マガジンのカバー画像

刀展示ケース製作日記

163
運営しているクリエイター

#日本刀ブログ

刀ケースをお納めした方の御宅⑥

刀ケースをお納めした方の御宅⑥

刀展示ケース(卓上刀箱2.0)をお納めさせて頂いた方から御写真を頂きました。とても品のあるシックでモダンなお部屋には河内一平刀匠が作刀された刀を展示下さっています。

河内一平さん曰く、南北朝期の大太刀を摺り上げたような姿を目標に作刀されたとの事で、山姥切を彷彿させるような姿で大きくのたれた刃に良く詰んだ地鉄が非常に冴えた作です。

ケース下にはワインセラーなどあるのが見て取れるので、刀鑑賞を楽し

もっとみる
アズールレーン7周年イベントで日本刀爆誕!

アズールレーン7周年イベントで日本刀爆誕!

今日は「アズールレーン」7周年イベントが八景島シーパラダイスで行われたので行ってきました。

アズールレーンは艦船を美少女に擬人化したゲーム、とでも言えば分かりやすいでしょうか。
「白龍」というキャラクターがいて、彼女をモチーフにした日本刀の製作プロジェクトが6周年の時に発表されたのですが、7周年を迎えた今日、遂にその日本刀が完成しお披露目されるに至ったのです!

刀の製作を手掛けたのは備前長船で

もっとみる
刀収納箱の製作依頼③

刀収納箱の製作依頼③

前回のブログ↓

設置スペースを改めてお客様に確認した所、収納箱の高さを10㎝程大きく出来ました。

高さが大きく出来たことで引き出しを1段追加出来るスペースが生まれたので、お手入れ道具や鑑定書など入れられるスペースを作ってみました。
重要や特重の指定書も広げて入れる事が出来るので、必要な物は全てひとまとめに出来そうです。(当然鍵が掛かります)

こんな感じでお客様の許可も得られたので、もう少し設

もっとみる
刀の理想的な保管環境を「なるほど」な方法で構築されている方

刀の理想的な保管環境を「なるほど」な方法で構築されている方

以前製作を進めていた卓上短刀箱2.0の白ver(特別仕様)品がお客様の元へ無事届いたようで展示した写真を送って頂けました。

左のケースが今回製作させて頂いたものになります。

いや、拵の展示格好良いですねえぇぇっ…!

両方黒系の拵なので映えて良かったです。
因みに刀身も飾って頂けているようです。
気分で変えながら色々楽しんで頂けると嬉しいです^^

またこの方の凄い所は「Switchbot」を

もっとみる
「刀からあなたは選ばれるのか?」展のお礼

「刀からあなたは選ばれるのか?」展のお礼

2024/1/20~1/28にかけて行われた「刀からあなたは選ばれるのか?」展、無事終了いたしました。
最後の土日も途切れる事なくお客さまがいらっしゃいました。
聞くところによると平日も刀選会など含めてほぼお客さまが途切れなかったようです。
ご来場下さった皆様、誠にありがとうございました!

専用設備の無い街角のギャラリーで刀を展示するという私としても初めての試みでしたが、刀の展示場所を選ぶ事なく

もっとみる
2023年ありがとうございました!   今年の振り返り(刀箱師)

2023年ありがとうございました!   今年の振り返り(刀箱師)

刀箱師として5年目も無事に終える事が出来ました。
もう5年、まだ5年…。
感じ方は様々ですが1年1年学びのある年を過ごす事が出来ていると感じます。これも日々支えて下さっている皆様のお陰です。

今年はケースの製作依頼を常に頂けていた感覚があり、手持ちぶさたになる事がなく30台近くお納めする事が出来ました。
昨年が15台くらいでしたので、製作数としては2倍近くに増えており刀とくらす生活をより多くの人

もっとみる
刀ケースをお納めした方の御宅を訪問④

刀ケースをお納めした方の御宅を訪問④

先日刀展示ケースのお納めと刀談義の為、とある愛刀家の元を訪れました。
その方は4ヵ月程前に横浜にある私の作業場を訪れて頂き、そこでお話して以来となります。
その方の愛刀家歴は10年以上との事で、最上大業物を中心に集められているコレクターの方です。
特定の刀工作を中心に集められる方がいる一方で、幅広く最上作を求める方、生まれ育った地の郷土刀を集める方がいたりと、刀は色々なテーマを持って蒐集されている

