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眼鏡測定の精度を上げるために必要な心理学コミュニケーション3選を解説します

眼鏡屋チャンネルなのに心理学?と思った方もいるかもですが、

メガネの測定は知識の他に「人とのコミュニケーション能力」が必要とされます。

なぜコミュニケーション能力が必要かというと、お客さんが望む見え方は何なのか?を相手の気持ちになって考え、

その「答えを引き出すための質問」をしなければいけません。

究極を言えば、

僕たち測定者はお客さんが見たい「明視域」を知りたいわけですよね?

でもそれってお客さん自身も

「何が見えにくいのか?」をわかっていないことが多いので、

こちらが「明視域」を限定していく「質問」が必要となってくるわけです。

そこで、お客さんが安心して「この人に話していいんだ」と思ってもらえる空気づくりがとても大切なんです。

「そんなのコミュ力高いやつがやればいいじゃん、自分は自分のペースでやらせてくれよ」

「完全矯正値ぐらいを入れといたら良いんじゃないの?」

という方には、この動画はなんの意味もないので、ここで動画を閉じてください。

僕自身は、プライベートで人と接するのは極力避けたいタイプですが、

仕事の時は心理学を使いコミュニケーションをうまく取る「もう一人の自分」がいます。

心理学の技術を使えば、自分の性格がどうであろうと

コミュニケーション能力を高めることができるからなんですよね。

ですので、自分の性格などは置いておいて、

いかにプロとして演じられるか?ということになるんです。

「演じるだなんてサイテーだ!!」「本当の自分で接客しろよ!」

という人はいないと思いますけど、あくまで自分という性格に

「演じる」をプラスするような感覚ですね。

心理学でペーシングとは、話す速度、声の大きさや高低、相槌やうなずきの頻度、

タイミングなどを「相手と近づける」ことによって信頼関係を生み出そうとするコミュニケーションスキルです。

ペーシングで与える相手へのイメージは次の通りです

- 早口で高い声は明るいイメージ

- 早口で低い声は賢さのイメージ

- ゆっくりした口調で高い声は安心感

- ゆっくりした口調で低い声は落ち着き

まずは相手がどのタイプかあてはめて、

なんとなく「この人はこういうイメージを出したいんだな」と予測していきます。

続いて、処方精度が上がる心理学ペーシング3選を紹介します

1. 話す速さを揃える

2. 話す言葉を揃える

3. 話す抑揚を揃える

一つ目の「話す速さを揃える」とは、そのまま相手が話すスピードのことです。

人には人の「時間軸」というものが存在し、その速さを乱されることを嫌がります。

そこで相手の話す速さを感じ取り、なるべくその速さと同じくらいの速さで話すことで、

相手は安心できる人だと感じてくれるようになります。

イメージとしてはその人が飛んでいる縄跳びに入るイメージです。

二つ目の「話す言葉を揃える」ですが、人は自分自身が大好きなので、

自分と同じような言葉を使う人を好む性質があります。

例えば「うちのおかんが言うには、、、」なら、

自分の家や自分のことは「うち」で、お母さんは「おかん」と呼んでいることがわかるので、

こちらも「うちのおかんも〜」と話せば親近感を持ってもらえます。

三つ目の「話す抑揚を揃える」ですが、話す声の高さや言葉のアクセントをどこに置いているかを見ます。

例えば、話の始めが大きな声で後半が小さくなるパターン、

話の中間が大きな声で始めと終わりが小さくなるパターンなど、

人には誰でも歌うような抑揚が存在し、それはある程度一定です。

淡々と話す人には明るく淡々と、感情豊かに話す人にはなるべく感情豊かに話すようにすると、

安心感を感じてくれるようになります。

どんな質問をすれば相手の本音を聞き出せるかという問題は

「質問力」の記事を参考にしてみてくださいね。

今回のまとめです。

処方精度が爆上がりする心理学ペーシング3選

1. 話す速さを揃える

2. 話す言葉を揃える

3. 話す抑揚を揃える

似たような心理技術に、相手の行動をそのまま真似る「ミラーリング」がありますが、

やりすぎて相手に気づかれると逆効果になるので、

まずはペーシングで「話す速さ」と「相手が使う言葉のチョイス」「抑揚」の3つを意識しながら、

補足的に相手の言葉や仕草をミラーリングすると、

相手は安心感を感じ、こちらの質問にスムーズに答えてくれるようになりますよ。

お客さんがリラックスしてこちらの質問に答えてくれるようになれば、

より正確な「明視域」を聞き出すことができます。

眼鏡測定は「明視域ゲー」です。

いかにこの明視域をイメージしてもらい、測定者が見えるようにするか?が

測定レベルを上げる課題だと思います。

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