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#ノンフィクション
画家Kの自伝 第一章
短いようで長い旅を歩んできた。
自分は、この原稿を書いている現在、五十三歳で、今回、自分の拙い半生、短いようで長いような旅路を、ここで一旦立ち止まって振り返って書いてみようと思う。
まず、大学時代の話、続いて、自然食マクロビオティックにはまったこと、人生の最初の師匠との出会い、精神を患ったこと、復学、名古屋での生活、ギャラリー運営を始めた頃 、結婚、サイババとの出会い、再発、K.Art Stu
画家Kの自伝 第八章
結婚
恋仲
前記で、K.ArtMarketの展開の経緯を抜粋したが、続いて、1998年の、現在の妻との結婚に触れてみたい。
僕らが知り合ったのが、1993年。
そして、結婚したのが、1998年十月十八日である。
その結婚の陰には、当時もう一人付き合っていた女性の存在がある。
その女性水谷さんは、当時出版社のライターとして名古屋のタウン誌の編集部に勤めていた。
出逢いは、水谷さんのK.A
画家Kの自伝 第九章
サイババとの出逢い
理性のゆらぎ
さて、こうして、妻・ひとみとの新しい生活は始まった。
新婚時期の女性とは、言ってみれば、花が一番ふくらみ香りとオーラを放っている時期だと思う。妻も、新婚時の写真を見ると、やはり花のようなオーラーを放っていることが分かる。
妻は、結婚後、ホテルのルームメイキングの仕事に就く。僕は、ビルの早朝清掃に仕事に就く。
若い二人は、お互い、アルバイトながら充実した日々を
画家Kの自伝 第十一章
K.Art Studio
時は流れて
ニ回目に発病したのが、2006年。
地震が軽くなっていくように、自分の病状も、少しずつよくなっては行ったが、根気のいる闘病である。
しかし、その間もK.ArtMarketの活動は続けた。
2009年頃、我々の活動も転機を迎える。K.ArtMarketの活動が煮詰まり、夫婦で話し合って、一旦ギャラリーを閉じることになる。そして、残ったスペースをどう活
画家Kの自伝 第十二章
半生を振り返って思うこと
絵画という装置
2021年現在、自分は五十三歳である。ここまでの自伝を書いてきたのだが、思えば、自分の歳まで生きられなかった友や先輩もいる。また、自分と同い年でも、大学教授をしている友、美術界でスターになった友とか、人生それぞれである。僕は、「人生」とは、他人と比べるべきものではなく、それぞれの人生が尊いのだと思う。例えば、ゴッホは、わずか三十数年生きて、あれだけの偉業