もっとみる
「刀匠 月山貞利展 ~百錬精鐵~」を見てきました

「刀匠 月山貞利展 ~百錬精鐵~」を見てきました

今日から5日間に渡り開催される「刀匠 月山貞利展 ~百錬精鐵~」を見に朝から東京にある日本橋高島屋へ。

1階には草月流家元、勅使河原茜氏による花火のような華やかな生け花が展示されていました。

月山貞利展は6階の美術画廊にて行われているとの事で早速6階へ。
喜寿という事で77歳の節目となる個展の様です。

月山貞利さん初め、貞勝氏、貞一氏など月山一派の作品は実は私が15歳の高校生の頃にオークショ

もっとみる
【お知らせ】10/25~10/30 月山貞利展にて新刀展示ケースのデザイン画お披露目

【お知らせ】10/25~10/30 月山貞利展にて新刀展示ケースのデザイン画お披露目

今日は現在製作中の新刀展示ケースについて重大ニュースです。
2点あります。
1つ目が展示ケースの名前が決まった事、2つ目がデザイン画お披露目の場が決まった事です。
しかも形状確認用としてミニ刀を展示するのにも良い5分の1サイズのミニモデルもお見せできるかもしれません。

①展示ケースの名前が「EDGE」に決定今まで「デザイナーズ刀箱(仮)」というダサい名前で仮で動いていましたが、この度ケースの名前

もっとみる
刀箱師の刀展示ケースが見れるお店

刀箱師の刀展示ケースが見れるお店

私の製作している刀展示ケースを展示下さっているお店を紹介します。
(五十音順)
刀展示ケースご検討中の方は是非見に行かれてみてください。
尚本ブログに掲載しているお店の写真は許可を得て撮影しております。
店内写真不可のお店もありますのでお気をつけください。
最新の設置店舗情報は刀箱師のHPに記載しております。

①卓上刀箱2.0刀用の展示ケースです。壁掛けも可能です。

・飯田高遠堂さん(東京)

もっとみる
「霜剣堂 帝国ホテル店」さんで「卓上脇差箱」が常設展示!

「霜剣堂 帝国ホテル店」さんで「卓上脇差箱」が常設展示!

大ニュースですっ…!!!

帝国ホテルにある「霜剣堂」さんにて製作した脇差用の展示ケース「卓上脇差箱」を常設展示下さる事になりました!!
霜剣堂さんといえば愛刀家なら誰でも知っている日本刀の名店の1つです。
鎌倉でスタートされたようで、現在は本店の原宿店と帝国ホテル店の2つがあります。初めての一振りから古名刀まで何でも扱っており、無い刀は無いのではないかと思えるほどに何でも揃っています。
そんなお

もっとみる
「卓上脇差箱」をお納めしたお客様より展示写真を頂きました!

「卓上脇差箱」をお納めしたお客様より展示写真を頂きました!

脇差用展示ケース「卓上脇差箱」をお納めさせて頂いたお客様より展示写真を頂きました!

展示頂いている脇差はなんと二代助広の作!
丁子刃のような刃文が確認出来る所から、比較的初期頃の作でしょうか。
初代ソボロ助広の作風を引き継いでいそうな雰囲気も感じられます。
(あくまで写真越しではありますが)

刀の展示場所も色々考えて下さったようで、「今では刀がすっかり家の顔になりました」と嬉しいコメントも頂け

もっとみる
「白の刀展示ケース」をお納めしたお客様から展示写真を頂きました!

「白の刀展示ケース」をお納めしたお客様から展示写真を頂きました!

通常は黒色なのですが、以前特注仕様として製作した白色の刀展示ケース「卓上刀箱2.0」。

こちらをお納めしたお客様より展示写真を頂きました!
何とも洒落たお部屋です。
しかも刀身ではなく拵を展示下さっています^^

お客様とも事前に相談していた際にお持ちの拵が黒基調なので黒背景よりも白背景の方が存在が強調されそうという事で、背面と土台も白にしています。
結果的に、予想通り拵の色味が綺麗に現れて良か

もっとみる
私が思う刀の理想的な展示方法

私が思う刀の理想的な展示方法

大きな展示ケースに十分な余白を確保した上で刀を展示する。
私の中での刀の展示の理想系(一番刀が美しく見える展示)は以下であると思う。

詰め込むような展示ではない↓

更に言えば出来ればキャプションも黒にして、布も黒にして、刀身だけに意識が向くような展示が理想である。
黒は埃が目立つ…とか言われそうですが。
本当は布すらなくても良いのではないかと思っている。
上の画像を少し加工してみたが、以下のよ

もっとみる