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カラスイです🍀 一般の企業に属しながらブログ書いたりする人。 後輩を育成したりするのが好きで、noteには自分が体験して得た知識や自分のアレンジを加えた教育方法などを公開しています。どうぞご賞味ください✨たまに音楽も作ったり🎸よかったらTwitterでも繋がりましょう☺️

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  • 眼鏡屋の視力測定スキル

    現役眼鏡屋が現役眼鏡屋1年目からベテランさんにまでわかりやすく検査の技術を解説しています。教えるのが苦手なべテランさんは検査初心者さんに教える時に使ってください。

記事一覧

眼鏡測定で初心者からベテランまで聞きたい質問回答15選

今回は 眼鏡測定に関してよく聞かれる質問回答を15個、箇条書きでまとめてみました。 1. レッドグリーンやクロスシリンダーテストの切り上げタイミング 2. 乱視の軸度を…

「現用メガネの重要性」 について解説します

眼鏡屋さんによっては現用メガネの呼び方が違いますが、 今回はとりあえず現用メガネをKBとして呼んでいきます。 皆さんはKBに詰まった情報の大切さをご存知でしょうか? …

「良く見える眼鏡とは何?」を解説します

皆さん、「良い眼鏡」って何だと思いますか? 一般の眼鏡ユーザーの多くは「遠くがよく見える眼鏡」を思い浮かべるんじゃないでしょうか? しかし、眼鏡屋が考える「良い…

眼鏡測定の精度を上げるために必要な心理学コミュニケーション3選を解説します

眼鏡屋チャンネルなのに心理学?と思った方もいるかもですが、 メガネの測定は知識の他に「人とのコミュニケーション能力」が必要とされます。 なぜコミュニケーション能…

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遠近両用と中近両用の提案をどのタイミングで切り替えるのか?を解説します

まず、遠近両用と中近両用の基本的な特徴をおさらいしましょう。 遠近両用レンズは、レンズの上の方が遠くを見るための度数、下の方が近くを見るための度数になっています…

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眼鏡測定初心者が 実践前に知るべき知識7選

眼鏡測定初心者が「実践前に知るべき知識7選」 ということで、 大枠はこんな感じです。 ・明視域 ・調節力 ・レンズの設計 ・処方度数の目安 ・完全矯正と慣れ ・…

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「完全矯正値だけが正解と思う危険性」

今回のテーマは大きく分けると3つです ・眼鏡の慣れ ・KBの状態を確認する ・慣れやすい度数の目安 眼鏡の測定をするときに、完全矯正値をベースにするのか、眼鏡の慣れ…

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中近両用がわからない人へ 「失敗しない中近両用の処方」 記事

今回の内容は大きく分けて3つです ・中近両用の設計とフィッティングポイント ・中近両用をおすすめするタイミング ・中近両用の処方 まず、中近両用の設計とフィッティ…

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「ミスらない近々両用の 鉄板加入はどれ?」を解説します

近々両用は10年以上前から存在するにも関わらず、 世間での認知は「遠近両用」に遠く及ばない印象があります。 その原因の一つとして、「処方する僕たちの理解」が少ない…

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「遠近両用と中近両用の間のレンズとは?」を解説します

眼鏡業界では、大きくわけて遠近、中近、近々などの累進レンズが存在し、 用途によって使い分けていくことが「眼精疲労対策」になります。 その中でも特に使用頻度、世間…

1

「眼鏡の度数が合わない」と言われるには理由がある話を解説します

処方交換とは、一度処方した度数が進んだりなじまないといった理由で 交換することですが ほとんどの理由は 「慣れることができずに度数をもとに戻したり 度数を前後する…

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老視処方の考え方「初級から中級編」を解説します

測定をはじめて間もないころは 手持ちの武器となる知識が不足しているので、処方の選択肢がせまくて苦労しますよね? 僕も測定し始めた頃は、近視の測定くらいしか教えて…

「遠視眼鏡処方の考え方」を解説します

視力測定初心者でもベテランでもお客さんに、 これを聞かなければ測定が始まらない「質問」が最低3つあります。 それは、 「今の眼鏡の見え具合、今の眼鏡の使用年数、新…

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「初級編」乱視処方の考え方を解説

視力測定初心者でもベテランでもお客さんに、 これを聞かなければ測定が始まらない「質問」が最低3つあります それは、 「今の眼鏡の見え具合、今の眼鏡の使用年数、新しい…

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「失敗しない初めて眼鏡の度数あわせ」

眼鏡屋に入って、覚えることはたくさんありますが、その中でも特に大切な業務に「眼鏡測定」があります。 眼鏡の測定方法はたくさんありますけど、最終的に仮枠で見てもら…

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「遠近両用」と「中近両用」の使い分けを提案する処方を解説

みなさんは「遠近両用」と「中近両用」をどのようなタイミングで提案していますか? よくあるのは、遠近両用で見えにくいパソコン作業を改善するために、中近両用を提案し…

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眼鏡測定で初心者からベテランまで聞きたい質問回答15選

眼鏡測定で初心者からベテランまで聞きたい質問回答15選

今回は

眼鏡測定に関してよく聞かれる質問回答を15個、箇条書きでまとめてみました。

1. レッドグリーンやクロスシリンダーテストの切り上げタイミング

2. 乱視の軸度をどこまで変えて大丈夫か?

