたい~3月26日~
この日は働き方を考える一日だった。
午前中に参加した企業説明会の社員さんのお話
「仕事はつらいけどその分やりがいがある。」
ああ、つらいとやりがいは比例の関係なのか。
私はやりがいを得るためにつらいことに取り組めるだろうか。また、取り組みたいだろうか。
……、
部活がそうだったように、おそらく取り組める。ただ、部活はやりたいことだから耐えられた。
仕事はなにがやりたいのか、わからない。
午後は小さなwebメディア運営会社の説明会。
社長さんいわく、
「私は競争が嫌いです。心穏やかに仕事をできるように取り組んでいます。プライベートあってこその仕事。なのでうちは残業を一切しません。」
すこし胡散臭いが、就活で気張っていた僕には突き刺さった。
ああ、そうか。僕はマイペースに生きていきたいのかもしれない。
新卒フリーター~3月27日~
とある企業の説明会に参加した。
その企業の人事が異色の経歴だった。
就活をせず、卒業後も大学時代にやっていたバーテンダーのアルバイトを3年間続けていたそうだ。
そしてやりきったというタイミングで就職。転職もしつつ、現在に至るとのこと。
「就活をしなかったことを全く後悔していない。」
そう言い切る人事の方はかっこよかった。
もちろん、決して楽な道ではなかっただろう。だけど、こうして目の前で生き生きとしゃべっている。
こういう道もあるのかと視野が広がった。
人材会社~3月31日~
説明会に参加した。
日にちが空いていたため、なんとなく説明会を予約した人材会社だったが、面白かった。
簡単にいうならば、フリーターの支援。
長く職に就いていない人に、面接対策から入社後のビジネスマナーまで面倒を見るのだそうだ。
社会的に需要があればビジネスになる。
新卒で就職しなくても、意外なところにセーフティーネットがあるのだと知った。
社会人はつまらなそう?~4月1日~
自己分析が進んだ。
この日はいつも行っている体験の深掘りではなく、考えの深掘りをした。
「つい考えてしまうことはなにか」「変えた方が良いと思う社会のシステムはなにか」
私は暇になると、いつも楽しいことを考えると気づいた。それは特定のものではない。楽しかった出来事、遊び、友達、食事、スポーツ、明るい未来の妄想。
変えたい社会のシステム。それは単純だった。常々思うこと。
なんで社会人はあれほど楽しくなさそうなのだろう。
親は日曜日の夜に「仕事行きたくねえー」とよく言っていた。
中学時代キラキラしていた高卒社会人が仕事の愚痴ばかり。
仕事なんてそんなもん。
僕はそんな一言で片付けたくはなかった。
人生を充実させる手伝い。仕事を楽しく。
ようやく軸が見つかった気がした。
そのためにはどうすれば良いのだろう。
帰宅~4月4日~
いよいよコロナが本格的に流行し始めていた。
私が東京で泊まっていたのはゲストハウス。40人ほどが宿泊しており、出入りが激しかった。このご時世ではどうしても神経質になってしまう。
そこで僕は一人暮らしのアパートにいったん戻ることにした。
就活のモチベーションを維持できるか、という不安は少しあった。
だけど、こうするべきだと判断した。
翌日、がらがらの飛行機に乗って帰路をたどった。
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総括
今回の東京でも目に見える成果はなかった。
一度だけ受けた面接は落ちてしまったし、説明会は話を聞いただけだ。
相変わらずの進捗状況。
それでも、大きな進歩だった。
自分の進みたい方向性はぼんやりと見えた。
価値観、仕事、人、私の知らなかった色々なことを学んだ。
以前ほどの不安はない。
あとは自分の価値観をさらに深掘りすること、どんな仕事があるのか調べること、どの道に進むのか決断すること。
このときの僕は、確かな手ごたえを掴んだと思っていた。
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