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平成のセクター連携史

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記事一覧

平成のセクター連携史 〜過渡期【NPO編】〜 アイデンティティの揺らぎ

平成のセクター連携史 〜過渡期【NPO編】〜 アイデンティティの揺らぎ

今回は、こちらの続編である。

2010年前後からコロナ前くらいまでの時期をセクター連携の「過渡期」として位置付け、企業・行政・NPOそれぞれに起きた大きな変化やセクター連携に関する大きな議論を振り返る事を目的とした記事で、今回は「NPO」編の3本目。1本目は「資金調達方法の増加」2本目は「横連携と面でのロビイング」という軸で書いてきたが、今回は、

NPOとしてのアイデンティティの揺らぎという軸

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平成のセクター連携史 〜過渡期【NPO編】〜 横連携と面でのロビイング

平成のセクター連携史 〜過渡期【NPO編】〜 横連携と面でのロビイング

今回は、こちらの続編である。

2010年前後からコロナ前くらいまでの時期をセクター連携の「過渡期」として位置付け、企業・行政・NPOそれぞれに起きた大きな変化やセクター連携に関する大きな議論を振り返る事を目的とした記事で、今回は「NPO」編の2本目。1本目は「資金調達方法の増加」という軸で書いてきたが、今回は、

横連携と面でのロビイングという軸で振り返ってみる。

東日本大震災キッカケの連携強

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平成のセクター連携史 〜過渡期【NPO編】〜資金調達手段の増加

平成のセクター連携史 〜過渡期【NPO編】〜資金調達手段の増加

平成のセクター連携史も4記事目となった。

これまでの記事はコチラでマガジンにしています。

2010年前後からコロナ前くらいまでの時期をセクター連携の「過渡期」として位置付け、企業・行政・NPOそれぞれに起きた大きな変化やセクター連携に関する大きな議論を振り返る事を目的とした記事で、前回は「企業」について振り返ってきたが、今回は「NPO」編だ。

この「NPO」編を書くにあたり、軸を設けないと混

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平成のセクター連携史 〜過渡期【企業編】〜

平成のセクター連携史 〜過渡期【企業編】〜

以前書いた下記の続きである。

前回は2010年前後からコロナ前くらいまでのセクター連携に関する国家戦略の変遷について振り返ったが、これからはこの期間を「黎明期」の続きとして、「過渡期」と位置付け、企業・行政・NPOそれぞれに起きた大きな変化やセクター連携に関する大きな議論を振り返ってみたい。

まず今回は「企業編」からだ。

企業はCSRからCSVへ2000年代企業の中で盛り上がりを見せたCSR

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平成のセクター連携史 〜国家戦略編〜

平成のセクター連携史 〜国家戦略編〜

前回のこの「黎明期」からの続きとして2010年前後からコロナ前くらいまでの期間を過渡期と位置付け、書いてみようと思う。

まずは大きな時代背景を理解するためにも、概観として時の政府が掲げたセクター連携に関わる国家戦略を大雑把に振り返っていきたい。

新しい公共2009年に発足した民主党政権は、「新しい公共」を国家戦略の柱として掲げた。

「新しい公共」とは、2009年10月の施政方針演説で鳩山首相

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平成のセクター連携史 〜黎明期編〜

平成のセクター連携史 〜黎明期編〜

自身が「企業・行政・NPOの連携促進」を生業にする関係で、これまで、官民共創、官民連携、公民連携、市民協働、コレクティブインパクトなど様々な連携スキームの言葉に触れてきた。

とにもかくにも「セクターが連携し、社会課題に対応していくこと」が社会的に非常に重要であると認識されてはいるものの、事例こそ増えてきつつあるが、再現性のある方法論や、推進していく人材の育成方法の体系化についてはまだ発展途上と言

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