3. 遠近両用と中近両用の提案を切り替えるタイミング

4. 加入度数を決める際の考え方

5. 瞳孔間距離が測定値とKBの差がある場合の対処法

6. 強度近視の度数を変化させる適切な範囲

7.

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「現用メガネの重要性」 について解説します

「現用メガネの重要性」 について解説します

眼鏡屋さんによっては現用メガネの呼び方が違いますが、
今回はとりあえず現用メガネをKBとして呼んでいきます。
皆さんはKBに詰まった情報の大切さをご存知でしょうか?
メガネの処方に必要な情報がKBにはたくさんあり、
その情報の一部がこちらです。

慣れているメガネのかけ位置 (アイポイント)
レンズの傷やコーティング状態
瞳孔距離
度数の左右バランス

度数も大切ですが、一番大切なのはよく使って

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「良く見える眼鏡とは何?」を解説します

「良く見える眼鏡とは何?」を解説します

皆さん、「良い眼鏡」って何だと思いますか?

一般の眼鏡ユーザーの多くは「遠くがよく見える眼鏡」を思い浮かべるんじゃないでしょうか?

しかし、眼鏡屋が考える「良い眼鏡」とは、いかにお客さんの主訴や副訴を満たせる「明視域」や「レンズ設計」を提案できるか?なんですよね。

大切なのは、この「良い眼鏡」の概念を、一般の方と眼鏡屋の概念を

「できるだけ近く合わせないといけない」ということです。

簡単

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眼鏡測定の精度を上げるために必要な心理学コミュニケーション3選を解説します

眼鏡測定の精度を上げるために必要な心理学コミュニケーション3選を解説します

眼鏡屋チャンネルなのに心理学?と思った方もいるかもですが、

メガネの測定は知識の他に「人とのコミュニケーション能力」が必要とされます。

なぜコミュニケーション能力が必要かというと、お客さんが望む見え方は何なのか?を相手の気持ちになって考え、

その「答えを引き出すための質問」をしなければいけません。

究極を言えば、

僕たち測定者はお客さんが見たい「明視域」を知りたいわけですよね?

でもそ

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遠近両用と中近両用の提案をどのタイミングで切り替えるのか?を解説します

遠近両用と中近両用の提案をどのタイミングで切り替えるのか?を解説します

まず、遠近両用と中近両用の基本的な特徴をおさらいしましょう。

遠近両用レンズは、レンズの上の方が遠くを見るための度数、下の方が近くを見るための度数になっています。

しかし、レンズの設計上、遠方視野は広いもののパソコンなどの距離から手元にかけて視野が狭くなり、
1番近いところはハガキ一枚分くらいの広さになる特徴があります。

中近両用レンズは、主に50センチくらいのパソコンの距離から、2、3メー

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眼鏡測定初心者が 実践前に知るべき知識7選

眼鏡測定初心者が 実践前に知るべき知識7選

眼鏡測定初心者が「実践前に知るべき知識7選」

ということで、

大枠はこんな感じです。

・明視域

・調節力

・レンズの設計

・処方度数の目安

・完全矯正と慣れ

・問診

・クロージング

測定初心者の方からしたら

言葉の意味すらわかんねーよ!と思うかもですが

とても大切なことなので一つずつ覚えていきましょう。

「眼鏡の測定を教わる」と聞くと、だいたいがフォロプターなどの機械を使

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「完全矯正値だけが正解と思う危険性」

「完全矯正値だけが正解と思う危険性」

今回のテーマは大きく分けると3つです

・眼鏡の慣れ
・KBの状態を確認する
・慣れやすい度数の目安

眼鏡の測定をするときに、完全矯正値をベースにするのか、眼鏡の慣れをベースにするのか?

こんな疑問をみなさんはもったことはないですか?

