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最近行った素敵なお寺と天狗と巨木の話

5月の琵琶とピアノの公演でお世話になった、地域の里山ガイドさん、井筒屋館長さんのご縁で、5月に桜川市の椎尾山 薬王院というお寺のお掃除会に、里山ガイドさんから明日行けます?、と前日にご連絡をいただき、偶然元々あった予定がなくなったのもあり、色々な偶然が重なり、どんなところかよく知りませんでしたが、面白そうなので行ってみました。このお寺は、おそらく岩瀬駅周辺から車で20-30分程度の場所。笠間からだと45分くらい🤔そして桜川市の皆さんもとてもあたたかく素敵な人ばかりでした☺️

境内の様子

境内の様子も、密教寺院とのことで黒めでシックでカッコよく、そういえばかつて高校生の小林、日本史の授業の時、何故か分からないけど、密教が出てきたあたりとか好きすぎて毎時間ワクワクだったな〜、最澄や空海のことがめっちゃ気になって本を漁りまくった高校時代だったな〜、護摩焚きとか血が騒いだな〜、とか懐かしい出来事を思い出したりしました☀️天狗好きになったのも高一の夏でした。その天狗の修行とピアノの練習の日々が似すぎてて、ああ、同じことしてる人が他の分野にもいるんだなという親近感から天狗好きになったのでした。

そして、小林は元々古寺巡礼や山の奥にある修験道のお寺や、自然を祀ってる神社などの建築が大好きなため、このお寺の入り口に感動しました。

1200年前に最仙上人によって開かれたこの場所、かつてはかなり沢山のお堂が山中にあるほどの大きなお寺で、火災でいくつかが消失しながらも、今に至ってるそうです。この後の再建にあたっては、善光寺の再建にも尽力した本孝法印が深く関わっているそうで、様々な人がこの場所に関わっている事を知りました。今も昔もそうですが、その時代のタイミングに誰がどこに住んでいて、誰と誰が出会って何をするか、それによってどんな化学変化が起きるか、そういうことの連続で歴史は作られ、文化は花開いて来たのではないかなと思います。本当に何か企画をするにあたっても、誰とやるか、誰に関わってもらうかは重要です。
筑波山も近く、境内からは筑波山の男体山山頂が拝め、元々やはり修験者の多いエリアなため、それに関連した名残が多く残されています。
筑波山に登る際も、険しめの薬王院コースという入口もあるそうです。

薬王院山門

加波山も筑波山も天狗がいるし、この辺も天狗出るんじゃないか?なんてまた天狗好きな小林のアンテナに何かが引っかかったまま、お掃除会の日は帰ったわけですが、いずれこういう場所でも音楽会等何かできたらいいなと思ったりで、その後改めてお話しを聞きに伺った時のこと、そのお寺の方より、どうやらこの山にも天狗がいるらしいとお聞きして、テンションが踊り出しそうなくらい上がりまくりました。名前は、紫尾山 利久坊(昔は紫尾山だったんですね)とのことでした。

まさかの事実に小林、もうニコニコが止まらないまま帰ったのでした😆しかしこの山の天狗さんについては、知切光歳さんの"天狗の研究"にちょろっと載ってる程度で詳しくはわかっておらず、そうなってくると寅吉の時と同じく知りたくなるのが天狗好き🙌いずれこの山の天狗さんについては、周りの天狗や歴史に詳しい方々のお力を借りて調べてみたいものです💪そして、できることなら新たな作品の1つとして、何かの形でこの天狗さんのことをまたみなさんにお届けできたら良いなと思いました。

薬王院の奥にある岩

こういった様々なことを調べ尽くしていて詳しく面白くお話しくださる副住職さん、かなりの熱意を持って、お山のこと、お寺のこと、街のことに燃えていらっしゃる方で、どの分野であろうとも、情熱を持って物事に向かうということ、沢山の協力してくれる仲間を大切にすることは本当に何をやるにも大切だと最近感じていたところでしたので、そのやる気を見ていて、私自身、さらに自分の街や文化、音楽において熱意を持って向かおうと背筋が伸びました🌱もしかして、副住職さんが天狗なんじゃないか?!説もありえると思ったくらいにはガッツのある方でした。

椎尾山の巨木
椎尾山の巨木2

そして、植物大好きでもあるので、この森の椎の木を中心とした、大きな大きな巨木たちにとても驚きました。どどーん、樹齢500年くらいの樹がゴーロゴロ…。君も500年、あなたも500年、おまえも500年、あの子も500年、え?そなたも500年…みたいな感じにあり、たまげました。どの樹にも誰か住んでそうなくらいの大きさ…。写真に撮ったら、木のウロがアンパンマンの顔にしか見えないやつあったり…おそるべし。苔むしていても、ちゃんと生きてるその姿にただひたすら感動したのでありました。これは是非とも植物好き、巨木好きには訪れてほしい場所ですし、解明されていない多くのことが詰まっていそうで、山奥に多くの宝が眠りすぎてる気がしたので、是非、体感してほしいと思いました。
巨木、樹叢についてはこちらに詳しく出てました。↓

そして、そんな巨木から作り出された、巨大な金剛力士像や風神雷神像、閻魔大王像などかなり古い時代に慶派によって作られた貴重な仏像も、連絡してから行けば拝観できます(拝観料500円)。長い時間多くの若者の手によって行われた修復のお話も深く、仏像達も本当に見事でした!これらの素晴らしい仏像が作られた背景には、当時の笠間城主であった笠間時朝と、筑波山に忍性という2人がいたから文化が発展し、多くの美術品が作られたとか。調べていくといろんなところとつながりそうな話ですね。

入り口に龍もいる

これだけの歴史のある場所、そしてそれを語れる人が常にそこにいる場所はこの現代にはかなり貴重です。すでに今の時代には消えてしまった物事ももちろん長い長い歴史ですから多いとは思いますが、その歴史を想像すると、とんでもないものがまだここにはあって、きっと人の手を借りながら調べて行ったら1人では知り得なかった事がこの先どんどんわかりそうでワクワクしました。この秋、薬王院、富谷観音や雨引観音の桜川市の寺院にある三重塔等を巡る"三塔巡り"やそれに向けたクラファンもやるそうですし、そろそろこういった宝物たちが世の中に発見され始める時期なのでは?とも思うので、百聞は一見にしかず、ピーンときた方は現地を訪れて、そしてお話しを聞いてみることをおすすめします🌿

天狗さんにも会えるやも?😁

いずれ、こんな環境で音楽も奏でられる日がきたらと思いますし、それまで練習と作品作りに励みたいと思います🍀

行き方や行事、拝観の詳細については桜川市のページにでています!↓↓↓


桜川の寺院の皆さんが頑張っておられるクラウドファンディングのサイトはこちら。秋に桜川市の三塔巡りを企画されているそうで、美しい切り絵を制作されており、茨城県内の各地で素敵な作品を発表されている竹蓋年男さんの切り絵による貴重な御朱印台帳がこのクラファンによって作られるのだとか。そしてクラファンの返礼品もお寺ならではの面白い物ばかりでポチッとしてしまいそうですね😁クラファンは8/1-8/31まで。この結果によっては演奏会もあるやも?↓↓↓

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