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私のコンプレックスプリズム

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#詩

超現実な現実に住む

恋文に何度も出てくる「あなたに会いたい心を抑えられなくて」
溢れる想いに一途な心
焦がれる相手に会えるかもしれない距離感
微睡に思い出す顔
踊る胸に眠れない

まるでパンダがいる砂漠
火星が月みたいに見える朝
超現実的で不思議
羨ましいとも自覚できない
世界を信じられないだけ驚いているだけ

でも私も願ってみたい

私が会いたいと思える人間に。
私と会いたいと思ってくれる人間に。
フィクション小説

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殻に触らず卵も見ずに黄身が欲しい

あるネット番組を見ていた
最初にコメンテーターの紹介コーナー
●●大学卒業、著書「」、どこの会社にいた
肩書きと立場がその人の言葉より先に知られてしまう構造
テレビだから顔も服装も見えた
老人だな、若いな、男だな、おしゃれだなって
言葉より先に見えた印象とその後の言葉を比較して
人間の性格を思想を判断しようとしている自分がいた

今は名前も性別も年齢も何も知らない人間の本音を知ることができる
SN

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アンチ個性至上主義

個性なんてくそくらえ
マジョリティに簡単に認めてもらえる
特徴は持っていなかった
集団の中で浮くためにだけにあるような
私を表す記号
そんなものなくてよかったのに
自分らしさに囚われて
必死に磨いてやっと不快じゃないレベル
世間一般の美しさからかけ離れたものは
しばしば後ろ指をさされて笑われて
それでも見栄と覚悟をもって歩いてく
世間の価値観からずれていたとしても
今までなかった価値に気付かせるた

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青春アンダーグラウンド

誰かと
違わぬように
寄り添うように
変わらぬように
離れぬように
ようにようにようにと
考えるうちに
気付かぬうちに
知らぬうちに
心がいなくなっていた

中学校給食後の5限目水曜日
僕らは道徳の教科書を開いた
地球の外周に立ち手を結ぶ人々
みんな幸せそうに笑っていた
「人間みな平等。支え合って生きよう。」という建前
だって僕は教室で笑えなかったのだから

黒髪ストレート白肌細足
あの子が私のア

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カエルとクラゲ

きみが妬ましかったよずっと
海と砂浜の満ち引きの狭間で僕なんか忘れて
踊り舞う呑気な君が
カメラ越しに映ってた
眩しすぎて
夕日を背にきみの外縁しか見えなくなった
僕には君が映るけど君にとって僕は砂粒と一緒
ただの背景なんだ

昔から僕はいつも天秤にかけていた
親や金、学歴、オリジナリティ、生きる価値
はっきり言うよ
誰かより優れてるのは快感だった

それがあったから自分を褒められた

蛙は空の広

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ボツコセイ

自分がいなくても世界は回る
自分を生きなくてはいけない
矛盾に気づいて生きてる人はどれくらいなんだろうか
実は7割くらいはうっすらわかっていそうだなと予想
それでも世界が回っているのは
自分の世界は自分でしか回せない
ということにも気づいているから
そう思うことで日常に溶け込んでいく
この世界は基本なんでもない人の集団で
たかが知れたどんぐりの背比べ
そこで比べていたところで上には上が下には下がい

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