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優秀ってんなんだ?幸せってなんだ?

学生という身分を使って
上場企業の役員クラスの方や
年収が億を超えている投資家の方から
お話を伺う機会が最近増えています。

今日も4社の執行役員を務めている方のお話を聞く中で
「優秀とは?」「幸せとは?」という疑問が湧いてきたので
ここで少しだけ哲学してみたいと思います。


優秀とは?


優秀ってなんでしょう。

抽象度の高い言葉なので
人によって定義は違うと思います。


能力が高い=優秀なのでしょうか?

文明が発達している環境でくらす現代人から
今でも狩猟採集社会のような暮らしをされている民族の方を見ると
「自分の方が能力が高い」と思うことがあるかもしれません。

正直僕は思ってしまっていた時期がありました。

しかし、
彼らの方が能力が高かったりもするのです。


情報処理能力や記憶力的なスペックは
彼らの方が高い事なんて往々にしてあります。

なぜ彼らは物質的に恵まれていないかというと、
生まれた環境がそういった社会ではなかったからです。


僕らが資本主義社会で物質的に恵まれているのは
決して能力が高いわけではなく、
生まれた環境が良かっただけなのです。

この論理をわかりやすく説明しているのが
ジャレッドダイヤモンド氏著書の
『銃・病原菌・鉄』です。

興味のある方は是非読んでみてください。


では「優秀」とはなんでしょう。

優秀とは
「環境によって左右される実態のないもの」
ではないでしょうか?

例えば、
超優秀なビジネスマンがいたとします。

このビジネスマンが急に農業に駆り出され
農家の作業をすることになれば、
超素人で優秀でもなんでもなくなります。

なので一概に「優秀」と言えることは
この世にないのかもしれません。


一方で僕が個人的に「優秀だ」
と思う人の共通点はあります。

それは
「素直・謙虚で知的好奇心など学ぶ姿勢を持っている人」です。

この要素が備わっていれば、
新しい環境に飛び込んだ時でも、
すぐに環境に順応し活躍することができると思います。


今日話した役員の方は
CTO(エンジニアのトップ)だったので、
非常にロジカルな方でした。

「論理」「論理」「ロジック」「ロジック」
という感じで、

その方に「優秀の定義ってなんですか?」
と質問したところ

「論理的思考力があって論理的に話せる人ですね。」
とおっしゃっていました。


この意見には同意できません。

その理由はまた今度違うノートで書きたいと思います。


幸せとは?

今日話した役員の方は
論理・ロジックを重視されているようで、
会話もそういった話し方をされていました。

収入も高く、仕事でもおそらく「優秀」

なのに全然幸せそうではない。


これをみて
「優秀=幸せ」という等式は成り立たないのだと
強く思いました。

その方は
「世の中の8割はバカだ」
「論理的思考能力が欠如している」
とおっしゃっていたのですが、

僕は別に論理的思考力がなくても
バカでも幸せならそれが一番じゃない?
と思ってしまうのです。

いくら優秀でも仕事ができても
幸せじゃなかったら意味ないじゃん、と。


別に社会情勢に詳しくなくても
社会の動きに疎くても
その人が幸せならそれが一番。

なのに、それに対して
自分の価値観を押し付けるように
「世の中の8割はばか」というのには
違和感を覚えました。


僕はどれだけ立場が上がっても
どんなに人より能力が高くなっても
絶対にそういう思考に陥らないように
そしてそういった発言はしないようにしたいと
強く思いました。


最後に


優秀という言葉は抽象的で定義がバラバラ。

ただ一つ言えるのは、
「優秀」というのは実態がなく危うく脆いもの。

なぜなら環境によって「優秀」の定義が異なるから。


そして、「優秀かどうか」
「頭がいいか悪いか」よりも

「その人が幸せかどうか」の方が
何百倍も大事だと思う。


そして、自分にどれだけ能力がついても
社会的な地位を手に入れても
自分の価値観を押し付けたり、
それによって人を見下したり

そういう人間には死んでもなりたくない。

そう強く思いました。


役員さん。
大事なことを教えてくれてありがとうございました。


吉田カオル

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