「准教授・高槻彰良の推察 9 境界に立つもの」感想・ネタバレ
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どんな本?
怪異は、現象と解釈によって成り立つ
高槻は、子供の頃に神隠しに遭った事があり。
1ヶ月行方不明になっていた。
発見された時は、靴を履いていなかったが靴下は汚れておらず。
背中に翼をもぎ取られたような傷跡がある。
そして、母親は天狗の子として高槻を神格化して祀ってしまい、それを否定したら母親は高槻を認識しなくなってしまった。
一時期海外の親戚で過ごし。
帰国してからは家族とは疎遠となり。
一人暮らしを始めた。
現在、幼馴染のケンちゃん(警視庁捜査一課勤務)とは親交があり。
海外の親戚ともそこそこ連絡をとっている。
助手の深町は子供の頃、熱を出して祖母の家の近くの夏祭りに行けなかったが。
真夜中に祭りが開催されてると思い、祭りに行ったら亡者の祭りだったらしく。
昨年亡くなった祖父の導きで助かったが、耳が他人の嘘を見破る能力を手に入れてしまい。
孤独になってしまった。
嘘を見抜ける能力のせいで、家族とは疎遠になっており。
大学進学を機に一人暮らしを始めた。
そんな2人が、高槻のホームページに送られてくる怪奇な相談に対応する。
読んだ本のタイトル
#准教授・高槻彰良の推察 9 境界に立つもの
著者:#澤村御影 氏
イラスト:#鈴木次郎 氏
あらすじ・内容
感想
「第一章 トンネルの中には」
通り魔に殺された女性の「どうして」という声が聞こえるトンネルがあり。
その調査を尚哉と難波が参加したのだが、、
この件を面白おかしく報じたYouTuberのせいで、地元民は尚哉達を煙たがる。
あまりにも情報が取れないのて、諦めて帰ろうとしたら、、
尚哉の耳に亡くなった女性の声が聞こえた。
それに驚く尚哉だったが、他の連中は聞こえないらしくその件は有耶無耶になってしまった。
大学に帰り高槻にその事を話したら、高槻が興味を持ってしまい。
高槻と尚哉は2人で再度、トンネルへと赴くと、、
いつもトンネルに花を添える者が現れて、彼から話を聞くと被害者の弟だと言う。
しかも、被害に遭った直前の彼女を見ており加害者の人影を彼は見ていた。
そんな彼が姉の仇を取りたい一心で、犯人の背丈に合う人間のみが聞こえるようにスピーカーを設置していたのが今回の騒動の原因。
そして、高槻がそんな話をしている時に不審な反応をする男がいると分かり。
警察にそれとなく報告しておいてこの件は終わる。
「第二章 黒髪の女」
尚哉が高槻の授業を受けていたら、かまいたちの話に反応した男子生徒がいた。
その授業の後に、その男子生徒が高槻の部屋に来て、先日にかまいたちの被害に遭ったかもしれないと言う。
詳しく聞いてみたら、男子生徒、堀田は演劇部の監督をしており、その演劇の主役の女子生徒、月村がかまいたちのような現象で髪を切られ。
髪が切れたから主演をやらないと言って辞めてしまった。
それに悩んでいた堀田だったが、、
現在主演をしている美羽が、衝動的に月村の髪を切ってしまったらしい。
それをキッカケに月村は、自分のために書かれたシナリオに嫌気がさしていたので主演を辞めてしまったらしい。
しかも、髪がバッサリ切られたのを誤魔化すために美羽が使っていたヘアバンドで髪型を誤魔化して、、
そして、夜に髪が突然切られたと演出したのが真相。
動機は堀田が演劇部を私物化しているのに抗議するためだったらしい、、
さらに色々な個人的な事も絡んでいる。
そして、高槻の家でも問題が起きた。
父親が誰かに刺されたらしい。
最初は嫌がっていた高槻だったが、従兄弟と尚哉によって強引に親元に行って見舞いをしたら、、
父親が誰に刺されたのか察してしまった。
この話とは別に難波が、尚哉の耳が嘘を見抜ける事に気がついて尚哉に聞いて来た。
それに対して尚哉は逃げてしまった。
「第三章 桜の鬼」
難波に真実を言うか悩んでいた尚哉だったが、高槻が普段と違う事をしている尚哉に難波と何かあったかと聞いて来た。
難波に自身の耳のことがバレたかもしれないと高槻に言ったら、高槻は気分転換をしようと言う。
そして、5月でもサクラが見れるということで箱根に行ったら、、
ホテルの受付で怪談を聞かされた夜に、尚哉はかつて夜の祭りに行った時のように多くの桜が咲いてる所に誘い出され。
そこに妖が出て来た。。
危機的状態になった尚哉に高槻と佐々倉が追いかけて来て、妖から何とか逃げる事に成功する。
その後に、神奈川県警への応援で来ていた異捜の林原が追いついて来て、今回の騒動を起こした男を確保して連行してしまう。
その後、大学に戻った尚哉に異捜の山路が異捜と協力関係にならないかと提案して来た。
その返答に窮していると、難波が助けに入って来て尚哉は何とか山路から逃れる事が出来た。
さらに、難波に自身の耳の事を言うと、、
難波はドン引きどころかカッコいいと言って食い付いて来た。
予想の斜め上の反応をされて戸惑う尚哉。
なんだかんだと難波とはまた連めそうになった尚哉はホッとする。
【extra】それはかつての日の話3
海外から帰国し、大学に通いながら一人暮らしを始めた高槻だったが、一人の食事が続いて味覚障害になっていまった。
そんな高槻はカラスを見たせいで体調が悪くなってしまい、丸岡夫婦が営業する食堂の前でうずくまっていたら十和子が高槻を回収して店で休ませてたら。
店主の勇雄が高槻が食事を十分にとって無い事を見抜き。
高槻に毎日食べに来いと言って、高槻も何だかんだと通っていたら、、
勇雄が高槻の味覚障害も見抜く。
それから化け猫にゃうにゃう事件をキッカケにして高槻は味覚障害を克服するまでの話。
泣いてまうやろ!!
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