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随想録 輕井澤二十四節氣 「信州軽井沢ふつうの暮らし」はじめます。
福岡・東京・軽井沢 僕とアイコと2匹の猫と
僕は昭和39年、福岡県は筑豊の山村に生まれました。18歳で故郷を離れて、かれこれ40年、東京都内や福岡市内を幾度となく転居し、2020年の夏、東京恵比寿から、パートナー、アイコ先生、そして2匹の猫と一緒に信州軽井沢に引っ越してきてきました。
人生も折り返し地点をぐるりと回ったあたりで、仕事や生活の環境が大きく変わり、近頃は「もう走るのはやめて、歩いち
秘湯北温泉の浮世絵 〜前編
鄙の宿 栃木県は北温泉
野郎四人の温泉旅行、レンタカーのブレーキをゆっくり踏み込むと、グググゥという、片栗粉の袋を手のひらで押したような音がして、車は止まった。
やっと着いた。
途中から降り始めた雪のせいで、那須塩原の駅から、たかだか20キロほどの山道を走るのに、一時間ちかくかかってしまった。
「サイドブレーキはかけないでおくよ」
ちょっとした達成感を感じていた僕は、北国では常識であろう
わたしゃあなたのそばよりも 信州信濃の蕎麦がいい
軽井沢に似合う食事ってなんだろう?
フレンチ? イタリアン? カフェ? いずれにしても洋風な印象が強い。実際、人口わずか2万人のこの町には、フランス料理店が60軒、イタリア料理店は40軒、そしてカフェに至っては230軒以上もあるのだそうだ。人口あたりの洋食店比率でいくと、おそらく日本屈指なんじゃないだろうか。ひょっとしたら世界屈指かもしれない。
ちなみに、食いしん坊の僕たちがこの町にやってきて
恵比寿から軽井沢へ(後編)
軽井沢初心者
僕とアイコ先生、二人で軽井沢を訪れるのは、これが2度目である。前回軽井沢に行ったのは、1年前の夏のこと、涼を求めて、東京を暑い盛りのお昼に出発したものだから、軽井沢に着いたのは、もう夕暮れ時、賢明なみなさんお察しのとおり、ほとんどの店は閉まっていた。
霧の三笠通りに閉店間際のカフェをやっと見つけて、お茶を飲み、そのあと峠の見晴台にいったものの、さらに濃い霧でなんにも見えず、その日