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随想録 輕井澤二十四節氣 「信州軽井沢ふつうの暮らし」はじめます。

福岡・東京・軽井沢 僕とアイコと2匹の猫と

僕は昭和39年、福岡県は筑豊の山村に生まれました。18歳で故郷を離れて、かれこれ40年、東京都内や福岡市内を幾度となく転居し、2020年の夏、東京恵比寿から、パートナー、アイコ先生、そして2匹の猫と一緒に信州軽井沢に引っ越してきてきました。

人生も折り返し地点をぐるりと回ったあたりで、仕事や生活の環境が大きく変わり、近頃は「もう走るのはやめて、歩いちゃってもいいんじゃないか、ゴールできれば、それでいいんじゃないか」と、思いはじめています。

清貧とまではいかないけれど

僕たちの軽井沢生活は、みなさんが想像するような、リッチでラグジュアリーでグラマラスな高原の避暑地、といったものではありません。広大な苔むした庭園も、パチパチと音を立てる暖炉も、純白のメルセデスも、プール付きのマンションも…… やめときましょう。とにかく、そういったものはありません。また、数々の芸術家と、えにしの深いこの町ですが、堀先生や川端先生のように、美しい少女との出会いも、たぶんありません。なお、ドンペリニヨンを置いているお店は軽井沢町内にたくさんありそうですが、未だたどり着けていません。

ふつうの暮らし

けれど、僕たちの「ふつうの暮らし」のすぐそばには、高原独特の深く青い空や、驟雨に濡れた落葉松の散歩道、離山から昇る真っ白で大きな月、道端のかわいらしい山野草、種類・数ともに日本有数の野鳥たち、そして、そんな花鳥風月を愛するやさしい人たちがいます。

今、僕は「ここで死にたい」とすら思っています。いえ、大丈夫です。今、死にたいわけじゃありません。そんに辛い人生は送っていません。「人生の終焉を迎える場所は、ここがいいなあ」くらいの意味です。

さてさて、僕たち、たいしてお金もないのに、ほとんどインスピレーションで引っ越してきちゃったリゾート地、軽井沢。はたして、ふつうの生活ができるのやら、どうやら。

お金はなくとも愛は育つ

浅間山麓の美しい自然はプライスレス、信州のおいしい食材を安価(あわよくばタダで)に手に入れるには? 町民菜園で育てているお野菜たちは目論見どおり育ってくれるのでしょうか? そして、地元に暮らす素敵な人たちとの交流や、ときどき思い出す郷里筑豊や大都会東京での日々のことなど、ふつうの暮らしの中での、僕たちのちょっとしたエピソードを少しずつご紹介できたらと思っています。

随想録 輕井澤二十四節氣 題して「信州軽井沢ふつうの暮らし」
お茶でも飲みながら、ゆっくりとお楽しみください。

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