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自己肯定感恐怖症
思い返せば、溺れていました。
25mのプール。
息継ぎがうまくできなくて
いろんな子が泳いでつくる波が、あわさっては打ち消しあって
それに酔いそうになる。
いざ、勇気を出して水に入って泳いでみても、
周りの子はぐんぐんぐんぐん脇を通るのに私だけ
クロールだか犬かきだかわからない泳ぎ方で
進んでいるのか、いないのか
ただ、手足をジタバタさせてずっとずっと苦しい。
できない自分が恥ずかしい、悔しい。
もういやだって全部放り出したい。
なんとか息をして、生活をして
朝が来ればまたそのループ。
そんな、
その日その日を、生きるだけでやっとの日々がありました。
自己肯定感とかメンタルヘルス的な人生を明るくする系の本をたくさん読んで、
でも、自分が実際に変われたかっていうと、あんまり。
「自己を肯定するとは、自己の存在を肯定すること、
ありのままの自分を認めること、
言い換えると、beingを承認すること。
having =もちもの(資産や肩書き、周りの人間関係)や、
doing =やったこと(努力、実績、日々の行い)ではなく
自分の存在そのものから認めてあげることが、生きやすさにつながる」
云々。
どの本にも、だいたいそんな内容。
うーん
わかるんだけどなあ……
そうじゃなくて。
なんだか、まだちょっと、腑に落ちない。
書いてあると思った場所に答えがなくて
またあてもなくぐるぐるもやもや悩む日々。
そこで結局、自分で考えて答えを探すことにしました。
私ってヘマもします。
でも、やるときはやります。
失敗したときは「もっとしっかりせえや」って自分に嫌気がさすけど、
頑張れたときは「良くやった!」って胸を張れる。
つまずいて、成功して。毎日その繰り返し。
時には挑戦すらできない自分に腹が立つこともあるけど、
でもその日常の連続を生きている。
その一喜一憂のなかでしか、生きられない。
私は私としてそこに存在していて、
私は私と生きてかなきゃいけない。
一緒にしょげたり喜んだり。全部二人三脚。
ありのままの自分を受け入れるも、受け入れないも
beingを承認するも、しないも
愛すも、愛さないも
ないんじゃないか?と思うんです。
そもそもの話、
「好き」=どんなクズでも許せちゃう
「嫌い」=どんなに素晴らしかろうが無理、なのだとしたら、
自分自身はその式に当てはまらないなって。
だって、私は私を「好き」と「嫌い」の間で、見事なまでに
行ったり来たりしているから。
色々考えてみて、思うことは、
①自分へのジャッジをやめる ②苦しいことを悪としない
このふたつ。
①ジャッジをやめる
まず「自分を愛さなきゃ」とか「いや、逆に愛さない方がいいんだ」とか
そういうこと、もう考えなくていい。卒業!
天秤にさえかけるのをやめる。
だって死ぬまで隣にいる自分に、
好きとか嫌いとか態度固定するのなんて、普通に考えて無理やん。
一番近くで見ているモノに対して愛憎入り混じって当然だし、
どっちかなんて決められないよ。
自分って、全然思った通りに動かないし、
めちゃくちゃ振り回される。
死ぬまで振り回されながら生きていく。
それしかない。
それしかできない。
それでいい。
って思うことにしました。
②苦しいことを悪としない
「自分のこと全然好きになれない」って、これまで悩んできた自分。
罪悪感抱く必要なんて全くなかったよ。
これはメガホン持って、声量ブチ上げて、当時の私に伝えたい。
「好きになれない」って、全然おかしなことじゃないよ!
自分を愛さない権利だって、
自分を愛す権利と同じくらい持ってます。
「愛せないよ苦しいよ」って抱えてた痛み、つらさ。それ自体は悪者じゃない。「悪」という概念を貼り付けているのは、私かもしれない。
苦しいことは、悪いことじゃないんです。
苦しいままでいいじゃん。
苦しいままで、
もしその方が生きやすいのであれば、
無理に前なんて向かなくていいよ。
「ああ、苦しいのね」って、
それだけでいいと思うよ。
そこをスタート地点として、その先どう自分と付き合うかは
状況、タイミング、環境、いろんなものによって変わってくると思う。
昨日まで自分が嫌いだったとしても、
明日には好きになってるかもしれない。
それでもいいし、
それでいいのよ。
要するに、私は
自分を嫌いでいることも、好きでいることも、
どちらも許容したいのです。
こっちがだめで、あっちはいい、とかじゃなく、
両方、「事象」として受け止めたいと思うのです。
あと、これは余談になるけど
「自己肯定感は高めるべき!」とか逆に「アンチ自己肯定感!」とか
「やっぱりポジティブって最高だよね」みたいな
自己啓発本とかビジネス書、世の中にごまんとあるけど
もう全部ひっくるめて、人間かわいいって思いはじめてます、最近。笑
人生必死に良くしようと試行錯誤してる人類、マジ愛おしい。
一生懸命向き合ってるってこと自体が偉いじゃん、もはや。
もうとっくに尊かったんだね、私たち!
それぐらいの軽さでいいんだよね、きっと☆
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