基本的に初めのうちは完全矯正値をベースにするよう教えられることが一般的のようですが、

この眼鏡測定マスター塾では、完全矯正値と眼鏡の慣れをミックスした理論で

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中近両用がわからない人へ 「失敗しない中近両用の処方」  記事

中近両用がわからない人へ 「失敗しない中近両用の処方」 記事

今回の内容は大きく分けて3つです
・中近両用の設計とフィッティングポイント
・中近両用をおすすめするタイミング
・中近両用の処方

まず、中近両用の設計とフィッティングポイントですが
遠近両用と大きく違うのは、中間部分の視野が遠近の設計と比べて
大幅に広いというところです
見た目的にはこんな感じで

遠近両用の設計を広げてみたイメージになります
そもそも中間部分の見え方を広くする設計なので
用途も

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「ミスらない近々両用の 鉄板加入はどれ?」を解説します

「ミスらない近々両用の 鉄板加入はどれ?」を解説します

近々両用は10年以上前から存在するにも関わらず、

世間での認知は「遠近両用」に遠く及ばない印象があります。

その原因の一つとして、「処方する僕たちの理解」が少ないところもあると考えられますね。

例えば

「そもそもテストレンズが置いていない」

「テストレンズの加入度数が1つしかない」

「よくわからないから、とりあえず遠近でいいだろうという考え」

などなどが挙げられます

テストレンズが

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「遠近両用と中近両用の間のレンズとは?」を解説します

「遠近両用と中近両用の間のレンズとは?」を解説します

眼鏡業界では、大きくわけて遠近、中近、近々などの累進レンズが存在し、
用途によって使い分けていくことが「眼精疲労対策」になります。

その中でも特に使用頻度、世間への認知が高い
「遠近両用」と「中近両用」ですが、
今回はその「間」のレンズを紹介します。

名前の呼び方は眼鏡屋さんによって違うので、
僕はそのまま「遠近と中近の間のレンズ」と呼んでいます。

今回はニコンさんの画像を引用させていただい

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「眼鏡の度数が合わない」と言われるには理由がある話を解説します

「眼鏡の度数が合わない」と言われるには理由がある話を解説します

処方交換とは、一度処方した度数が進んだりなじまないといった理由で
交換することですが

ほとんどの理由は
「慣れることができずに度数をもとに戻したり
度数を前後すること」です

もちろん慣れに関しては人それぞれ度合いが違うので
絶対に防げるといったものではありません

交換保証が半年から一年ついている眼鏡屋さんも多いかと思いますので
交換自体が悪いことではないと思います

とはいえ、眼鏡の利益とし

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老視処方の考え方「初級から中級編」を解説します

老視処方の考え方「初級から中級編」を解説します

測定をはじめて間もないころは

手持ちの武器となる知識が不足しているので、処方の選択肢がせまくて苦労しますよね?

僕も測定し始めた頃は、近視の測定くらいしか教えてもらってない状態で、まずは対人測定に慣れるためにやらされていた気がします。

今思えば、圧倒的に知識が不足していたので「とりあえず完全矯正値いれとけ」と言った残念な処方になっていたと思います。

簡単な測定に慣れてくると

眼鏡処方の流

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「遠視眼鏡処方の考え方」を解説します

「遠視眼鏡処方の考え方」を解説します

視力測定初心者でもベテランでもお客さんに、
これを聞かなければ測定が始まらない「質問」が最低3つあります。

それは、
「今の眼鏡の見え具合、今の眼鏡の使用年数、新しい眼鏡でどこを見たいか」
です。

眼鏡が初めての人には「今裸眼で見ていてどこを見る時に困るか」でOK。

なぜそれを聞かなければいけないかというと、眼鏡は今まで使用した年数によって見え具合が記憶され、新しい度数に変化があるほど違和感

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「初級編」乱視処方の考え方を解説

「初級編」乱視処方の考え方を解説

視力測定初心者でもベテランでもお客さんに、
これを聞かなければ測定が始まらない「質問」が最低3つあります
それは、
「今の眼鏡の見え具合、今の眼鏡の使用年数、新しい眼鏡でどこを見たいか」
です。

眼鏡をかけるのが初めての人には「裸眼で見ていて、どこを見る時に困るか」でOK。

なぜそれを聞かなければいけないかというと、眼鏡は今まで使用した年数によって見え具合が記憶され、新しい度数に変化があるほど

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「失敗しない初めて眼鏡の度数あわせ」

「失敗しない初めて眼鏡の度数あわせ」

眼鏡屋に入って、覚えることはたくさんありますが、その中でも特に大切な業務に「眼鏡測定」があります。

眼鏡の測定方法はたくさんありますけど、最終的に仮枠で見てもらう作業は同じですので、

測定において大切なことを知っておくと、測定の精度とスピードが段違いになってきます。

眼鏡測定において大切なことはこちらの

・測定数値はあくまで情報

・明視域を知る

・生活環境をヒアリングして度数を決める

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「遠近両用」と「中近両用」の使い分けを提案する処方を解説

「遠近両用」と「中近両用」の使い分けを提案する処方を解説

みなさんは「遠近両用」と「中近両用」をどのようなタイミングで提案していますか?

よくあるのは、遠近両用で見えにくいパソコン作業を改善するために、中近両用を提案したりするのではないでしょうか?

ここまでは眼科さんとかでもよくある提案だと思いますが、眼鏡屋独自の提案はここからだと思います。

そもそも遠近両用はこちらの図のように「遠方重視で手元はおまけ」みたいに昔から言われているレンズなので、

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